こんにちは。ヨガジェネレーションのがんちゃんです。
ヨガ指導者のみなさま、「アレクサンダー・テクニーク」をご存知ですか?理念はシンプルでありながら、生活のあらゆる場面において活用できるとても奥深いメソッドで、ヨガ指導にもとても有効なのです。

 

ヨガ指導者は常に緊張に晒されている

 
「私のクラス、みんなつまらないと思ってるのでは??」
「初心者と上級者が同時にきたらどっちに合わせよう?どう進めよう?」等、ヨガ指導者の悩みは尽きません。
 
またヨガ指導者は常に人前に立ち”みられる”存在。緊張もしますし、とてもエネルギーがいりますね。でもその緊張をすっと取り除く方法があったらどうでしょう?とてもラクになると思いませんか?
 
今日はその大きなヒントとなる演劇界発の「アレクサンダー・テクニーク」をご紹介。またこのメソッドをヨガ指導に活かす「個別対応力を高める指導法講座」の様子も交えてご説明します。
 
 

手放したいのに手放せない緊張の理由

 
自分では緊張をうまくほぐせないのはなぜなのでしょう?講座では多数のワークを行うのですが、ある時参加者が指示を間違えて理解してしまい、一人だけ全く違うことをして目立ってしまいました。
 
その瞬間、何が起こったか?
 
それまではラク〜に立っていたのに、「すみません!!」と言いながらいっきに肩をすくめ、首を縮めたのです。それは”とっさに、自動的に起きる”緊張。首や肩周りにぐっと力が入ります。

講座風景
 
 

不必要な緊張を手放すポイントは頭と脊椎の関係

 
緊張の正体は、私たちの頭と脊柱の状態にあります。ここの接続部分に力が入ると身体全体が硬直し、動きにくくなります。逆に同じ箇所に極力負担がないように緩めると、身体全体が動きやすくなります。
 
強いストレスが溜まった状態で誰かを激しく叱責する自分を想像してみてください。アゴ周りや首にどんどん力みが生じるのがわかると思います。そして次に、良いマッサージを受けたあとで首や肩周りがすっかりほぐれた自分で同じことをしてみてください。難しいですよね??
 
このように、頭と脊椎の関係は私たちの心と身体に大きく作用するのです。

ジェレミー
 
 

”自然な”アサナの伝え方でヨガ指導をもっとラクに

 
この考え方はアサナの指導でも大いに役立ちます。つまり、頭と脊椎がリラックスした”自然な”状態でポーズをとるように指導をするということ。ポーズをとる時に首周りに緊張があるから、取りにくく感じたり、痛みや怪我につながるのです。

ダウンドッグ

例えば実は多くの方が苦手意識を持っているダウンドッグ。ポイントはポーズに入ってからではなく「ポーズに入る時またはその前」に何をしているかにあります。
  
台形のようになってしまう人はポーズに入る前に、ほぼ間違いなく肩や背中、そして何より首のあたりを固めているのです。では具体的にどういうインストラクションをしたらよいか?について詳しくは講座のアシスタントティーチャーをつとめる楠道子さんのコラム「背中はもっと気持ちよく伸びる!ダウンドッグの指導のコツ」をぜひチェックしてみてください。

 

いかがでしたか?講座では解剖学的な視点も交えて、無理のない安全なヨガ指導についても取り上げます。”教えにくさ”に悩んでいる方はぜひ一度参加してみては?