桶田弥里先生がインタビューに答えてくれている様子

2015年惜しまれつつもヨガジェネレーションからなくなってしまった陰ヨガ講座の数々。2017年新たに、“新生陰ヨガ”として、ヨガジェネレーションに帰ってきます!講座を担当して下さるのは、都内で陰ヨガインストラクターとして活躍中の桶田弥里先生。今日はその桶田弥里先生にインタビューをしてきました!

前編では弥里先生ご自身のことを、後半では陰ヨガってどんなヨガなの?という人のために弥里先生が感じる陰ヨガの魅力についてじっくりと聞いてきましたので、是非お楽しみください!

人に役に立てるっていいなと思って教え始めたヨガ

—今、都内で陰ヨガ講師として活躍中の桶田弥里先生。そもそもヨガを始めたきっかけは何だったんでしょう?
 
これは結構、普通で。ほんとうにただ普通に運動不足解消のために友達に勧められたのがきっかけです。でも、やり始めていくうちに、体だけじゃないということや哲学があることを知ったのが「ヨガを続ける」きっかけになりましたね。もっと哲学的なことを知りたいと思って、RYT200を受けようと思ったんです。

—最初は教えるつもりじゃなかったんですか?
 
そうそう。最初は教えるつもりじゃなくて。でも、RYT200のプログラムの中にボランティアでヨガを教えるっていうカリキュラムがあったんです。それで人に初めて教える機会を持って。その延長線で普通に会社で働きながら、ボランティアでずっと教えていました。そのときに、直接人と触れ合って、人の役に立てるっていいなあと思いました。

—仕事にしようと思ったきっかけは?
 
仕事にしようと思ったのは、そうですね。ヨガをボランティアで教え始めた頃、ちょうど社会人生活で働き方や健康面など色々と考えていた時期でもありました。そんなタイミングで、最終的には勝手な使命感(笑)で。もっといろんな人にヨガを知ってほしいと思ったし、ヨガが必要な人がいるはずだと思ったんですよね。

とにかく面白い!知的好奇心を搔き立てられた陰ヨガ

桶田弥里先生とヨガジェネレーションスタッフの米田が話をしている様子

—昔は他のヨガも教えてらしたとか?その中でも陰ヨガを選んだ理由は?
 
そうそう。元々はハタヨガも教えていました。けれど陰ヨガは先生の話がほんとうに面白かったんです。特に選んだ、という感覚は無く、とにかく面白くて知的好奇心で続けていたら、だんだん他のヨガよりも練習量も学ぶ時間も増えてきたんですね。そこでこう感じました「他のヨガではもっとプロフェッショナルな先生たちがたくさんいる。だけど、陰ヨガだったら私は、責任を持って教えられる」って。最初は「好きだから」という気持ちでやっていた陰ヨガですが、教える側になってみて、やっぱり責任を持って教えたいなと思いました。

—それだけ陰ヨガは弥里先生にとって「自信を持って伝えられるもの」だとういう確信があったのですね。
 
そうですね。それは「陰ヨガのすべてをわかっている」という自信ではなく、「自分が学んだり経験してきたことを伝えていける」という自信ですね。

陰ヨガで見出した自分の可能性

桶田弥里先生が笑顔でお話されている様子

—陰ヨガを始めて感じたご自身の変化は?
 
色々あるのですが、ここはちょっとだけかっこつけます(笑)。少しずつ自分を好きになって、自分の可能性も少しずつ信じられるようになってきたかなと思っています。まだ解消されていない部分ももちろんあるけれど、それはそれで、「あるんだな」ということがわかりました。

—それはどんな可能性ですか?
 
苦手かもしれないものに挑戦するということが、もともと苦手でした。小さい頃、跳び箱の高さが低くても怖くて跳べなかったんですよ。目が悪くて眼鏡やコンタクトだったっていうのもあるかもしれないのですが。体育の授業の中で1回も跳ぶつもりがないまま45分間の授業を終えていたんです。走っていくけど跳ぶ気がなかった(笑)
 
苦手なものを挑戦しないまま、克服しようとしないまま大人になって。それがずっと心のどこかにひっかかっていたんですよね。それが陰ヨガに出会ったとき、自分のリアルな面をまざまざと見せられたんです。その後、陰ヨガを通した様々な経験を積む中で、できるかできないかじゃなくて、できなくても挑戦することが大事なんだということに気が付いて。

—なるほど。初めて跳び箱を跳んでみようと思ったんですね?
 
そう!そうなんです。跳べるか跳べないかはわからないけれど、跳ぶことに挑戦することが大事なんだって気づいたんです。何かが「出来ない」ということは、惨めなことやかっこ悪いことではないんだと。大人になってからでも気づけて良かったなと思っています。

—それは陰ヨガだったから出来たことなんでしょうか?
 
そうですね。陰ヨガはシンプルで且つペースがゆっくりなんですよ。自分の内側と長く向き合う時間があるんです。それに他のヨガだったら私は言い訳していたかもしれない(笑)元々運動がそんなに得意なわけでもなかったから、「体が硬いからこんなポーズできるわけない」とかね。陰ヨガは、形だけを見ると「こんなポーズ人間がやるもんじゃない!」っていうようなアクロバティックなポーズはないでしょ?(笑)だから、こんな私でも挑戦することができたんですよね。

「これまでの人生は出来ない言い訳ばかりしていたような気がします。だからこそ言い訳が出来ない陰ヨガが私にとっては良かったんです。」と笑顔でお話して下さった弥里先生。次回は、そんな陰ヨガの魅力をじっくりお伝えしていきたいと思います!

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