ヨガをしていたら心の病にならないの?

近年、様々な分野でヨガの研究は進み、色々なエビデンスが出ています。ヨガをやっていると、「風邪をひきにくくなった」「疲れにくくなった」などの嬉しい声もよく聞きます。

確かに、ヨガを定期的にやっていると健康そうなイメージがありますよね。

こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。

私もヨガを毎日やるようになって、ふとした時に「私って体力あるなぁ…」と感じることが増えました。でも、決してヨガは万能ではないし、ヨガしていたって、普通に病気になります。

■動画視聴はこちらから

ヨガをしていたら心の病にならないの?

ヨガをしていたら病気にならない?

精神科医松島幸恵先生とMIKIZO

私のクリニック、結構ヨガの実践者、ヨガの先生がいらっしゃるんですが、ヨガをしているのに(メンタルの調子が悪くなるなんて)恥ずかしい、とか更年期障害になっちゃった、とか眠れなくなった、気持ちが落ち込む・・・って方がいらっしゃるんですよ。

松島先生のこんなお話から始まったYouTube。これを読んでいる方もちょっとわかる気がしませんか?

メンタルの疾患以外でも、例えば、ヨガの先生なのに肩こるなんて言いにくい、とか、ヨガの先生なのに、足がむくむ・・・とか言いづらい。そう感じている人っていらっしゃるんじゃないかなと思います。

ヨガのプラクティスが足りないわけではない。ヨガで全ての疾患は予防できない

松島幸恵先生とMIKIZO

ヨガは1つの体系だったプラクティスですが、全ての疾患を予防するものではありません。

と松島先生。その通りですよね。確かにヨガで予防できること、再発が防止できることっていうのはたくさんあるかもしれません。ただ、万能ではない、ということを知っておいてほしいのです。

そして、調子が悪いのは、決して貴方のプラクティスが足りないとか修行が足りないというわけではありません。

あなたは悪くない。ということです。これは皆さんにお伝えしています。

松島先生もこのようにお話してくれています。ヨガをしている方々は責任感の強く、真面目で、素敵な方が多いように思います。だからこそ、自分を責めないで、と伝えたいと思い、この動画を撮ってもらいました。

更年期障害は恥ずかしい?松島医師の体験談

更年期に苦しむ女性

また、動画では、松島先生自身のお話も。

私自身、更年期障害、結構ひどかったんですよ。そのときに『プラクティスが足りてないんじゃない?』って言われて。

松島先生にもそんなことがあったそう。更にこんな風に続けてくれました。

でも、医学的に考えると女性ホルモンであるエストロゲンが減少してきて、いろんな体の症状が出てくる。関節痛だったり、全身の倦怠感、ホットフラッシュ。確かに呼吸法や瞑想で症状を緩和することはできるかもしれないけれど、ここはひとまず医療機関にかかってみましょう。症状を緩和するにもいろんな方法があります。

呼吸法や瞑想で、緩和できたのなら、それは自分に合っていたのかもしれないですし、それで難しいなら、医療にも頼るという選択肢をあげてほしいと思います。

漢方療法だったりホルモン療法だったりといろんな方法がある、と松島先生も話してくれています。そんなときは、ぜひ医療機関に相談しつつ、自分の体と向き合えるといいですよね。

なるときはなる。ヨガをやっている人全員に知っておいてほしいこと

パーソナルヨガをしている様子

怪我も病気も、1つのことが原因でなるというわけではありません。いろんなことが複合的に混ざり合って、結論として導き出されているもの。

ヨガをしていたら症状が楽になることもあるし、ならないこともある。

「ヨガをしているからといって全てが防げるわけではない」

というのが、今回のテーマです。こういったことを知っておいてほしくて、ヨガ×精神疾患という講座を開催しています。

ヨガでできること、できないことを知っておく。少しでもそのベースがあると、ヨガの指導にも活かせると思います。いよいよ今週末に、松島先生の講座が開催されます。

ヨガと精神疾患。アーカイブでのご受講もOKとなっていますので、気になる方はぜひご受講して頂ければなと思います。


ヨガ×精神疾患:9月22日(日)9:30~13:30

心の基礎知識 ヨガ×精神疾患