こんにちは!ヨガジェネレーションのねこです。
私は1年ほど祖父の介護をしていた経験があり、シニアヨガの分野にとっても興味があります。
シニアヨガと言ってもアプローチ方法は様々。そして一般のクラスとは違った悩みを感じるのも特徴の1つではないでしょうか。
そんな皆さんの悩みを講座の中で聞いていた際に、講師のある言葉にハッとさせられた経験があります。きっと皆さんにもためになる良い内容だと思いますので、早速シェアしたいと思います!
シニアヨガクラスの悩み
シニアへのヨガ指導で困っていること、悩んでいることはありますか?
講座の中で出た講師からの質問に対して、
- お喋りがメインになってしまい、ヨガをする時間が少ない
- 体力に限界があって、できることが少ない
- あぐらで座れない
- 背中が丸くなってしまいダウンドッグができない
など様々な悩みがあがっていました。シニアヨガクラスでなくても、同じようなことってありますよね。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。その悩みは、「ヨガクラスはこうあるべき」という型にこだわり過ぎていることが原因かも知れません。そもそも、ヨガはアーサナの完成を目指すのが目的ではありません。それもシニアヨガクラスであればなおさら。
“そもそも”の目的がなんなのか?を明確にすれば、今抱えている問題が問題ではなくなるのではないでしょうか?
そもそもシニアヨガの目的は何か?
ヨガ解剖学講師内田かつのり先生が開催している『シニアヨガ指導者養成講座』では、シニア世代の生活の質(QOL)を向上することを1番の目的にしています。
それを踏まえて、先ほどの問題点としてあげられていた内容を見てみましょう。
- お喋りがメインになってしまい、ヨガをする時間が少ない→短時間で効果が出せればOK
- 体力に限界があり、できることが少ない→色んなことをやる必要はない
- あぐらで座れない→他の座り方でOK
- 背中が丸くなり、ダウンドッグができない→ダウンドッグにこだわらなくてOK
そう。実は皆さんが感じている問題は問題ではないのです!
シニアヨガクラスで「一般的なヨガクラスを行いたい」そう感じている方がいるとしたら、それは何のためでしょうか?それをすることで、生徒さんにどんな効果が得られるのでしょうか?悩みや問題が出てきた時には、”そもそも”を一度考えてみてください^^
シニアにシークエンスは不要?!その理由とは
特別なシークエンスなんていらないんだよ
実は内田先生のシニアヨガ指導者養成講座では、シークエンスを学ぶことはありません。それは、目の前の生徒さんに必要なものを必要な型で伝えることが1番だからこそ。
動きや体力に制限があるシニア世代の方が対象となるシニアヨガは、特にそれが顕著に求められるように思います。短い時間かつ、少ないポーズでも効果を出すには、1人ひとりに寄り添ったアプローチが大切。だから決められたシークエンスは必要ではないのです。
「特別なシークエンスはいらない」その言葉の裏には、内田先生のそんな想いが隠されているのです。
1番大切なのはヨガの知識ではなく寄り添う心
90分のシニアヨガクラスで、10分だけヨガで体を動かして、残りは世間話でもいいと思うよ。それで、笑顔が増えるなら!
ヨガを通じて確かな効果を提供することを大切にしている内田先生。
しかし、シニアヨガ指導者養成講座の中で最後に伝えていることは、解剖学の知識やアプローチ方法ではありません。それは「相手の話を聴くこと=「傾聴(けいちょう)」の大切さです。相手の想いや言葉に静かに耳を傾けること。そして、心に寄り添うこと。これが1番大切だと伝えています。
お喋りが好きでなかなかヨガができない…そんな悩みもあがっていましたが、実はこのお喋りこそがシニアヨガが力になれるポイントが隠されている場所でもあります。
「どんな人なのか?何が好きなんだろう?」そんな想いを持ちながらコミュニケーションをとることで、信頼関係を築くことができるのです。
人生の大先輩方に元気でいてもらうためのシニアヨガ。”そもそも”を大切に体も心も元気でいてもらえるためのクラスを提供していきたいですね!