目次
こんにちは!ヨガジェネレーションのねこです。
皆さんヨガをはじめたきっかけは何ですか?私は運動やダイエットの一環として何となく始めたのですが、自分が想像していた身体の効果よりも、「イライラしにくくなった」「自分が好きになった」など、精神面の変化に衝撃を受けてヨガにハマっていきました。
元々短気でイライラ女子代表だった私が穏やかになったことに、友人や職場の同僚が驚くほど!!(笑)自分の実体験からヨガは身体へのアプローチだけでなく、心へのアプローチが本当に優れていると感じます♪
そんなヨガの特性を活かし、既に欧米ではストレス性の精神疾患をわずらっている方の治療にヨガが用いられているということを耳にしました!気になる治療法についてレポートしたいと思います!
日本では体験する機会の少ない、治療に用いられるヨガニードラ
ストレスケアやメンタルケアとして注目されているヨガニードラ。
体験したことのある方は、その癒やしの効果に心地よさを感じる方が多いのではないでしょうか。
ヨガニードラだけを行うクラスをはじめ、シャバーサナを行う際にヨガニードラを取り入れているクラスなど、活用方法は様々です。
日本ではリラクゼーション法として取り入れられることが多いですが、欧米では下記のような症状の治療に取り入れられています。
- トラウマ
- 鬱、躁鬱
- 適応障害
- 脅迫性障害
これらの病状に共通するのは、重度のストレスによってわずらったストレス性の精神疾患であるということ。その治療にヨガニードラが有効なのです。
ストレスは「時間」で解消されることはない
「ストレス」と言っても種類は様々。日々無意識に感じているちょっとしたストレスをはじめ、既に時間がたっているものの、心に影を残す「ストレスにつながる記憶」など多義に及びます。
日々の生活の中で感じる小さなストレスの解消も重要ですが、問題なのは「ストレスに繋がる記憶」。実はこの記憶は自然に解消されていくことはなく、蓄積されていくそうです。
「心の傷は時間と共に解消される」というイメージがある方も多いと思いますが、放置したことが原因で長い年月を経ても心身の不調に悩まされることもあります。
そのため大きく残っている心の傷や記憶は、しっかりと向き合い解消していくことが必要となってきます。
治療としてのヨガニードラは辛く、苦しいもの
欧米で治療の一環にヨガニードラを取り入れ、アーユルヴェーダ専門医として活動しているマンソン美子先生は「治療としてのヨガニードラは辛く、苦しいもの」だと語ります。
目を背けていたツラい記憶や、その根本となるものと向き合うことが必要となるため、私たちが想像する「穏やかで優しい、癒やしの時間」とは全く別物だそうです。
しかし、ストレスとなる記憶と向き合い解消した後の心の静けさは、心の詰まりや重荷を手放したことによって爽快感さえ感じ、長年の苦しみから解放されたことで涙を流す方も多いそう。
治療として行われるヨガニードラは、グループ(複数人)はもちろんですが、一対一で行うと、より効果が高まります。欧米では、このアプローチを現役軍人、ER(救急医療勤務)者、虐待経験者などのケアにも用いられているそうです。
たくさんの選択肢の中で、必要な人に必要なアプローチを届ける
日々のストレスや疲労を解消するためのヨガニードラと、治療として用いられているヨガニードラ。「どちらも素晴らしいもの」だとマンソン先生は語ります。
人は「どちらが正解」と白黒つけようとすることが多いですが、どちらのアプローチも現代人にとって必要なものです。
これはヨガニードラだけでなく他の物事にも共通することで、角度やアプローチは違ってもそれぞれ根本となる考えは同じであり、それに順位を付けたり、どちらが良いと決めつける必要はありません。
必要な人に必要な角度のアプローチが届くことが1番大切ですね。
身体だけでなく心の奥深くまで踏み込み、ケアすることができるのはヨガの大きなメリットです。精神科へ行くのを何となく戸惑ってしまう方でも、ヨガで癒やすことができれば敷居は低く、早い段階でケアすることができるのではないでしょうか?