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アフリカ人と日本人。どちらの方が子宮筋腫になる人の割合が多いか知ってる?
本日、開催された産婦人科医:高尾美穂先生による「女性のからだの基礎知識|テーマ:女性特有の病気について」で高尾先生が、こんなお話をされていました。
産婦人科医・スポーツドクター・ヨガ講師という3つの顔を持つ高尾先生。産業医も務め、幅広い年代の女性と毎日向き合う高尾先生は、日本人女性のライフスタイル・仕事の仕方・家庭での役割・メンタルヘルスなどを非常に俯瞰して見ています。「日本人の女性は体と心にどんな特徴を持つのか?」を熟知しています。
産婦人科医として、ヨガ講師として。高尾先生が大切にしていること
そういった非常に広い視野を持ちながらも、1対1でお話する時には、その人にだけに向けた最適な言葉を真摯に探しています。医師である高尾先生は、当然ながら体に関する知識を膨大にお持ちです。その中から、「その方に伝えられること」を、頭をフル回転させて答えています。
病気を診ずして 病人を診よ
これは慈恵医科大学病院で、スローガンのように使われている言葉です。病気になった臓器にだけ目を向けるのではなく、病気を持つ「人」と向き合う重要さを表しています。
慈恵医科大学で、産婦人科医として勤務した経験がある高尾先生。この精神を今もずっと守り続けています。
「どの言葉を伝えるのか?」知識を総動員させる高尾先生
本日の参加者の方で、10代の娘さんが摂食障害になり、悩んでいる女性がいらっしゃいました。その女性は、きっと何かの救いを求めて、この講座に参加されたのだと思います。
高尾先生の講座は、参加者のみなさんの質問に答える時間があります。その女性は、娘さんのことをお話した際に、涙ぐみながらも気丈にされていました。その表情には娘さんに対する愛が溢れていて、高尾先生も涙ぐんだように見えました。
高尾先生は、
- 体重はどれくらいなの?
- 学校には行けてるの?
- 何なら食べられるの?
など、できる限りの情報を得て、高尾先生が持つ知識を総動員して、できる限りのアドバイスをしていました。
一人一人の背景をきちんと理解する
「10代の女性が摂食障害」と聞くだけで、何か伝えられることがあるのかもしれません。でも、口を開くことはしなかった高尾先生。
それはまさに、症状だけで判断するのではなく、その人が今どんな状況なのかを把握しようとしたからこそです。
講座中の子宮筋腫の話で、同じ子宮筋腫であっても、
- 年齢
- 出産の意思の有無
- 筋腫の大きさ・個数
- 本人の意思
- その人の環境
それらを様々な角度から吟味して、治療の方針を決めるのだとおしゃっていました。
高尾先生が医師として持つ体に関するエビデンスのある知識を学べることはもちろん、高尾先生が参加者の方と向き合う姿からも、たくさんのことを学ぶことができました。
高尾先生、参加者のみなさま、お疲れ様でした!高尾先生の言葉で心が軽くなった方も多いのではないでしょうか?またみなさまのお顔を拝見できるのを楽しみにしております!
ちなみに、アフリカ人の方が子宮筋腫になる確率は日本人より高いそうです!
▽「女性のからだの基礎知識」テーマ:女性特有の病気についての詳細はこちら ▽
2021年には「がん」に関する講座がスタートします!
高尾先生は、産婦人科医として、伝えたいメッセージがたくさんあります。それは「がん」という病気についても同じです。
がんの5年生存率は60%を超えて、医療の進化に伴い、もはや死を迎える病気ではなくなりました。がんの治療を終えて社会に復帰する人も多くなっています。
そんな社会で、ヨガ指導者に知っておいてほしい知識をお伝えする講座を2021年1月24日(日)に開催します。現在、公開の準備を進めております。ぜひ、ヨガジェネレーションのHPでチェックしてみてくださいね!