シニア女性と若い女性が微笑んでいる

「まだうちの親は大丈夫!」

「年寄りあつかいしたら怒るし…」

「面倒がって運動を始めてくれない」

親や祖父母が元気でいてくれることはありがたいことです。

とはいえ、年とともに先々の不安を感じざるを得ない場面も増えてきます。

物忘れが激しくなったり、ちょっとした階段や坂道で息が上がっていたり…。

身近な人や将来の自分のためにも、覚えておきたいワードがあります。

それは、国や自治体の制度としてもさまざまな取り組みがなされている、「介護予防」と「フレイル予防」です。

そもそも「介護予防」とは?

元気なうちにはじめよう!介護予防

「介護予防」とは、文字通り

「介護が必要な状態(要介護)にならないように予防すること」

人は年齢を重ねるごとに心身の機能が衰えてきます。

病気やちょっとした転倒などで介護が必要になってしまう場合もあります。

そうならないように、元気な状態をできるだけ長く維持しよう、という取り組みのことを「介護予防」いいます。

合わせて覚えておきたい「フレイル予防」

たくさんの経験を経て、残りの人生は楽しく生きてほしい

人の健康度合いは、加齢による心身機能の低下とともに下がる傾向にありますが、さらに病気や環境の変化、精神的、物理的な喪失感などが要因で、要介護状態になる可能性が高い状態をフレイルと言います。

簡単に言えば自立して生活ができる健康な状態と、介護が必要な状態の間です。

例えば、定年退職などで、社会から離脱したような虚無感を感じたり、子どもの独立、配偶者の死、などの喪失感により、食欲の低下や鬱症状に陥ってしまうなどで、健康状態が著しく低下した状態。

このコロナ禍においては、感染症への見えない不安や、人と会えない社会的孤立、家に閉じこもることなどで、高齢者の虚弱、つまりフレイル状態が加速したと言われています。

「フレイル」状態にならないように健康を維持すること、また、「フレイル」から健康な状態に改善をはかる取り組みを「フレイル予防」と言います。          

フレイルの状態になる地点、フレイルから要介護になる地点、ポイントポイントに応じ、生活機能の低下を防止する策を取る必要があります。

介護予防、フレイル予防にとても相性がいい「ヨガ」

ヨガや瞑想、呼吸法などは介護予防には相性がいい

国や自治体で行われる介護予防の取り組みは

  • 体の動きや精神の働きである「心身機能」
  • 日常生活動作(ADL)や家事、職業能力や屋外歩行など、生活行動全般である「活動」
  • 家庭や社会生活での役割を果たす「参加」

この3つにバランスよく働きかけることが指針とされています。

具体的な介護予防のプログラムとして

  • 運動器の機能向上
  • 栄養改善
  • 口腔機能の向上
  • 閉じこもり予防・支援
  • 認知症予防・支援
  • うつ予防・支援

などを組み合わせた、地域のコミュニティ活動がよく見受けられます。

ヨガや瞑想、呼吸法などは、運動機能の向上や、自律神経の調整が期待できる上、個人差を問わずその人にあったペースでおこなえる、という点で、介護予防やフレイル予防に抜群に相性がいいと言えるでしょう。

また、「活動」や「参加」の場として、閉じこもり予防や支援にも繋がります。

ヨガインストラクターは「介護予防」に大きく貢献できる職業なのです。

高齢者に安全にヨガを伝えるために学ぶ「シニアヨガ」

とはいえ、一般のヨガを教える知識では、高齢者にヨガを伝えるに足りない部分があるかもしれません。

シニアヨガの指導者養成講座では、スクールや講師により内容は多少違えど、高齢者の身体のこと、ポーズの強度を調整する方法、椅子やクッションなどの道具を使う方法、年齢が上の方にヨガをインストラクションする方法など、高齢者に安全にヨガを伝える技術を学びます。

介護予防のために行うヨガを伝えたいと考えている方は、シニアヨガの指導者養成講座を受けられるといいかもしれません。

ヨガジェネレーションで開催されている、シニアヨガ

「チェアヨガ指導者養成講座」

チェアヨガをする山田いずみ先生

高齢者に伝えやすい、イスをつかったポーズ、分かりやすいインストラクションが定型化されており、ヨガを指導したことがない方でも2日間の講座を終えたらすぐにチェアヨガのクラスを実施することができます。

「山田いずみによるシニアヨガ指導者養成講座」

山田いずみシニアヨガ

チェアヨガ指導者養成講座も担当する講師が、介護予防運動指導員の経験をもとに、誰でも再現性高く、高齢者にヨガの指導ができるように考案されたシニアヨガメソッド。お年寄りが楽しく通える、コミュニティづくりも学べる、総合的なシニアヨガ。

アーユルヴェーダに基づく、シニアに合わせた生活習慣についても学べます。

超高齢社会の日本において、高齢者がなるべく介護を必要とせず、自立した生活を送り、減少傾向にある若い世代への負担が大きくならないように、一人ひとりが真剣に考える必要があるかもしれません。

「介護予防」や「フレイル予防」に、ヨガインストラクターができることは、たくさんありそうですね。

シニアヨガで、超高齢社会に出来ることを学びませんか?