こんにちは!ヨガジェネレーションのカワミサです。

コロナ対策として外出自粛のムードが日に日に高まり、ヨガのイベントなども次々と中止となり、寂しい思いを抱えているかたには「待ってました!」と感じていただけるようなZoomによるオンライン開催の講座について、今日は体験レポートをお届けします!

今回参加したのは、産婦人科医 高尾美穂先生による全4シリーズの中の3つ目、「女性のカラダの基礎知識:3.女性特有の病気を知ろう」。

高尾先生、全国から集まったカメラ越しの参加者のみなさんに、とにかく伝えよう!という熱い思いでいらしたのだと思います。

私の記憶では、4時間一度もお水すら摂らずに、ものすごい熱量で、ものすごい量の情報を私たちに伝えてくださいました!

ヨガインストラクターが女性特有の病気について学ぶ意味


この日のお話のメインは、ウイルス感染症のお話に始まり、子宮筋腫や子宮頸癌などの婦人科の疾患についてのお話でしたが、そう言った、病名が診断されるほどの大きな病気でもなく、病院に駆け込むほどの辛い症状ではないけれども、「なんか調子が悪い、気分が優れない…」という状態を繰り返していたり、もしくは慢性的に抱えていらっしゃるかたは、実は結構多いのです。

多くの方は「病院に行くほどではない。いずれは良くなるから、この時期は仕方ない…」と我慢をし、わざわざ婦人科病院のドアを叩こうとはしません。でも身近に、女性の身体や不調の改善に詳しそうな人がいたら、相談してみたくなりますよね?

もしあなたがヨガインストラクターだったり、身体を使うアクティビティを指導する側にいるのであれば、あなたの周りの生徒さんからはきっと、「先生は身体のプロなんだ。」と思われているはずです。そして、不調が起きた時には真っ先に「先生に相談しよう」と思われることでしょう。そんな時に先生であるあなたが、女性のカラダの基礎的な知識もなく、何となく見聞きして知ったことや噂話を適当にお話してしまったらどうでしょう?

今の時代、インターネットでありとあらゆる情報を手にすることができますが、信頼できる医師から「新しくて正しい女性の身体の知識」を学ぶこと、そして学んだことをあなたの周囲の方々に還元していくこと。こういった姿勢こそが、ヨガインストラクターとしての価値を高め、生徒さんからの信頼を得ることにつながるのだと思います。

人は一瞬で大病にかかるのか?


講座のメインテーマである、具体的な疾患や症状についてのお話の前に、高尾先生からこのような問いがありました。

健康の反対は何か?
健康と病気は隣り合わせなのか?

私たちは心身ともに全く問題がない「健康」な状態から、ある瞬間から突然「病気」になることはない、と高尾先生はおっしゃいます。その健康な状態と、病気の症状が現れるまでの間には、西洋医学的な病名はつかない「病気未満」の状態があります。

こういった「病気未満」の状態に対しては、まず、根本的な生活習慣について見直すべきとのこと。よくあるのは、自律神経のコントロールが出来ていない状態に陥ってるそうです。そういった時に先生は、運動・食事・休養を見直すようにお伝えするそうです。

多くの病気に関与する自律神経は、生活習慣でコントロールすることが十分に可能です。こういった日々の積み重ねが、「或る日突然病気になってしまった!」という状況を回避してくれるのです。

健康から病気になるには、必ず時間と変化がある。

そうおっしゃる先生は、病気の発見が早ければ健康に戻ることができるし、たとえ癌が発見されても、今は、早ければ健康な状態に戻ることができる時代。だから「早く気づいて!」とおっしゃってました。最前線で人の命を救っている医師としての本心なのでしょうね(笑)

ここから具体的な女性特有の病気のお話に移っていきます。知っているようで知らない正しい知識を得て、予防のための検診や、日々の生活でできることはたくさんあるということを学んでいきます。

代表的な女性特有の疾患を、具体的な症状と紐づけて解説!


この講座が開催された日は外出自粛期間の真っ只中。

お話は「ウィルスと免疫」についてから始まり、そして、今騒がれている「新型コロナウイルス」よりも、もっと女性が気をつけるべきウイルスが身近に存在していることを知り、衝撃を受けました!そのウイルスは、若い女性でも発症する「子宮頸癌」を引き起こすと言われています。

他にも、不正出血やカンジタ、貧血や生理痛などのよくある症状から、卵巣のう腫、子宮筋腫、子宮内膜症などについて、主な症状や、早期発見のポイント、不妊や更年期との関係性。また、女性の心身の不調に対してヨガができることや、ライフスタイルやライフステージに応じた病気との付き合いかたなど、メモをとるスピードが追いつかないほど、多くのためになる知識を身に付けることができました。

いつも高尾先生は一方的にお話しされるのではなく、参加者全員に知りたい事についてヒヤリングをしたのちに、各々の「知りたいポイント」を踏まえながらお話ししてくださるので、リアリティを持ってお話を伺うことができます。

ここでの高尾先生の強いメッセージは、

不調や痛みを放置しないで!早くに見つけて、適切な処置を!
たとえ癌であっても、全ての癌が罹ったが最後ではない!早くに癌を見つけて!

というものでした。

健康診断を毎年ちゃんと受けていなかったり、受けていても、婦人科検診を省いてしまったりしていたかたは、おそらく、高尾先生のお話を聞いて考えを改めたことと思います。それほどまでに説得力のあるお話ばかりでした。

「病気未満」はたくさんあるけど、私たちができる「予防策」もたくさんある


私自身も含めて、この講座に参加されたかたは、日常的にヨガの練習をしていたり、ヨガの指導をしていたりして、心と身体の変化に対して敏感な人が多かったのだと思いますが、やはり「病気」の話となると、未知のことや、知っていたつもりが勘違いしていたことなど、多くの学びがありました。

ある日突然襲いかかってくる「病気」はなく、全ては日々の積み重ねと、小さな変化のサインを見逃さない意識。

ヨガインストラクターとして病気を治すことはできなくても、周囲の人たちの意識と行動を変えるために働きかけることは十分にできます。

産婦人科医でもありヨガ指導者でもある高尾美穂先生の医学的な知見と、ヨギーニとして生き方、その両方の視点から、「取り除ける病はたくさんあるし、病気を防ぐために私たちができることはもっとたくさんある。」という力強いお言葉が伺えると、私たちヨガ指導者も、「多くの女性が少しでも快適で幸せな生活が送れるようなサポートができるようになろう!」と勇気をもらえますね。

今後も、骨盤底筋トレーニング指導者養成講座や、女性の身体にまつわる知識を深めるための講座を多数開催予定です。オンラインで参加できる講座も多いので、遠方にお住いの方でもご自宅でしっかり学ぶことができます!

どんな講座があるの?と気になったかたは、高尾美穂先生による講座の詳細ページをチェックしてみてください。