窓際においてある大腿骨の模型

ヨガ解剖学講師内田かつのり先生による膝関節セラピーの様子見ることのできないからだの構造に、怪我の原因と対策が隠れていた!?あなどれない「膝関節」を上手に使おう!

大人気講座のテーマ別に学ぶヨガ解剖学『膝関節セラピー』
膝関節は”怪我をしやすい箇所”それだけは知っていても、「なぜ?どうして?防ぐには?」がわからない方も多いのでは??
 
「参加してよかった・・」
嬉しい感想が多い理由として、膝関節には「見えない、触れない」部分が重要!というポイントがあります。
 
膝関節に関係する骨の形はどんな形でしょうか?
いや、その前に膝関節の概念は?
  
ココがわからないと話が進みません。
触って、模型と照らし合わせて、また触って・・・
膝そのものの理解を深めてます。
  
その際に必要になるのが、自分の言葉で表現すること
これはミスリードを防ぐことにつながります。自分の表現がみんなに伝わる表現になっているのか、みんなで何度もすり合わせをして、限りなくミスが0に近づけるようにします。
 
解剖学を軸にして、誰にでも伝わる言葉に変換することによって、怪我を防ぎ、効果的なアーサナに導きます。

膝を痛める人は油断傾向にある?!

青空の下、登山をしている男性。

「ヨガをしているから大丈夫」
そうして自分のからだを過信している場合があります。軽い気持ちで登山に出かけ、下りで膝を痛めてしまうなんてことも・・
  
膝は痛みがでるまでタイムラグを有する場合があり、それが無理をする原因のひとつとして挙げられます。次の日に急に痛みがでたり、大きく腫れてしまう。
  
ヨガにおきかえて考えてみましょう。例えばトリコナーサナ。床に手をつくこと、上体を倒していくことだけに意識が向き、膝がロックされた状態で自重がぐぅっとかかってしまいます。ここでは無理をしているつもりはなくても、次の日になって痛みが表れる場合があります。
 

アーサナに入る前に「ほぐしてあげる」配慮を

ヨガ解剖学講師内田かつのり先生による膝関節セラピーの様子。モモを腕で押しほぐしている。
ジョギングをして痛めた膝を通称ランナーズニーと呼びます。このとき膝に痛みが走りますが、原因は太ももの長い靭帯(腸脛靭帯)にあります。
ヨガではハトのポーズでこの部分をふか~くストレッチをいれていくことができますが、この場合、いきなりストレッチが強くかかってしまうと怪我の元です。
 
ヨガのクラスだからついつい名前のついているアーサナを並べてしまいがちですが、ほかのアプローチが入っていてもいいですよね。いきなりアーサナに入るよりも、まずは先にほぐしてあげるのはいかがでしょうか?
 
アーサナのアライメントを整えるための準備体操をクラス構成に入れ込むのも、クラスのクオリティや生徒さんに寄り添うヨガの形になると思いますよ。

ヨガ解剖学の真髄!”見えない””触れない”部分の構造が重要でした

ヨガ解剖学講師内田かつのり先生による膝関節セラピーの様子。模型を使って膝構造を確認している

どんな形をしているかさえ知らなかった。形や構造、役割が学ぶことができて本当に参加してよかった」

そんな感想をくれた方がいらっしゃいました。
  
膝の下ではももの骨(大腿骨)と、すねの骨(脛骨)をつなぐ関節があります。大腿骨の形状が独特の形をしていて、それに準じて脛骨もある法則にのっとった動きをしています。
  
それはねじれてロックです。(終末回旋という動き)
 
雑巾絞りをすると、ぺらぺらの布が硬くなりますよね。同じように脚はねじれることで強度が増し、さらに骨がロックされ、普段私たちが立っていることを可能にしています。
 
意識してどうこうできるものではなく、構造上どんな人にも共通する動きです。しかし、この便利な構造がヨガでは逆効果になっていることがあるのです。同じような危険なアーサナが数多くあると内田先生はおっしゃっています。
 
どれだけのアーサナに気づき、生徒さんが怪我をしないようにリードを工夫できるでしょうか?できる限り考えてみてください。内田先生自身も始めは気づけなかったアーサナがあったのだとか!?
   
ヒントは膝を伸ばした状態で、無条件に自重がのしかかるアーサナは危険すぎる、ということです。
 

ヨガ解剖学が目指すのはここ!!

ヨガ解剖学講師内田かつのり先生による膝関節セラピーの様子。生徒さんを例にして、膝の怪我について説明する内田先生

ただし、ここで注目なのが、「すべてのアーサナを覚えてないし・・」ということはまったく関係ないということ。そこがヨガ解剖学の醍醐味です。
  
覚えていても、覚えていなくても、考え方は一緒です。繰り返しになりますがポイントをちゃんと押さえてもらえてますか?
 

「膝を伸ばした状態で、無条件に自重がのしかかるアーサナが危険すぎる」

ということ。
さらっと読み飛ばしていませんでしたか?
答えだけ聞くと自分になかなか落とし込めない。
だからこそグループワークでここに辿り着く知恵を養ってほしいのです。
  
ココさえしっかりと解剖学的に抑えることができていれば、
どんなアーサナでも気づくことができるのです。
(”気づくための知識と技術”はヨガ解剖学講座基礎編で☆)
 
気づけた後にどうすればいいのか、
そのためのリードはどうするのか、
怪我を避けるためにできることは何か、
そこを深~く学べるのがテーマ別ヨガ解剖学講座であり、
膝だけに特化しているのが膝関節セラピーです。
 
知っているのと知らないのとでは、大きな差があります。なにより膝は自分が怪我をしてしまうことが多い部位でもありますので、ぜひ講座に遊びにいらしてくださいね!