マリア・カースティン先生

皆さんこんにちは、ひぐっちゃんです!

突然ですが、皆さんがヨガを始めたきっかけは何でしたか?私はストレス解消とリラックスのためでした。

仕事帰りで心身共にものすご~く疲れていても、帰りにヨガのレッスンを受けると、心と身体が軽くなった感じがしていました。

当時ワーカホリックだった私にとって、唯一何も考えずにリラックスできる時間でもありました。

ヨガのおかげで元気になり、今度はその恩恵を誰かに伝えられるようになりたい!

そのように思っていた矢先、マリア・カースティン先生の「メンタルヘルスケアヨガ指導者養成講座」に潜入することになり、わくわくしながら当日を迎えました。 それでは早速、講座の様子をレポートいたします♪

なぜメンタルヘルス不調にヨガが効果的なのか

ヨガがメンタルヘルス不調に効果的な理由と聞いて、どんなことが思い浮かびますか?

アーサナや呼吸によってストレスが解消される、リラックスができるなど、さまざまな方法や効果が挙げられますね。

今回の「メンタルヘルスケアヨガ指導者養成講座」の講師であるマリア・カースティン先生はこのように説明していました。

ヨガは身体を動かすことでストレスを燃焼させ、呼吸をするこで生きるためのエネルギー(プラーナ)を作り出し、心身を回復へと導くことができる。

さらにマリア先生は激しい運動と比較してしてこのように補足をしていました。

ストレス発散のために激しい運動をして、スッキリした経験はないですか?しかし、ストレスが溜まる度に激しい運動を繰り返すのは危険です。

なぜなら、激しい運動はストレスを発散させることはできても、エネルギーは作られず、むしろエネルギーを使い、体を疲弊させてしまうからです。

マリア先生の見解に「なるほど」と思った方は多いのではないでしょうか?

本講座では、メンタルヘルス不調を持つ生徒にヨガを教える上で重要な信頼関係の築き方、指導時のポイントについて学んでいきました♪

【ポイント1】生徒が安全だと思える環境をつくる

ドアの位置を確認
ヨガクラスを教える時や受ける時、出入口の位置を気にしたことはありますか?

もしかしたら避難経路として気にしたことはあるかもしれませんが、クラスの正面を決める基準としてはどうでしょう?

実はこの出入口の位置こそが、メンタルヘルス不調を抱えた生徒を安心させるための第一歩なのです。

【例1:帰還兵を教える時】
戦争によって心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患った帰還兵は脱出ルートの把握と確保にとても敏感です。

それが彼らにとって生死にかかわる重要なルートだからです。

そのため、帰還兵の生徒には常に出入口が見えるように教室の正面を設定することが推奨されています。

それによって生徒は「いつでも逃げられる」という安心感を持って、クラスに参加することができるのです。

【例2:虐待を受けた人を教える時】
虐待や家庭内暴力を受けた経験により、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患った人は出口を塞がれることにとても敏感です。

そのため、先生が出口の前に立っていると恐怖心を与えてしまう可能性があります。この場合は生徒の後ろに出口がある状態にしてあげることが推奨されています。

安全な環境をつくるポイントは、生徒がメンタルヘルス不調になった原因となる体験を理解し、どのような環境が彼らにとって安全であると視覚的に認識できるかを考えることなのですね♪

【ポイント2】生徒と対等な関係を築く

生徒に選択肢を提供

生徒と対等な関係を築くための心構えについて、マリア先生は次のように語っていました。

先生は提案者となり、生徒に選択肢を提供し、生徒自身に選んでもらいましょう。そして選ぶ楽しさと喜びを感じてもらえるようにしましょう。

マリア先生によると、メンタルヘルス不調を抱えた生徒は誰かに命令される経験をしていることが多く、自分の意思で自分の行動を選んだ体験が少ないそうです。

講座の中で、ヨガを通じて生徒に意思決定の感覚と楽しみを体験してもらうための選択肢がいくつか紹介されました。

【選択肢の例】

  • ポーズを緩める・深める
  • プロップスを使う・使わない
  • チャイルドポーズで休憩する

さらに、指導者は「ヨガを”教える”のではなくヨガを”提案する”スタンスで臨み、生徒にやらないという選択肢も伝える」ことが重要であると強調していました。

そうすることで、指導者と生徒の間に上下関係がなくなり、対等な関係を築けるのだそうです。

また、生徒が自分の選択に自信を持てる雰囲気をつくることも忘れてはなりません。

そのコツとして、すべての選択肢をクラスの中で指導者も一緒になって試し、生徒がどんな選択をしても「自分に合った良い選択ができたね!」と声掛けすることが大切だとマリア先生は教えてくれました。

【ポイント3】生徒が好きなことからはじめていこう

生徒の好きなことからはじめよう
ヨガを指導する時、クラスを滞りなく進められようにシークエンスを事前にしっかり準備して、準備した通りにクラスを進めようとしていませんか?

マリア先生によると、メンタルヘルス不調の生徒への指導ではシナリオ通りに進めるのではなく、生徒とコミュニケーションを取りながらポーズを少しずつ試してクラスを進めるのが効果的とのこと。

マリア先生は自分の生徒を教える時は、同じポーズを何度か繰り返して「この動き好き?心地良い?」と生徒に聞くそうです。好きなら続けさせて、嫌がっている場合は別のポーズに移りクラスを進めるそうです。

マリア先生のように、生徒の好きや得意を尊重してクラスを進行し、生徒が自然とヨガを楽しめるように工夫をすることが信頼関係を育む上で大切なんですね!

型にはめず、一人ひとりと向き合おう

3日間終えて集合写真
本講座では、症状や心理状態別に効果的な呼吸やアーサナを学びましたが、暗記してそれ通りに指導すればいいわけではありません。

また、メンタルヘルス不調だからと言って、簡単な呼吸やポーズだけを教えるのも生徒につまらない思いをさせることになってしまいます。

マリア先生は、生徒につまらない思いをさせず能動的にヨガをしてもらうためには、コミュニケーションを取って反応を観察し、集中力が必要なバランスポーズや体幹を使うポーズを適宜取り入れていくと良いと教えてくれました。

そして、これからメンタルヘルスケアヨガの指導者として羽ばたく受講生へ

生徒の選択肢に良い・悪いがないのと同じように、指導方法にも良い・悪いはありません。注意すべきポイントを押さえ、生徒と真摯に向き合えればきっとうまくいきますよ!

と背中を押してくれました!

修了式では、

  • ヨガ指導の考え方が変わった。
  • ヨガという癒しのツールを手に入れられてよかった。
  • 全国にこんなに誰かのために学びたいという仲間がいて心強く思った。

など、受講生の皆さまから思わずこちらが涙ぐんでしまうようなコメントをたくさんいただきました。

マリア先生はこの3日間で受講生全員の顔と名前を一致させ、一人ひとりに寄り添って指導してくれました。

余談ですが、マリア先生は修了書にサインする時に受講生の名前を小声で読み上げて、頭の中で顔を思い浮かべて「うんうん」とうなずいていました。

内容だけではなく、マリア先生のユーモアと愛溢れる人柄にも魅かれる濃い講座となりました!

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