ヨガニードラワークショップの様子

変わり続けているものに引っ張られすぎちゃって、大切なものを忘れてしまうことってあると思うんです。それを思い出すためにヨガの練習ってとても役に立つと思います。

こんな香先生の言葉から始まった、今回のヨガニードラワークショップ。

変わり続けるもの。目の前に移ろいゆく現実に、ついつい夢中になってしまって、自分自身が置いてけぼりになってしまっているとき。

香先生の言葉はずしんと心に響いてきます。

こんにちは。ヨガジェネレーションのベーです。

日常から少し離れて見る。プラティヤハーラの練習

先日、東京に行ったときのブログ

この日の午後からはヨガニードラワークショップが開催されました。私も受けたかったのですが、講座はスタジオ満員御礼で行われました。(残念。)

横になった姿勢でガイドに沿って行うリラクゼーション技法であるヨガニードラ。香先生はこんな風に説明をしてくれました。

ヨガというとポーズをとるっていう側面が強いですが、実はヨガの8つの要素のうちの1つにしかすぎません。それ以外にも、出来る範囲で暴力を振るわない、とか、出来る範囲で清潔にする、とか、出来る範囲で満足する心を養う、とかそういった心にまつわること。そして、呼吸やエネルギーを調節するプラーナヤーマだったり、瞑想だったりがあります。ヨガニードラはそういったヨガの八支則の中から見た時には、目を閉じて、感覚器官を休ませるプラティヤハーラという練習と呼ぶことができます。

八支則(はっしそく)とはヨガの聖典「ヨーガ・スートラ」に書かれている、ヨガの基本的な教えで、どのようにヨガを実践していけばよいのか、という8つの段階が示されています。

八支則についてはこちらから

中でもヨガニードラは、プラティヤハーラ「感覚の制御」(外からの注意を五感から引き離して、心を安定させる)の練習。私たちは、普段目に見えるものや聞こえてくる音だったりに引っ張られ、楽しくなったり、落ち込んだり、興奮したり。いろんな刺激を受けることにリソースを使っています。

そういったことから少し離れてみて、インストラクターの言葉のガイド、洞窟を探検するときの綱のような感じで、使ってもらいながら全身の部位、1つ1つね意識の光を当ててくということを行っていきます。

こう説明してくれました。

自分の中心はいつも完全であり、健やかである

サントーシマ香先生がヨガニードラについてお話をしている

さらにもう1つ、ヨガニードラを行う上での共通認識としてこんなお話もしてくれました。

自分の中心はいつも完全であり、穏やかである。っていう考え方があります。体の面では、皆さん色々あると思います。持病が治らなかったり、生まれつきの体質で中々改善しないことっていうことがあるかもしれない。それ以外でも遺伝的な傾向や、生育過程で傷ついてそれが中々治らないっていう方もいるかもしれません。でも、根っこの部分にある自分の中心っていうとヨガの言葉でいうならば、アートマン、魂、真我は完全であり、健やかであり、全然悪くない。

物質的なもの、皆さんが使っているスマホだってパソコンだって、必ず古くなってきて、修理が必要になったり、買い替えが必要になります。体もそう。日々メンテナンスをしていたって、変わりゆくものというのは、いずれ必ず、抗えないものが立ちはだかります。

皆頑張って、骨盤トレーニングしてもいつかおむつのお世話になる日も来るし、いくらココナッツオイルで頭をマッサージしていても髪の毛は減るし白髪になってくるし、しょうがない(笑)

香先生もこう話してくれました。いずれ必ず訪れる「死」というものに、人間は逆らうことができません。

それでもやっぱり、生えてくる白髪は気になるし、手元を見ると、年を取ったなぁ…とハンドクリームを塗る回数が増えたりするんですが。(笑)それでも、それにばかり引っ張られ過ぎてしまうと、本当に大切なことを忘れてしまう。

それを思い出すために、ヨガの練習はある、と香先生はお話してくれました。

体や心の緊張を解きほぐす。ヨガニードラの練習

サントーシマ香先生の誘導でヨガニードラの実践を行っている

ヨガの練習の中でもヨガニードラは、心身の緊張をゆるめてあげることで、本来のくつろいだリラックスした自分に還ることができるのを助けてくれる練習だと思います。ちょっと細かくなりすぎてしまうときって、皆あると思います。だけど、本当に大切なことってそういうことじゃない、不変的な価値が自分の中にある、それを思い出すための積極的な行為がヨガかなと思います。

神経質になり過ぎることって、皆あるんじゃないかと思います。でも、ヨガの練習を終えたあと、「なんであんなことに拘っていたんだろう」「そんな大きなことじゃなかったな…」と思うことってありませんか?

色んな意味で自分をリセットしてくれる、それがヨガなんですよね。ヨガニードラは、ポーズをとることがないため、低体力の方で動くことが難しい人や、年齢を問うことなく行えるプラクティスです。

SNSを見ていると「ヨガ」のタイトルは「美尻のためのヨガ」「シェイプアップヨガ」「ヨガでボディメイク」などいろんな文言が飛び交います。それはそれで、否定するつもりはありません。皆の興味関心をひくのには大切だと思います。でも、ヨガ本来の意味や目的を思い出すこともまた、大切な時間。香先生からその大切なことを教えてもらいました。

10月にヨガニードラ養成講座開講!

そんなヨガニードラ、10月から養成講座の開講が決定しています。

今日もたくさんの香先生の言葉をご紹介しましたが、どれも、すごく素敵な言葉たち。私は、香先生が、いつも「出来る範囲で」とか「そうしたかったら」とか、相手を思いやって一言つけてくれる、その話し方が大好きです。

そういった、お話の仕方も教えてくれる、ヨガニードラ養成講座。

今年最後の開催となりますので、ぜひ皆さん、受講してみてくださいね。9月15日(日)までのお申込みで、ヨガニードラの台本(スクリプト)集がプレゼントされます。


サントーシマ香 ヨガニードラ養成講座