集合

こんにちは。ヨガジェネレーションのがんちゃんです。
今日は「ハートオブヨガ」(以下、HOY)のシニアティーチャーであるJ・ブラウン先生(以下J先生)の指導者養成講座をご紹介します!彼の人気は絶大で、来日の度に彼に会いたくて多くの生徒が集まります。再会を喜ぶ姿は先生と生徒というよりまるで友達のよう。
 
HOYはヨガの流派ではなく、一人ひとりの生徒に合ったヨガを見つけるための”アプローチ”。例えば無理にポーズの完成形を目指して練習をさせたりアジャストをしたりするのではなく、その生徒が”心地よい”と感じるポーズの練習法を一緒に探ります。また、呼吸も先生のインストラクションや周りの生徒と合わせるのではなく、その生徒の呼吸のペースで行うことを推奨しています。
 
初めてHOYのクラスをみると、全員がバラバラに動いているので少し驚くかもしれません。ですが、クラスには呼吸の音が広がり、リラックスして練習している生徒たちは皆とても気持ち良さそう!
 
 

生徒を自分色に染める先生、生徒の個性を輝かせる先生

笑顔のJ
J先生がおっしゃった言葉でとても印象に残っている言葉があります。
 
ヨガの先生を選ぶとき一年はその先生と生徒たちの様子をみるようにと伝えます。そして、生徒たちが時間を経て自立し、自分らしく輝いているか?それとも先生に従順になり、委ねてしまっているか?をよく見極めなさい、と。ヨガは本来、自分らしくあるためのものですから。」
 
確かにカリスマ性があったり、相性の良い先生を見つけると盲目的になりがち。でも先生と同じ道を歩むことはできないし、何より人生の主役は自分。そこを間違えてはいけませんね。
 
 

参加者一人ひとりの物語が教材!

講座風景
指導者養成講座は6日間。その中でメイン講師をつとめるのはJ先生ですが、途中HOYの提唱者であるマーク・ウィットウェル先生がスカイプで参加します。マーク先生は”現代ヨガの父”と言われるクリシュナマチャリア氏とその息子にあたるデシカチャ氏に師事した人物。どんなお話をしてくださるのかを楽しみにしていたのですが、スカイプがつながってから始まった会話に驚きました。
 
参加者一人ひとりとの個人セッションが始まったのですが、その内容はヨガ指導における悩みにとどまらず、私生活に関することが多かったのです。親との関係や結婚生活の悩み、コンプレックス、ダイエットなど。ただし、そうした困難についてただ話すのではなく、それらをHOYのプラクティスをしながら、どのように向き合ったか、乗り越えたかについてが話されていました。
 
「ヨガ=生き方そのもの」。ヨガの世界では当たり前の考えですが、それを再確認する特別な時間でした。
 
 

目の前の生徒をもっと輝かせるヨガとは?

講座風景
NYのブルックリンに自身のスタジオを構えHOYを中心に指導しているJ先生。NYのような大都会の生徒たちもやはり忙しく、クラスに来ても家賃の支払いのことやクラスの後の予定のことなどで頭がいっぱいなのが手にとるようにわかるそうです。
 
だからこそJ先生はあえて「○○しましょう」と指導することは極力控えているそう。例えば「足の位置はここで、膝は90度に曲げて」と言う代わりに「片足を前に出したら膝を曲げて、ゆ~っくりと膝を左右に動かしてみて。自分はどこが一番安定するか探ってみましょう。」
 
すると少しずつ生徒が自分の身体と対話をするように。こうして”自分に合った”ヨガの練習が少しずつ積み重なっていきます。そしてそれは自分らしさの追求でもあります。呼吸一つをとっても、ペースが早い人もいれば遅い人もいる。みんな違うけれど、それでいいことをヨガを通して体感します。
 
 

生徒も進化していく。先生も生徒であり続けることが重要

HOYは毎日7分でできるやさしいヨガシークエンスを推奨しています。これを毎日続けると心身の緊張がほぐれ、様々な思考の癖も手放すことができます。そして何より、忙しい日々の中で見失いがちな”自分のペース”を取り戻すことによって、自分らしくあることができるようになります。
 
以下はHOYの生徒たちに見られた変化の一部です。

・30代女性:人前で話すのが本当に苦手だったが、少しずつ自分の言葉で思いを語ることができるようになってきた。
・30代男性:長年仕事のストレスで参っていたが、HOYの練習を毎日することで回復してきた。以前何をやってもうまくいかなかったダイエットも思いがけず実現。気が付いたら自然と体重が落ち、体が軽くなっていた。
・30代女性:母親との関係がうまくいかず、長い間コンプレックスとストレスになっていた。だが母親との関係や自分の思いを客観視できるようになったことで、母親への接し方が変わった
・30代女性:ヨガの練習がなかなか続かなかったがHOYに出会ってからは毎日するようになった。練習が心地よく、時間も自然と長くなっていった。

 
指導者養成講座の最終日、J先生はこうおっしゃっていました。
 
「生徒にとって”自分に合ったヨガ”は時間を経てどんどん変化していきます。そのため、先生も生徒であり続けることが重要。」
 
「変化」はポジティブなものばかりではないでしょう。でも、J先生のあたたかい眼差しからは生徒たちがどんな状況に置かれても見放さない、見届ける覚悟を感じました。

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