アジャストメントをするならまず何から??
生徒さんを気にしてるだけでは上達しない??

内田かつのり先生による『アナトミック・アジャストメント2日間集中講座』の講座潜入レポート☆

午前中には熱気溢れる『アナトミック骨盤ヨガ』を終えた内田先生は、参加頂いた皆様に一人ずつ挨拶をされた後、そのまま休む間もなくアジャストメント講座へと入って行かれました!
内田先生の生徒さんに対する姿勢を側で見ているだけでも、大変勉強になるなといつも感心します。

本日お邪魔させて頂いた『アナトミック・アジャストメント2日間集中講座』の1日目も、最初から勉強になる事ばかりです☆

まずは正しいアライメントが出来ていますか

講座風景
アジャストメントと言えば何が重要だと思いますか?
受け手となる生徒さんの状態ばかりに意識が向きそうですが、”そもそも”なお話が内田先生から発せられました。

「正しいアーサナを知らなければ、アジャストメントは出来ない!」

というわけで、みんなで三日月のポーズ・アンジャネーヤアーサナをとってみます。
内田先生の解説ではっきりしたことは、背骨を傷める恐れのあるアライメントをとっているかたが多いということでした・・・
これではアジャストメントしようにも正解がわかっていない状態ですから、生徒さんを正しいアライメントに導くことは難しいですよね・・
背骨とかつのり先生

ただ、ここが内田先生の講座のポイントなんです。
「ここではいくら間違ってもいい」
まずは、頭をまっさらに、一から学ぶ姿勢で講座をスタートします。
間違えることで、より理解を深めていくことが出来ます。
今まで間違えていたことを認めた上で、正解の導き方や、生徒さんに伝えられる技術を学びます。
解剖学の視点からヨガならではの体の使い方を、まずはしっかりと自身の体で体感していきます。

安全装置を発動させる

講座風景
気持ち良いアライメントへ導く前に、まず大事にしていなければいけないことがあります。
それは“安全”であることです。
ヨガ解剖学ならではの重要なポイントの一つに挙げられます。
なぜなら、安全を意識するためには体の構造、つまり解剖学の知識が必要不可欠になるからです。

「三日月のポーズの何が背骨を傷める恐れがあったのか」
「痛めない体の使い方は?」
「怪我をさせることなく、今まで以上に気持ちの良い状態へと導けるアジャストメントの方法は?」

内田先生が伝えるアナトミック・アジャストメントは全て説明がつくのがおもしろいところ。
説明で納得、体感して納得、だからいつも歓声が上がります。
ただ気持ち良いからではなく、今までよりも上体が後ろに倒れているのに、
「痛くな~い!!!」という歓声
ヨガ解剖学だからこそ、安全且つ正しい体の使い方ができるのです!

瞬時にアジャストできる技術を(迷いがあると生徒さんも不安になる)

アジャスト
アジャストメントの「どこに触れるか」は悩みの種ですよね。
触られたく無い場所があって当然です。

「ヨガは人に触れることに対して鈍感になってるところがある」
と内田先生はおっしゃいます。
必ず「触れますよ」とか「グっと押しますよ」など、
声掛けする礼儀が大事だと伝えています。
初対面同士で体に触れることも多いのですから、その気遣いは生徒さんとの信頼関係に繋がるポイントです。

アジャストメントに入る際に迷いが生徒さんに伝わってしまっては、信頼関係を築きたい気持ちも台無しです。
「えっと・・この場合はどこにどう触れるんだっけ・・」
そんな不安な気持ちはきっと触れた手を通して伝わってしまいます。

瞬時に触れるポイントを見極める技術を身につける!
その為には、やはり解剖学を活かした触れるべき場所の把握が重要になってきます。

ヨガ解剖学ではアジャストメントも”なぜ”にこだわる!

講座風景
例えばブジャンガーサナ(コブラのポーズ)。
上体を起こすときには、おしりやもものあたりが緊張しやすいので脱力するよう言われることがあります。
「なぜ脱力したほうがいいのか」、逆に「力んでいるとなぜいけないのか」
という説明が出来るインストラクターはどれくらいいるでしょうか?

内田先生の説明はいつも目的に直結した理論を基づいています。
「からだが○○な状態であってほしから、△△に触れる」というように。

アジャストメントをする理由、触れる位置を割り出せる説明、
このあたりを曖昧にすること無く、誰が聞いても納得出来る説明をしてくれるのです。

※ちなみにブジャンガーサナはおしりに力をいれるいれないどちらかわかりますか?
気になる方はぜひぜひ学びに来てくださいね☆

まとめ
今回書いた内容は2日間にわたる講座の中のたった1時間の出来事だから驚きです。
その中にヨガ解剖学たるやがぎゅ~っとつまっていて、点と点が線でむすびつく感動がいつもあります。

「ヨガ」と「解剖学」がいまいち結びつかない方、ヨガはもっと感覚的で,精神的なアプローチで良いと思っている方にこそ、ヨガ解剖学に触れて頂きたいと思います。

それは、ヨガ解剖学を深めることはアーサナが安定しストレス軽減を助け、より集中して精神的なアプローチを深められるからです。

また、内田先生は体の神秘を知る旅は、哲学と通ずるものがあると考えています。
ヨガを通して精神的な安定を望む姿勢はまったく同じです。

「ヨガ」と「解剖学」なんだか結びつかない方が多いようですが、その橋渡しをし続けている内田かつのり先生の「ヨガ解剖学」をぜひ皆さんのヨガスタイルに取り入れててほしいと思います。