リストラティブヨガ指導者養成講座でティアン・アラン先生と川原朋子先生が笑顔で講義をしている様子

「先生のインストラクションが好き」そう感じて、ヨガクラスに通う人は少なくありません。マインドフルな状態になるヨガタイムでは、いつもは聞き流してしまうような言葉にそっと耳を傾けることができるためです。

立ち止まることが少ない現代社会。ヨガ指導者として、生徒さんの心を動かし、癒すことができるインストラクションを手に入れたいと思いませんか?

こんにちは!ヨガジェネレーションのべーです。現在、カナダより来日しているリストラティブヨガ講師、ティアン・アラン先生は、同じくリストラティブヨガ講師としてヨガジェネレーションで活躍されている川原朋子先生の師匠です。

川原朋子先生の魅力の1つとして、よく生徒さん達から聞くのが、「朋子先生のインストラクションに癒されます!」という声。実は以前に朋子先生へ

「朋子先生のインストラクションのコツって何ですか?」とお聞きしたことがありました。すると

私は先生たち(ティアン先生とハートオブヨガ提唱者であるマーク・ウィットウェル先生のこと)の美しい言葉にたくさん触れているから

という回答が。なので、今回ティアン先生に会うことを、私も心待ちにしていました。

マインドフルなヨガの時間はインストラクションが心に沁みる

皆さんも経験がないでしょうか?いつもは聞き流してしまうような言葉なのに、ヨガクラスの最中に聞くと、心に刺さったり、胸が熱くなったり。「あ、今の私に必要な言葉…」と感じ、涙が溢れる瞬間。

特に今回行われている「リストラティブヨガ」は、「何もしないことをする」ヨガ。ヨガの中では最も受動的なヨガとも言えます。

その状態で受け取る言葉の数々は、私たちの心や体の奥深くに響き、そして影響を与えます。今日は、このリストラティブヨガのような、受動的なヨガを指導する際に押さえておきたい、インストラクションの掟をご紹介したいと思います。

【掟1】耳からリラックス。受動的な言葉

ティアン・アラン先生がリストラティブヨガ指導者養成講座で講義している様子

目を閉じて、皆さん試してみましょう。「伸ばす」と聞くとどう感じますか?

とティアン先生。私も講座に潜入しながら、一緒に体験しましたが、「伸ばす」と聞くと、背筋を伸ばしたくなるような、少し体に力が入るような感覚がしました。

では次に「和らぐ」と聞くとどうでしょう?

同じように体験してみると、少し強張っていた肩の力が抜け、呼吸しやすくなる感覚が。

そう。どんな言葉を選ぶかによって神経系は反応を示し、体の感覚が変わるのです。力が入り、何かをしたくなる言葉を「能動的な言葉」、肩の力が抜け、そして癒しが起っていく言葉を「受動的な言葉」とティアン先生は教えて下さいました。

【掟2】副交感神経を優位に。右脳を使う言葉選びがキモ!

リストラティブヨガのデモクラスを受けている生徒さん
また、ティアン先生のインストラクションを聞いていると、

  • イメージングの話
  • 色の話
  • 感覚の話

この3つがインストラクションに盛り込まれています。これらは、私たちの感覚器をつかさどる、右脳の領域を働かせる言葉たちです。私たちはこの右脳を働かせることでリラックスに近づくのだとおっしゃっていました。

私が、川原朋子先生のインストラクションでいつも大好きなフレーズがあります。

大好きな花の香りを嗅ぐように胸にたっぷりと呼吸を招き入れます

というフレーズです。これを聞くたびに、いつもリラックスできるのは、こんな理由があったからなんですね。

【掟3】アウトプットの基本は反復練習。何度も練習しよう!

リストラティブヨガ指導者養成講座で生徒さんが講義内容を書き写している様子
最後にティアン先生が大切なことをおっしゃっていました。

何度も練習しましょう

何をあたりまえのことを、と思うかもしれませんね。しかし、私はこの掟の中で一番大切だと思っています。私も方法は違いますが、アウトプットすることを仕事にしています。記事を書くことも、何度も練習が必要だと教えられてきました。

なので、今もその言葉を信じ、練習を重ねています。インストラクションも記事のライティングも「生徒さんの心を動かす言葉」という意味では、本質は同じように思います。

基本の反復練習こそが、生徒さんの前に立ちそして、生徒さんの前に立ち、生徒さんの心に語りかけるインストラクションをする上で、大切だということです。

いかがでしたか?素敵なインストラクションは、ヨガで皆さんのファンを作るツールの1つでもあります。ぜひ、上記を参考にして、皆さんにしか作れない素敵なインストラクションを作り出してくださいね。

ティアン先生から紡ぎだされる言葉の数々も、本当に心に沁みるフレーズばかり。私もこの記事に素敵な言葉をたくさん載せられるように、練習を重ねようと思った講座潜入でした。