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ヨーコ先生のRYT200の2週目。レッドクラスが終わった後は、いつもヨーコ先生のフィードバックの時間です。今日の練習の様子や、皆の質問に耳を傾け、一緒に考え、どうしていくのかの方向性を導いてくれます。
こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。
始まったばかりのRYT200第28期。生徒さんのひと言から、とても興味深い話が広がりました。
体の内部の感覚、深部感覚

私、あんまり体のことがよくわからなくて、体のサインに気づけないんですけど…
これはアシュタンガヨガに限らず、どんなヨガをしている人にも共通して出てくるお悩みです。
こういった感覚、特に筋肉や腱・関節の動きなど、身体の内部からの情報をもとに動きや姿勢を認識する固有感覚・運動覚を「深部感覚」といいます。
この感覚がしっかり働いていないと、自分が「いま、どんな姿勢・動作をしているか?」を正確に認識できず、良い動きを生み出すことが難しくなります。
私もヨガジェネレーションで多くの先生方を見てきましたが、ヨーコ先生はこの深部感覚が非常に鋭い。そして、それを言語化して皆に伝える力は超一流です。
そもそも私たちはどうやって動くのか。運動神経とは

例えば、今日のレッドクラスでは「足の親指を伸ばして、内腿を使ってみる」というお題がありました。
人間って、新しい動きをするときってあるでしょ? ピアノでもスポーツでも、体を動かすときって、筋肉より先に神経が働くんだって。この筋肉を動かしてくださいって意識し続けることで、神経がつながっていくの。『動かして』って命令を出すと、動くよっていう信号が返ってくるの。
とヨーコ先生。ここで言う神経とは、一般的な“運動神経が良い・悪い”という意味ではなく、身体を動かす際に働く神経系のことです。
例えばヨーコ先生の
- 「足の親指を伸ばして内腿を使って」という耳から入った情報が神経を通って脳に届く。
- 脳はその情報をもとに「足の親指を伸ばす」よう筋肉へ指令を出す。
- 指令を受けて足の親指が動く。
これが「運動」の基本的な仕組みです。
では、この運動神経、大人になってからでも鍛えることはできるのでしょうか?
神経の可塑性から考える、運動神経を鍛える方法

私が担当しているお医者さんから、よく「神経の可塑性」の話を聞きます。神経の可塑性とは、経験・学習・損傷に応じて脳が神経回路を再編成する能力のこと。
運動においては、反復練習によって神経回路が強化され、運動スキルは向上するとされています。
ポイントは、
- まず認知すること
- 繰り返し練習すること
- 余分な力を使わずにできるようになること
この繰り返しによって、新しい動作は習得・定着します。これはいわゆるリハビリの理論ですが、アシュタンガヨガの練習にも十分当てはまります。
まずは認知すること。「わからないことを知る」

ここで大切なのが「まず知ること」。ヨーコ先生が面白い話をしていました。
“知っていること”と“知らないこと”にも2種類あるのよ。
・知っていることを知っていること
・知らないことを知っていることそして逆に
・知っていることを知らないこと
・知らないことを知らないこと
もはや禅問答のようですが(笑)、冒頭で「自分の体のことがよくわかっていない」と話してくれた生徒さんは、自分が“わかっていない”ということを認識している。
つまりその時点で「まず知ること」をクリアしているのです。あとは繰り返し練習し、精度を上げ、力みなくできるようになるだけ。講座の中でもヨーコ先生が
自分がわからないことを知っているっていうのが、成長の第一歩なのよ
とお話してくれていましたが、神経の可塑性の観点でも、その通りなのです。
知らないことを知ることは恥ずかしいことではない
大人になると“知らない”って言いづらくなるじゃない? でも、知ってるふりをしちゃうと、知るチャンスがなくなっちゃうのよ
とヨーコ先生。
この広い宇宙の中で、私たちが知っていることなんてほんのわずか。知らないことのほうが圧倒的に多い。
だったら、知っているふりをせずに学んでいくほうが圧倒的に得ですよね。
ヨーコ先生の、人並み外れた「深部感覚」を学べるこのトレーニングでは、今まで知らなかったことをたくさん教えてもらえます。
次回の開講も発表されました。しかも今回は、最後の4日間を大阪で開催!
興味のある方は、まずは無料説明会へ。今週末も開催です。
