佐久間涼子先生をいろいろな角度から撮った写真

今現在どんなに著名なヨガ講師であったとしても、彼、彼女たちにも無名な時代がありました。

例えば、今は第一線で業界を牽引しているといわれるヨガ講師の「ヨガを教え始めたきっかけ」は、公園でヨガのセルフプラクティスをしている時に「隣でやってもいいですか?」と人が集まってきたこと、という話もあります。

どんなヨガ講師、ヨガインストラクターさんも経験してきた「ヨガインストラクターとして無名の時代」。もちろんそのまま終わって行く人もいます。逆にトップヨガ講師として多くの生徒さんに愛され求め続けられる先生もいます。その違いはどこにあるか、知っていますか?

6年前、オハナスマイル ヨガスタジオ オープンを迎えて

2010年5月、東京・祐天寺に、ヨガジェネレーションが運営するオハナスマイル ヨガスタジオというヨガスタジオがオープンしました。そこには今もヨガジェネレーションで活躍中の中島正明先生、サントーシマ香先生をはじめ、HIKARU先生、高橋由紀先生、Padmini先生といった既にティーチャートレーニングを担当されている有名な先生や、ヨガの大きなイベントで活躍されている先生方の名前がありました。

その中に1人、名が知られているわけでもなく大きなイベントで活躍しているとは言い難く、しかも人生経験がものをいうこのヨガ業界において、20代という若さの1人の女の子の名前がありました。それが「佐久間涼子」でした。

「0」の連続。これが期待の新人の集客力

スタジオがオープンしてしばらくの間、生徒さんは増え続け、名だたる先生方のクラスは10人越えが当たり前。「また来ますね」とリピートされるかたも大勢いらっしゃいました。そんな中、無名な彼女のクラスには生徒さんが来ない、もしくは来たとしても1人や2人という日々が続きました。これはある意味予想できた結果でした。

スタジオ全体で生徒さんが来ないならまだ「スタジオのPRが足りないから」と言えたかもしれませんが、ほかのクラスは10人以上集まっているのに彼女のクラスだけ「0」が続く状況においては、ほかの先生に比べて彼女の知名度人気度の低さは明らかなものでした。

誰も何も言わなくても彼女自身が一番悔しがっていたはずです。彼女の悔しくて泣く姿を見て「なんとかしてあげたい」と思うも何もできず、この状態がいつまで続くんだろう…と一緒に不安になったこともありました。

半年後の大逆転に向けて彼女がやったのはすごく当たり前のこと

ですが1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と日が経つにつれ、「あれ?」と思うことが起き始めました。0〜2人だった生徒さんが徐々に増え始め、半年ほど経つ頃には、他の先生方の集客数と並ぶようになり始めました。そしてあれから6年が経つ今、彼女は今、オハナスマイル ヨガスタジオにおいて圧倒的にスタジオNo1集客率を誇る先生です。

2013年からはヨガフェスタ講師も務めています。(もはやどれかわかりませんが…)
2003年ヨガフェスタの集合写真

では、ここまで来るために彼女は何をしたのか。どうして生徒さんが0だった彼女が今や集客に困るどころかNo1の講師になったのか。彼女からヨガを学びたいと思う生徒さんがどうしてそんなに増えたのか。彼女にその理由を聞いたところ

誰でもできるけれど、みんなが忘れていること、なかなかやらないことを続けただけだよ

と。

大切なのは「生徒さん1人1人と大切に向き合うこと」

生徒さんが1人も来なくて悔しくて泣いた夜、それでも1人でも多くの人に自分のヨガを受けて欲しい、そう思った彼女は、生徒さんが来なかった分、本来ならクラスをやるはずだった空いた時間を使って駅でフライヤーを撒きました。

新しい生徒さんが来る毎にチェキ(その場ですぐに現像できるカメラ)で写真を撮らせてもらい生徒さんファイルを1枚ずつ増やし、ファイルを持って帰っては名前を覚えていました。一度来たことのある生徒さんには二度と名前を聞かないように、クラス前に「誰だっけ??」と慌ててファイルを探している姿を見たこともあります。

そして1人で来た生徒さんがまた安心してスタジオに来れるように、クラス後には生徒さんに声をかけて以前からいる生徒さんとをつなげるなど、たくさんの、彼女が出来る限りのことをしていました。でもこれらは全部たった1つの彼女の想い、

生徒さん1人1人と大切に向き合う

ここに基づいた行動だったのだと思います。生徒さんの気持ちに応えたいと思うから勉強する、生徒さんにまた来て欲しいと思うから自身のプラクティスを続け学びを深める。自分のためや自己満足ではなく、目の前に「助けてあげたい」「力になりたい」そう思う相手がいるからこそ、彼女はその気持ちに応えるために学び続け、ヨガを伝え続けてきました。

生徒さんが彼女について語る言葉はいつも「また会いたくなる先生」

佐久間涼子先生のクラス風景

彼女のクラスに来る生徒さんにその理由を聞くと「ヨガが好き」「彼女のクラスが好き」と答える人も多いですが、同じくらい「彼女に会いたいから」という声を聞きます。それはつまり、彼女の武器が知識でも経験でも知名度でもないということ。

ヨガインストラクターはヨガの先生であり、生徒さんは生徒さんですが、その前に1人の人間です。1人のヨガインストラクターとしてではなく、1人の人間として目の前にいる相手を大切に想うからこそ、その想いを届けられた相手は心地よいと感じる、そうやって生徒さんと向き合って来たからこそできたこと。

それでも彼女が「誰でもできること」と言うから…

それでも涼子先生は

「私がやったことは誰でもできること。でもみんながつい忘れてしまう大切なこと」

と言います。誰でもできるの?「それなら集客で困っているヨガインストラクターさんに、その方法を伝えてあげて欲しい!」とお願いして生まれたのが、佐久間涼子先生による「ヨガインストラクターとして大切なこと:1日集中講座」というヨガ指導者のための講座。

伝えたいのは、ヨガインストラクターとして大切な「在り方」

佐久間涼子先生が小さいホワイトボートを抱えて話している様子

・生徒さんがリピートしてくれない
・お客さんが思うように集まらない
・どうやったらお客さんが増えるのかわからない
・自分にはまだまだ知識や経験、知名度が足りないと思っている

こんなことで悩んでいる方、その悩みの原因は、本当はスキル不足でも、経験不足でも、知名度不足でもありません。生徒さんとの関係をどう作るのか、生徒さんにとってどんな先生で在るのか、生徒さんに何を届けるヨガインストラクターで在りたいのか。そんなヨガインストラクターとして大切な「在り方」を教えてくれる講座です。

もしあなたが「生徒さんに愛される先生になりたい」「経験も知名度もないけれどもっと多くの人に自分のヨガを伝えたい」と思うなら、そのヒントをもらえると思います。