中島正明先生呼吸法TOP画像

みなさんこんにちは!ヨガジェネレーションのなおこです。

長引く外出自粛の毎日に、気づけば季節がどんどん先に進んでいってしまっているような気がする…なにか焦りのような感覚や、形は見えないけれどたしかにそこにある不安に、心がきゅっと縮むような感覚を持ってしまうこともありますよね。

私自身、不安で落ち着かないとき、ふと呼吸に意識を向けると、そのテンポの速さや浅さ、弱々しさに気づくことも多く、ストレスの影響を受けやすい呼吸に、心の状態が映し出されているように感じます。

そこで今回は、プラーナヤーマ(呼吸法)に焦点をあて、動画をご紹介したいと思います。

動画で講師をつとめてくださったのは、ヨガ・瞑想講師の中島正明先生。ヨガジェネレーションでRYT200ヨガ指導者養成講座のメイン講師をつとめるだけでなく、瞑想入門講座マインドフルネスヨガ講座など、多くの瞑想に関する講座も開催している中島先生。

どっしりと安定したインストラクションに身をゆだねながら呼吸法を練習すると、次第に自分を取り巻く時間の流れがゆっくりになる感覚さえあるほど、気持ちがのびやかになっていきます。

呼吸と体や心の関係に目を向けながら、自分を整えるためのプラーナヤーマの魅力とその実践方法について、まとめていきたいと思います。

体や心、脳やときに人生までも。プラーナヤーマの練習の大切さ。

中島正明先生がスタジオで呼吸法を実践している

ヨガを深める上で大切な教えと位置づけられるプラーナヤーマ


ヨガ・スートラの八支則において、ヤマ・ニヤマ・アーサナにつづいて位置付けられているプラーナヤーマ。その位置づけからも、ヨガを実践する上での、大切な教えであることがうかがえますよね。

私たちは日常生活において、「吸う」・「吐く」という動作をほぼ無意識のうちに行っています。しかし、講師はこう言います。

「吸う・吐く」という動作だけでも、私たちの体や心、脳、そして人生をも変化させてしまう力がある

日常を思い起こしてみても、息が上がるほどの緊張・興奮状態では吸う息が多くなり、逆に落ち込んだりストレスを感じるときにはため息のように吐く息ばかりがおこる、といったことが多くあることを思い出します。

それほどまでに私たちの体や心の状態を如実に反映している呼吸は、「体に酸素を取り入れ、二酸化炭素を吐きだす」という、いわば命をつなぐためだけの役割を大きく越えた、体と心の密接な関係を持っているのかもしれません。

そんな呼吸を意識的に整えることは、体や心、ひいては人生までもすこやかに過ごすことができる・・・プラーナヤーマにはそんな可能性を感じます。

それでは、2本の動画を見ながら学びを深めていきましょう。

心を落ち着かせる片鼻呼吸法(アヌローマ・ヴィローマ)動画

数ある呼吸法の中でも、特にリラックス効果が高く平常心を保つのにもおすすめである、と動画で紹介される片鼻呼吸法の一種であるアヌローマ・ヴィローマ。

片鼻呼吸法のなかでも、アヌローマ・ヴィローマの特徴は、息を吸ったあとに止息(クンバカ)が取り入れられている点にあります。

講師はこのクンバカについて、このように言います。

息を止めることにより、必要ないことまでを考えて溜まっていくストレスを低減させ、平常心を保つことができます。

4カウントで吸い、8カウントで息を止め、8カウントで吐くこの呼吸。

まるで早送りの映像のように前のめりで走りつづけている状態に、ゆるやかなスローモーションが入り、気づけば落ち着いた歩みに戻れている、そんな感覚をおぼえます。

頭を占領する不安により、忙しい思考のまま生き急ぐのではなく、呼吸で自分自身を「大丈夫だよ」と、落ち着かせることができるような気持ちになる動画です。

ゆれ動く心を中心に。足芯呼吸法を動画で実践!

・・・・・足が離れない。離したくない。

8分間のこの動画。

まずはぜひ、ご自身で体験をしてみてください。

私はあまりの変化に、しばし不思議だ・・・とすぐに足を床から離すことができませんでした。正確に言うと、離したくない、と言った方が正しいかもしれません。床と足の裏がまるで密着してしまったかのようにぺったり、ずっしりと重いのです。

そしてそのどっしりとした感覚とそれに反して軽い状態が本当に心地良く、動画が終わったあともしばらく立ったまま、その余韻を味わっていました。

足裏をと体の4か所を呼吸がめぐるように進んでいくのですが、最初の数回ですぐに足裏はじんわりとしはじめ、インストラクションに沿ってイメージの中で体の中を呼吸が通っていくと、一呼吸ごとに体がどっしりとしたエリアで下から満たされていくような感覚でした。

動画を実践するまでは、椅子の座り心地がなんだか落ち着かず、体勢を変えながらそわそわしていたのですが、今は足が床に吸いこまれていくように密着し、お手本のような正しい姿勢で頭まですっきりとパソコンに向かっています。

以前、中島正明先生より学んでこの呼吸法を普段の練習に取り入れることもあったのですが、これほどまでにずっしりと効果を感じられたのは、今日が初めてでした。それほどまでに、知らず知らずのうちに心が不安でゆれ動いていたのかもしれません。

この不安が多い毎日に、どっしりとした気持ちと共に自らを落ち着かせるために、ぜひ取り入れてみてほしい動画です。

プラーナヤーマは、自分を整える第一歩

生きるために必要なこと、食べる事、飲むこと、眠ること、息をすること・・・といった数々のことがら。

しかし、食べたり飲んだりすることは、「食べよう!」と思って食べ、「そろそろ寝ようかな」と眠ることがほとんど。それに対し、息をすることはほとんど無意識のうちに行っていることに気づかされます。そして、断食で「食べない」ことや徹夜で「寝ない」ことを体験してもなんとか生きていられますが、「呼吸しない」を選択しては生きていられないのが、呼吸。

一番大切だからこそ無意識でできる、それゆえ意識しないのがあたりまえになりがちなのだなと、今回の動画で感じました。

「生きる」ことに直結し、ストレスや自律神経との関係を受けやすい呼吸。裏を返せば、呼吸法をはじめとするプラーナヤーマを行うことで、ストレスケアや自律神経を整えることもできる。

必要な道具は何ひとつ必要なく、いつでもどこでもできるプラーナヤーマ。ともすれば無意識のうちに行いがちな呼吸に目を向け、落ち着いた流れをもって働きかけることこそが、不安な毎日の中で自らを整える第一歩になるのかもしれません。

ぜひ、心がゆらぎがちな毎日に、呼吸で自分を整えるプラーナヤーマを取り入れてみてくださいね。

ヨガジェネレーションでは、このように、ヨガの学びや練習に役立てていただける動画をYouTubeで日々配信しています。体をしっかり動かせる動画から、プラーナヤーマ、瞑想、ヨガ哲学に至るまで、その種類は毎日増え続けています。ぜひチャンネル登録をして最新の情報を見逃さないようにしながら、ご自宅での時間をさらに有意義なものにしてみてくださいね。
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さらにヨガジェネレーションでは中島正明先生の講座も多数開催予定!オンラインでの開催も増えているので、ご自宅にいながら学びを深められる機会です。アーサナやプラーナヤーマ、瞑想などヨガを体系的に深く学べるRYT200も、この秋より次の期がスタートします。ぜひ、それぞれの講座情報もチェックしてみてくださいね。

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