川原朋子がカップを手にもち笑顔で話をきいている

こんにちは、ざっくです。前回のvol.12で最終回とお伝えしていましたが、まさかのvol.13です!!今度こそ、本当に最終回です!!

今回は、川原朋子先生へインタビューしてきました!以前「上手くいかないことばかり・・・」「頑張れない・・」と前向きな気持ちになれない時に、朋子先生から「自分を最優先にしてあげることは、結局は自分にしかできない一番大切なこと」そんな風にお声がけしていただき、心がふと軽くなった経験があります。

このように朋子先生が人の心に響く声がけができるのは、私たちと同じように悩み、葛藤し、乗り越えてきた経験から得た学びをヨガを通して伝えているから。今回は、ヨガの話とはちょっと離れた、でも「ヨガだなーー!」と思える朋子先生が持つ癒し力のルーツに迫ります。

自分と他人との大きな違いをはじめて体感した留学経験

ホワイトボードを使って英語を教えている川原朋子先生(写真:『英語 de YOGA』の講座内で、ヨガに特化した英語を教えている川原朋子先生)  

人差し指を立てるポーズを取っているざっく

朋子先生が人生の中で「この経験があったからこそ、今がある」という印象的な出来事を教えてください!

笑顔の川原朋子先生の横顔

はい。それは、「高校生の時にアメリカへ1年留学した経験」です。留学する前は、憧れや前向きな気持ちがほとんどでしたが、留学した直後の数ヶ月は、「周りと自分との違い」「出来ないことへの劣等感」があり、自己否定ばかりしていました。

日本は非言語コミュニケーション(目線、沈黙、言葉の行間を読むなど)が豊かな国ですが、アメリカは意思表示をはっきりと伝えないとなかなか理解をしてもらえません。

どちらが良い悪いということではなく、その当時は、「分からないから助けてほしい」ということを誰かにお願いできるようになるのにもとても時間がかかりました。

 

自分はどう頑張っても他人になれないと気づいた

人差し指を立てるポーズを取っているざっく

「周りと自分との違い」「出来ないことへの劣等感」をどう乗り越えていったのですか?

笑顔の川原朋子先生の横顔

そうですね、いい意味で割り切った瞬間があったように思います。「できない時は、助けを求めればいい」「私は他の人にはなれない」大まかにいうとこの2つです。

先ほどもお伝えしましたが、意思表示をしないと、だんだんと誰も気にかけてくれなくれなくなりました。周りの人たちはいじわるをしていたわけではなくて、助けが必要ないと思われるのです。その時に、「現実は変わらない。いまあるこの現実の中で何ができるか?」を一生懸命考えて行動しました。そして「分からないから、助けてほしい」ということを伝えると、みんな快く助けてくれました。

人差し指を立てるポーズを取っているざっく

確かに、マイナス思考な時だと、「分からないから助けてほしい」その一言がなかなか言えなかったりしますよね。また、もう1つの「私は他の人にはなれない」というのは、どういう体験から感じたのですか?

笑顔の川原朋子先生の横顔

シンプルにいうと「自分はどう頑張ってもアメリカ人になれない」と気づきました。(笑)少しずつみんなとコミュニケーションが取れるようになってくると、いつしか自分がみんなと同じようになれた気がして安心していました。

でも、ある時に鏡をみて自分の顔に驚きました。当たり前のことですが、私の顔はアジア人の顔だし、話す英語も日本人が話す英語であって、ネイティヴとは違う。違うことが当たり前という環境にいたことで、10代という若い年齢でこの考えを体感することが出来ました。

「偉かったね!」その時に頑張ったからこそいまの自分がいる

人差し指を立てるポーズを取っているざっく

高校生の時の自分に対して、一言声をかけるとしたら何と声をかけますか?

笑顔の川原朋子先生の横顔

「偉かったね!頑張ったね!!」と声をかけてあげたいと思います。本当に本当に一生懸命頑張ったと思います。クラスメイトにも、1年の留学が終わる頃には「最初とは、別人みたいだね!」と言ってもらえたことを今でも覚えています。

 

安全地帯の先から、本当の人生が始まる

笑顔の川原朋子先生の横顔

これは、ニール・ドナルド・ウォルシュという方の言葉です。世界に出ていくことだけが選択肢とは思いませんが、今いるところから一歩外に出てみると、世界は本当に広いということに気づくと思います。

「朋子先生の言葉を聞くと、いつも胸にジーンときます」とお伝えしたところ、「自分自身が経験したこと、そのことから得た学びをクラス内でシェアしています。それはすごく特別なことを言っているわけではなくて、自分自身が経験したことだから、皆さんに届けることができるのだと思います」とそんな風にお話してくれました。

吸う息、吐く息、ヨガのプラクティスが意味していること

川原朋子先生がマットの上で合掌をして座っている

インタビューが終わった後、朋子先生がイギリスのヨガクラスで教わったある一文をシェアしてくださいました。また、この一文ついて想いも語ってくださいました。

神よ、どうか変えられないものを受け入れる平穏さと、変えられるものを変える勇気と、その違いを見極める知恵を授けてください

笑顔の川原朋子先生の横顔

これは、キリスト教の「平安の祈り」から抜粋された一文ですが、私がいま伝えているハートオブヨガの教えと繋がっていると思います。

変えられないものを受け入れる心の穏やかさ(吸う息)、変えられるものを変えていく勇気(吐く息)、その違いを見極める知恵を得るためにヨガのプラクティスを行うという考え方です。 

久しぶりに、懐かしい留学時代を思い出して、そこに今やハートオブヨガに繋がるたくさんの原点があるなと感じました。そして、留学経験があるからこそ、「自分ではない誰かになろうとすることが苦しみの始まりだ」という私の師の師であるU.G.クリシュナムルティの言葉に深く共感し、ハートオブヨガを伝えることができていると思います。

ヨガをする目的は人それぞれだと思いますが、悩んでいる時、何が正解かわからない時、気持ちのリセットができない時、ちょっと癒されたい時、そんな時はぜひ川原朋子先生のクラスに参加してみてはいかがでしょうか。(もちろん、元気な時にもおすすめです!!)