こんにちは、ひぐっちゃんです!
最近、色々なヨガクラスや指導者養成講座で「○○ヴィンヤサ」をよくみかけますね。みなさんは「ヴィンヤサ」と聞いて何をイメージしますか?
今まで「ヴィンヤサ」の意味について深く考えたことはなかったのですが、改めて考えてみたら、私は大きく分けて2つの解釈をしていることが分かりました。
- 呼吸と動作を合わせて、途切れることなく流れるようにポーズを続けること(1呼吸1動作のヨガシークエンス全体のこと)
- ポーズからポーズへ移行する時の動作のこと(ポーズとポーズの間に入る太陽礼拝のような一連の動作のこと)
みなさんはいかがですか?改めて「ヴィンヤサ」とは何か調べてみたので、気になる方は最後までお付き合いください♪
ヴィンヤサは造語?!
「ヴィンヤサ」という言葉自体はサンスクリット語にはないと言われています。その正体は、サンスクリット語で「ヴィ(特別な方法という意味を持つ接頭語)」と「ンヤサ(配置する)」の組み合わせてできた造語なのです。
上記を踏まえて直訳すると「特別な方法を配置する」になります。「特別な方法」をポーズに置き換えると、「ポーズを配置する」になり、私たちが連想するヴィンヤサに近い意味になることが分かりました。
現代のヴィンヤサ
ここでは、現代ヨガの父・クリシュナマチャリア師と、アシュタンガヨガを確立させたシュリ・K・パタビジョイス師のヴィンヤサ解釈について紹介します。
クリシュナマチャリア師はヴィンヤサを少なくとも2種類の意味で使っていたそうです。
ポーズを取るために適切に構成されたシークエンスの段階(クラーマ)
“an appropriately formulated sequence of steps (krama) for approaching a given posture”
ポーズに入るとき、ポーズそのもの、抜けるときに行う一つ一つの動作
“stage in the execution of an asana”
一方、クリシュナマチャリア師の弟子であり、アシュタンガヨガを完成させたシュリ・K・パタビジョイス師が言うヴィンヤサは、アシュタンガヨガを前提とした意味で使われていました。
繰り返し行う(アーサナとアーサナを)連結させる動き
“the repetitious linking movements”
※出典(英語):Singleton, Mark (2010). Yoga Body : the origins of modern posture practice. Oxford University Press
古典的なヴィンヤサ
ヨガジェネレーションでも講師を務めている、アジアヨガカンファレンスの常連講師のダリオ・カルヴァルーゾ先生より古典的なヴィンヤサヨガについてお話を伺いました。
ダリオ先生によると、ヴィンヤサという造語は数千年前から存在しており、そのルーツを辿ることは難しいとのこと。そのため、使う人や文脈によって意味が変わることが大いにあるそうです。
さらにダリオ先生は、伝統的なヴィンヤサプラクティスについても教えてくれました。
本来ヴィンヤサはリズムとメロディーと一緒に伝えられてきたとのこと。ヴィンヤサを指導する際は決められた音程に声を合わせて、手拍子もしくは打楽器を用いて決まったテンポでリズムを刻んでいたそうです。
この絶妙な音程とテンポが集中力を高め、マインドをクリアにすることに絶大な効果を発揮すると、ダリオ先生は仰っていました。
BGMに乗せてヨガをするクラスは多々ありますが、伝統的な音程とリズムで指導するスタジオやメソッドは、現代ではなかなか見かけません。
そんな中、ダリオ先生は今でも伝統を守りながら、現代科学と独自のスタイルを融合させたヴィンヤサを世界中で指導し続けているそうです。
オススメのヴィンヤサ関連講座
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