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考案者のARICA先生による〝ふろしき〟を使ったヨガメソッドFLOWSHIKI(フローシキ)。
今回は東京・大阪ともに公開からまもなく、満員御礼となったFLOWSHIKIの体験ワークショップの様子をお伝えします。
FLOWSHIKI誕生のきっかけはあるクラス中の出来事から
クラスのはじめ、体を優しくほぐしながら進んでいく時間の中でARICA先生からこんなお話がありました。
身体や知的にハンディキャップをもつ福祉事業者さんからヨガクラスのオファーを受けました。ハンディキャップをもつ方が対象ということで、ゆるめのハタヨガを提供させていただいたんですね。実際にクラスをやってみるとついていけない方も多く、最後までついてこれたのは20名中たったの5人だったんです。
この時は出来る方を優先させていただいたのですが、誰一人取り残さないヨガのクラスを提供したい。そう感じたきっかけとなった出来事でした。
「誰一人取り残さないヨガクラスを提供したい」
そんなARICA先生の想いが、数々の試行錯誤を経て、カタチとなりこの風呂敷をつかったヨガ、FLOWSHIKIが誕生します。
形を変えられる風呂敷ならではの使い方とクラスの工夫
「誰一人取り残さないヨガクラスを提供したい」というARICA先生の思いから生まれたFLOWSHIKI。だからこそクラスの中で使用する風呂敷やクラスの作り方にもたくさんの工夫が施されていました。
①こだわりの風呂敷はポケット付き!
一見、普通の風呂敷にみえるのですが、FLOWSHIKIで使用する風呂敷は、四隅がポケット状になっており、手がすっぽり収まる形状に!これは握力に自信のない方でも安心してクラスを受けられる工夫です。これで小さなお子様にも安心してクラスを提供することができそうですね。
②形状を変えられるからこそ、使い方が豊富。
時にはヨガベルトのように前屈をサポートしてくれ、時にはブランケットのように体を包み込んでくれる、風呂敷。ワークショップでは包まれる・結び目でほぐす・骨を叩く・体を揺らす・手放すという5つのテーマのもと、豊富な風呂敷の使い方を体験していただきました。
私も以前体験をさせていただいたのですが、どれも簡単なのに本当に気持ちがいい!特にペアワークになり体を揺らすという体験は全身の力が抜けて、ほんとーに気持ちがよかったです!皆さんにもぜひ体験してほしい。
③体を直接触れることなく動きをサポート
FLOWSHIKIの中ではアジャストは無し。これも体に触れられることが苦手な方にも安心してヨガを楽しんでいただくための工夫のひとつ。風呂敷を広げたり、体を優しく包んであげることで一時的に視野が狭くなることも、パーソナルエリアの確保につながり、安心してクラスを受けられることができます。
FLOWSHIKIを考案してからのARICA先生のクラスはハンディキャップの有無にかかわらず、シニアの方や体が硬いというコンプレックスをお持ちの方にも好評いただいているそう。
実際に今回のワークショップにははじめてヨガをした!という方も数名いらっしゃいましたが、普段伸ばせないところが伸びて気持ちよかった!体がポカポカしました!と初めてのヨガ体験を楽しんでいただけたようです。
<初回限定>参加者特典は、あえての…真っ白な風呂敷!
先生にご持参いただいた貸し出し用のカラフルな風呂敷はARICA先生が京都の老舗風呂敷店に作成をお願いしたというこだわりの品。色鮮やかなフロシキがわさわさと揺れる様は本当に美しく、見ている人までも癒されます。
そんなカラフルな風呂敷もある中で、初回の特典として今回みなさんにお持ち帰りいただいたのは、あえて真っ白なフロシキ。そのチョイスにも個性を大切にされているARICA先生ならではのこんなこだわりが…
この真っ白なフロシキをキャンバスに見立てていただきたいなと思います。絵を描いてもいいし、刺繍をしてもいいし、草木染めをしてもいい。このフロシキをみなさんの色に染めてあげてください。
これはこれで素敵!そう思わせてくれるような真っ白な風呂敷。みなさんなら、どのようにデザインしますか?これを機に刺繍や染め物にチャレンジしてみてもいいですね。MYフロシキを持参で!そんな次回があったらいいなと思いました。
ハンディキャップの有無に関係なく、どんな人にも気軽にヨガを楽しんでもらうためにできること
「私は体が硬いから、ストレッチで体を柔らかくしてからヨガのクラスに行こうと思っています」
以前、オハナスマイル祐天寺店の店頭で、接客中にお客様からこんな言葉をいただいたことがありました。
ある程度の柔軟性がないとヨガはできない。みんなと同じ動きができないとクラスについていけない。と、世間に広がってしまっているヨガへのイメージが、障がいの有無に関わらず、ヨガを始めるハードルを知らず知らずのうちに高くしてしまっているのかもしれません。
ヨガをするのが初めてだけど運動習慣はある方、何十年と体を動かす習慣のなかった方、運動が苦手な方、そして身体的・知的にハンディキャップのある方。
ハンディキャップの有無や運動経験の有無にかかわらず、ヨガをして笑顔になってくれる人が増えたらこんなに素晴らしいことはないはず。きっとほとんどのヨガインストラクターの方がそう願っているのではないでしょうか。
ヨガ初心者がクラスに行ってみよう!と思うきっかけにも。FLOWSHIKIがもつ今後の可能性。
身一つあればできるというのもヨガの良さですが、やっぱりサポートしてくれるものがあるとヨガへのハードルも下がる。なによりこれだけ見る人の心を躍らせてくれるFLOWSHIKIは、ヨガをやったことがない方にとっても「これなら私もやってみたい!」と思えるきっかけになるのではないでしょうか。
今後このFLOWSHIKIがヨガ初心者の間口を大きく広げてくれるような存在になっていくのかもしれません。
全てを優しく包み込んでくれるような感覚を受け取り、このクラスが一人でも多くの方に届くといいな。そう感じさせていただいた今回のFLOWSHIKIの体験ワークショップ。
ご参加いただく皆様にはメソッド自体の魅力はもちろんのこと、ARICA先生ご自身のお人柄やFLOWSHIKIを通して社会にどう貢献していくのかという思いにも触れていただきたいです。
次回の開催は現在調整中ですが、今後は体験のワークショップに加え、指導者さん向けの養成講座も開催予定。気になる!という方はぜひ楽しみにお待ちくださいね!