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今日もハッとして、電車の待ち時間に姿勢を正す。

こんにちは、ヨガジェネレーションのなおこです。

2021年3月から再始動となるTHE BASICに向けて、3か月に及ぶリハーサルに参加してきました。

衝撃のTHE BASIC1日目。体の状態を見抜く涼子先生の目。

佐久間涼子先生が周りを見渡しながら歩いている。

受講者の体のわずかな筋肉の動きを見逃さない涼子先生。後ろにも目がついているのではと思うほど、しっかり体を見てもらえている感覚です。

いよいよ迎えたTHE BASICの初日は、忘れられない衝撃的な一日となりました。

涼子先生はマットの間を、川のように留まることなくめぐりながら、360度その空間に目を光らせているようでした。

いわゆる一般的なヨガポーズの類ではなく、動きはいたってシンプルなのに、体への負荷は想像を超えるもの。

上に着ているタンクトップは元の色がわからなくなるほど汗に染まり、自分自身の足とは思えないほど震え続ける脚…

私はこのまま3か月間、ついていけるのだろうかという不安な気持ちにおそわれていると、涼子先生がこう口を開きました。

なおちゃんは…他の誰よりも圧倒的に筋肉がないね

学生時代、陸上競技に力を入れていた頃は元旦も9時から走り始めるほど、トレーニングを欠かさない毎日でしたが、運動の機会が少なくなった頃、太ももを中心に脚が痩せていったのは気づいていました。

しかしその時は、それがまたほっそり見えて”良いこと”のように感じていたことも同時に思い出しました。

残りの4人が太ももの力を使ってぴくぴくと筋肉を動かせている横で、そのイメージすらわからず「???」ときょとんとしている私と私の太もも。

真正面からつきつけられた自分自身の弱さを飲み込むための、少しのくやしさやはずかしさといった感情。

一人一人の弱い部分を瞬時に見抜く涼子先生への尊敬と共に、これから3か月、本気で取り組んでいこうと決心した、1日目となりました。

弱さと向き合いつづけた3か月

宿題のワークについて教える佐久間涼子先生

きちんと体で”わかった!”感覚があるまで教えてくださる涼子先生。家での宿題も取りくみやすくなります。


THE BASICはクラス中はもちろんのこと、毎日の宿題があるプログラム。

涼子先生のクラスでのお話に、とても印象的な言葉がありました。

世の中にはいろいろなストレスがある。毎日おこなうTHE BASICの宿題は、かならず自分に結果がはね返ってくる、良いストレス。

先生の言葉通り、やらないといけない、という感覚が、少しずつそれがやらないと気持ちわるい、体の変化がうれしい!に変わっていく、それを宿題の日誌を書き続けながら一番私自信が認識したような毎日でした。

実際のプラクティスは、特別な道具や用意がなくとも構えずに行えるシンプルなものである代わりに、繊細に意識を研ぎ澄ましながら追い込んでいくので、自分の弱さと対峙する場面も多くありました。

“ここちよさ”を優先していたこれまではおこらなかった筋肉痛足がつる感覚を日々もちながら、日常に当たり前にある「立つ」「座る」にいたるまでをTHE BASICで丁寧に見直すような毎日でした。

変わり始めた体

佐久間涼子先生のもと行われるTHEBASICの練習

筋肉がつき、少しずつ変わり始めた体。体の真ん中への意識が研ぎ澄まされていくようです。


THE BASICのリハーサルが始まる以前。

股関節に痛みがあると感じれば整形外科へ行き…

お尻が凝るような気がすれば、筋膜リリースのボールを体の下に挟んだまま眠り…

気づけばいつも、体のどこに不調を引き起こす原因があるのか、部分的な犯人さがしをしているような毎日でした。

あれ…いつもの痛みがない!しかもいろいろな動きが前より安定してる!

そう感じたのは、THE BASICを始めてから数週間が経った頃のことでした。

日々の練習を通して日に日に研ぎ澄まされていく内側への意識。

人それぞれ違う原因さがしをするのではなく、“あるべき筋肉を、あるべき場所で、あるべき姿で働かせ”ながら、体の基礎をつくる

そのシンプルな積み重ねで、体に散らばった不調も自然とほどけていくような感覚でした。

思えばこれまでの私は、乱れた日常の姿勢で、工場のようにあたらしい不調の原因を生み出しながら、それに部分的に対処しようとしていたのかもしれません。

脚やお尻の形の変化や筋肉の量も目に見えて増え、それは文字通り自分自身の“身になっている”感覚でした。

さらには、日々のヨガの練習においても、これまでここちよさを追求するばかりでは感じられなかった、前屈やダウンドッグの深まりまでも確実に感じるようなっていました。

生き方まで変わる、私にとってのTHE BASIC

佐久間涼子先生と受講者・なおこの正面写真

もっと自信をもって上へ上へ。自分の力で生きていく自信までもが、軸のある体に宿っていました。

もうひとつ上いける!

つま先立ちの状態での微細な筋肉の動きを見逃さず、次の挑戦への背中を押してくださる涼子先生。

もともと背が高かった私は、周りの人に合わせるように姿勢が悪くなりがちでした。

その一言で、もっと堂々と、もっと上に、もっと高く生きていけるような自信が芽生えたあの感覚がずっと体に残っています。

リハーサルが終わった今も、日常にTHE BASICのエッセンスは残っています。

いつものクセで楽な何かに身を委ねるように生きていたのは、体の筋肉的な話だけではなく、私の毎日の心の面にも言えることだったのかな、と思います。

体と、そこに宿る心。

だれにも代わることのなく、ずっとこの体で生きていくならば、入れ物のようにも思える”体”は、自分次第でつよく整えられる

まっすぐ。自分の意志と力で人生を生きていこう、その方法をもう知っているんだから、と内側から軸のような自信安心感が同時に湧いてきます。

生き方まで変わる―――

素直にいま、THE BASICは、そんなプログラムだなと感じています。

THEBASICを機に買った新しい靴を履いた脚で、次の一歩を自分の真ん中から自分の意志で繰り出しながら、人生も自分の力で歩んでいる感覚が確実に体にある毎日です。

【スタジオ開催】佐久間涼子「THE BASIC|ザ・ベーシック」基礎トレーニング実践プログラム(全6回)