笑う高尾先生

学んだこと、伝えていますか?
〜高尾美穂先生による女性のカラダの基礎知識講座レポート〜

こんにちは、kayaです。
「ヨガの先生」と一言で言っても、いろんな先生がいますよね。
知識が豊富な先生、話が面白い先生、雰囲気がステキな先生、よくわからないけど自分に合う先生などさまざま。

私も職業柄いろいろな先生にお会いしますが、何度お会いしても、講座を受けても「すごいな」と感動してしまう先生の1人に産婦人科医の高尾美穂先生がいます。

先日、高尾先生の講座が開催されレポートに入ったのですが、高尾先生の講座に入るのは3回目なので、どんな視点から書くかを迷いました。

レポートとして「この講座ではこういうことしました」とか「こんな先生です」を伝えるのももちろん意味がありますが、この講座の良さや魅力は今までもお伝えしてきています。

人気の理由に迫った!常に定員いっぱい、高尾先生による女性のカラダの基礎知識講座
ヨガインストラクターが次世代に伝えるべきこと〜女性のカラダの基礎知識講座レポート〜

「もっとみんなが知りたいことを伝えたいな」と思い、今回は私が感じた”先生からのメッセージ”をレポートにしてみました。

産婦人科医にはできなくてヨガの先生だからできること

講座風景

今回講座の中で、

一般のかたで、ヨガの先生には病歴や怪我について相談をする人が多いけれど、
ヨガをしていることを病院の先生に相談、報告する患者さんはほとんどいない

と先生が言われていました。

「医師側がまだ補完医療にそこまで注力していないという理由もあります」と言われていましたが、これは「お医者さん」よりも「ヨガの先生」の方が、世の中の人にとって親しみやすく相談しやすい存在ということです。

つまりそれは、ヨガの先生として声を発すれば、世の中の多くの女性に届けることができるということ。

先生はいつも「ここで学んだことを生徒さんにも伝えていってね」と言われていますが、産婦人科医からの声だけでは届けられない女性たちがいるから、その想いをヨガの先生たちに託しているように聞こえました。

信頼される、すごい先生になるために必要なこと

説明する高尾先生

もちろん、カラダに関する知識を伝えること、ヨガを通して不調を改善すること、そういったことには間違った情報はなるべく少ない方がよく、人前で伝えるからには責任も伴います。

それでも「これを伝えたい」「これを伝えたら相手のためになるかもしれない」
そんな想いがあれば、もっと勉強しようと思いませんか?
学んだことを言葉にすれば「自分がどこまでなら自信を持って言えるのか、どこが曖昧なのか」もわかります。

講座が終わってから先生が

みんな、1回で理解するのは難しいよね

と心配されていましたが、確かにこれだけ盛りだくさんの内容を1回で全て理解するのは難しいと思います。

でも伝えなければ、「何がわからないのか」すらわからず、せっかくもらった知識を使うことなく終わってしまいます。

伝える。
わからないからこそ、もっと勉強する。

伝える。
生徒さんの質問に答えられないからこそ、もっと勉強する。

先生は

みんなには何度も講座を受けてもらって、
私が言っているのと同じ言葉をそのまま言えるようになって欲しい

といつも言われています。

何度も復習して学ぶ意味。
それは「正しい知識を身につける」というだけでなく、思い込みや都合の良い解釈をして間違った理解を防ぐため。
ネットで見つけた”出所のわからない情報”と”正しい情報”とが合わさるのを防ぐため。

信頼できる人が発信している、本当に正確な情報を伝えて欲しい

これが先生の想いです。

信頼される、すごい先生になるために必要なことは「興味を持って勉強して、伝えること」
それだけです。

この講座がティーチャートレーニングじゃないからとか、修了証が出ないから教えたらダメとか
そういうのは関係なくて、学んだことを「伝えたい」と思ったらどんどん発信していって欲しい

と言われていました。

大切なのは現場に立つこと。「知りたい」「学びたい」と想うこと。

聞き入る生徒

今回の講座のテーマは「ヨガ×自律神経」でしたが、自律神経に関する資料は多々ありますが、そこにヨガを絡めた研究はまだ限られており未知な部分が多いため、先生も伝えるのが最も難しいテーマなんだそうです。

ここが高尾先生のすごいところですが、資料がないから諦めるではなく、講座では独自に研究されたヨガのポーズをとることによる交感神経、副交感神経の変化のグラフなどを見せてくださいました。
これはまだ世の中のどこにも出ていない資料です。

ちなみに、最近雑誌やTVなどにも出演されてひっぱりだこの高尾先生ですが、今でも週に4日以上の時間を産婦人科医として、週に1度は女性アスリート支援の活動など、多くの時間を現場で過ごし、空いた日は学会や講演会に参加されています。

それは先生が「知りたい」「みんなに役立てて欲しい」という想いがあってこそだと思います。

ヨガの良いところは?

ポーズをとる生徒

今回、講座中に「ヨガの良いところは?」を考える時間がありました。
人それぞれ意見があると思いますが、先生が出された考えはコチラ。

自分でコントロールできるものをコントロールすることによって、
自分でコントロールできないものをコントロールすること

これは、筋肉や骨、関節など自分でコントロールできるものをコントロールすることによって、ホルモンや血液など自分ではコントロールできないものをコントロールする、それがヨガです、という意味です。

でも、これって他のことでも同じですよね。

例えば、生理痛が重いとか、自律神経が乱れていて体調が悪い生徒さんがいる。
そんな生徒さんの体調をヨガの先生がコントロールすることはできません。

でも、ヨガの先生としてどんな言葉をかけるか、どんなポーズを勧めるか、どんなシークエンスを組むか、カラダの仕組みをどんな風に説明してあげるか、「何を学び何を発信するか」それはヨガの先生であるあなたがコントロールできること。

あなたがコントロールできるものをコントロールすることが、直接はコントロールできない生徒さんの健康や笑顔を作ることができる、それがヨガなんだと思いました。

集合写真
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!

kaya