ヨーコ・フジワラ先生のアジャストメント集中講座

私がアシュタンガヨガを始めて、初めてヨーコ・フジワラ先生が来日されたのは、2022年。もう3年前のことになります。あのとき、アジャストされるのがめちゃくちゃ苦手だったこと、今でもよく覚えています。

こんにちは。ヨガジェネレーションのベーです。

東京での講座2日目の午後は、ヨーコ先生による「ハンズオン・アジャストメント集中講座」。ヨガの先生、そしてこれから教えたいと思っている皆さんが集まりました。

練習なしでは語れない!アジャストの基本は“自分の体験”から

アジャストメントの講座では、まず実践に入る前に、ヨーコ先生から基本の考え方を学びます。

大前提として、自分の体でアジャストするポーズは、自分の体で実際にやってみること。練習したことがないものを人に教えるのって難しいよね?たとえば、食べたことがないものを説明するのが難しいのと同じ。

どれだけ理屈で理解していたとしても、重心の位置、正しいアライメント、注意すべきポイントなど、やはり実際に体験しているかどうかで伝え方は大きく変わってきます。

自分が経験したことのあるポーズだからこそ、説得力を持って生徒に伝えられる。

「自分の練習は、教える上での基本」と教えてくれたヨーコ先生。
毎日の練習を欠かさない姿勢は、まさにお手本です。

ヨーコ先生とのアジャストの思い出

ヨーコ先生と練習しているヨガジェネスタッフ
懐かしい、ヨーコ先生の2022年来日の写真。

冒頭でも書きましたが、実は私、ヨーコ先生のアジャストがとても苦手だったんです。2022年、先生が久しぶりに来日された際のマイソールクラス。トリコナーサナのポーズで、先生にこう言われました。

もっとこっちに寄りかかって

でも、全然寄りかかれない(笑)。決して先生を信用していないわけじゃないのに、体がまったく言うことを聞かないんです。(今思えば、「信用してます」って口では言っていても、体はぜんぜん信用してなかったんでしょうね。笑)

先生にはこう言われました。

ベーちゃんの性格がよくわかった

と、ニヤニヤしながら(笑)。

その時のブログ
https://shop.yoga-gene.com/report/51406/

今では笑える話ですが、当時は本当に身体が反応しなくて戸惑いました。やっぱり信頼関係って、時間と経験で築かれていくものなんですね。当時の私はアシュタンガヨガを始めて、2年ほど。毎日のようにヨーコ先生にオンラインで会っているとはいえ、アジャストされるのは始めて。潜在的には警戒心満載だったのだと思います。

人に触るのが苦手な人、触られるのが苦手な人

講座の中で、ヨーコ先生がこんな話をされていました。

人に触るのが苦手な人もいれば、触られるのが苦手な人もいるのね

つまり、「アジャストするのが苦手」なヨガの先生もいれば、「アジャストされるのが苦手」な生徒もいる。そしてもう一つ大事なのが、先生との信頼関係です。

実際、私は2人の別の先生のアシュタンガクラスには通っていて、その先生たちからのアジャストはまったく問題なかったんです。なのに、なぜかヨーコ先生だけはダメだった。自分でも驚きました。(今はもう大丈夫です。あれから3年も経ちましたから。笑)

ヨーコ先生は、信頼関係の築き方がとても上手な方です。

ワークショップのアンケートでも、

  • 1人で来たけれど、まったくアウェイじゃなかった
  • 先生がフレンドリーに話しかけてくれて楽しかった

という声が多く寄せられています。やっぱり大切なのは、「安心できる関係性」や「安全な空間」だと感じさせてくれること。ヨーコ先生のコミュニケーション術、いつか講座にしてほしいなあ…なんて思っています(笑)。

触れ方で伝わるエネルギー。アジャストの要

ヨーコフジワラのアジャスト集中講座実践

ヨーコ先生のアジャストは、何より安心感が抜群です。大きな手で、しっかりと支えてくれる感じ。

生徒さんに触れるときも、汚いものを触るみたいな触り方はダメね(笑)。ちょっとペアになってやってみて

実際に、「汚いものを触る時の触り方」と「しっかり触れる触り方」の違いをみんなで体験。

……これが本当に違いがわかる。笑

触れることで伝わるエネルギーって、言葉や雰囲気よりもずっと強く相手に届きます。今回は汚いものって例えで書いてしまいましたが、恐る恐る触っていたり、不安だなと思いながら触っていると、それも相手に伝わるんですね。

だからこそ、触れ方は丁寧に、誠実に。そして何より、「アジャストする側」の心と体の安定感が本当に大切だと感じました。

経験がすべて。アジャストは“数”を重ねて身につく

ヨーコ先生のアジャストチャイルドポーズ

アジャストもヨガも

自分の経験がとても大切

ということ。

やっぱり、アジャストは生徒に触った“数”がものを言います。理論ももちろん大切。でも実践こそが、アジャスト力を高める最大の方法。

今回の講座でも、さまざまなポーズで、たっぷり実践の時間がありました。ヨーコ先生の熱量がすごすぎて、予定より少し延長になるほど(笑)。

でもその分、深い学びとたくさんの経験が得られた、充実した時間でした。


最後に

東京での講座も、いよいよ折り返し。始まると本当にあっという間に日々が過ぎていきます。

これからお会いできる皆さんも、そして大阪で参加される皆さんも、どうぞ楽しみにしていてくださいね!