「朋子先生、指導者養成講座をお願いできませんか?」
ある日のクラス終わり。いつものように朋子先生とスタジオを片付けながら、こう話したことを覚えています。それからまるで開催することが決まっていたかのように、スムーズに日程が決まり、打ち合わせが進み、準備に追われ、あっという間に初開催の初日を迎えました。そして、今日が最終日。全てがこの日の、この瞬間のためにあったのだと最後に1期生の皆さんがサークルで手をつないだ光景を見ながら思いました。
ハートオブヨガを自分の言葉で伝える
教わった言葉を借りるだけでなく、自分の言葉でハートオブヨガを伝える練習をしましょう
最終日の午後はハートオブヨガを自分の言葉でまとめる時間が設けられています。6日間、合計50時間に及ぶ講義と実践。そして、初日から約1ヵ月間、講義に加え、皆さん自宅で自分のプラクティスを繰り返し行い、自分の身体と心に沁みこませてきた受講者の皆さん。
ペンを走らせるその姿には迷いがなく、「あぁ…頼もしいハートオブヨガティーチャーがこんなにいる」と思いました。そして、朋子先生の「シェアしてくれる人はいませんか?」という言葉に堂々と自分の言葉でハートオブヨガを語るその姿に、後ろで写真を撮りつつじーんとしていました。
クラス全体だけでなく1対1で向き合う
どんなに大人数のヨガクラスであったとしても、クラスをひとまとめに見るのではなく、1人1人との繋がりを大切にしてください
「100人居れば、100通りのヨガがある」ヨガを伝える指導者側になるからこそ、そのことを忘れることなく、100通りのヨガを指導していけるハートオブヨガティーチャーでいて欲しい。朋子先生の、マーク・ウィットウェル先生の、そして、その師であるクリシュナマチャリア氏や、その息子であるTKV. デシカチャー氏の想いが込められた言葉です。
きっと皆さん、ヨガクラスの前に立っても、生徒さんと1対1の関係を築いていくことを忘れないことでしょう。
ヨガを指導すること=自分の居場所で果たすべき役割を果たすこと
最終日の夕方からはマーク・ウィットウェル先生による、最後のスカイプ講義が行われました。
皆さん、私を目標にしなくても良い、朋子を目標にしなくてもいい。自分の地域で自分のコミュニティで、心を込めてヨガを伝えてください。あなただから伝えられること、あなたにしか伝えられない相手が必ずいます。
マーク先生の言葉です。他の誰でもない。自分だからこそ伝えられるヨガが、今日卒業した皆さんの中には必ずあるということを、マーク先生も朋子先生も確信していました。
朋子先生が最後に
『私では伝えられないことを、日本で伝えていってもらえればいい。』私がマーク先生に言われたその言葉を皆にも送りたいと思います。皆だから、皆が教えてくれるヨガだから教えてもらいたいという人が必ずいます。そして、ハートオブヨガの「ハート」の部分をいつまでも大切にできる練習生であって下さい
ぜひ、今日の朋子先生のこの言葉を忘れず、明日からの人生を歩んでいってほしいと思います。もし忘れそうになったら、このレポートを思い出して、読み返してみてください。朋子先生の愛溢れた言葉がたくさん載っているはずです。
修了証は、卒業の証であり、出発の切符
今日でハートオブヨガ指導者養成講座は修了ですが、終わりではなく始まりです。ひとりひとりの修了証を朋子先生からもらう風景を、私も写真に納めさせて頂きながら、心の中で拍手喝采でした。そして16名の皆さんに、先人たちから受け継がれた大切な教えが伝わった瞬間を目にした気がします。
16名のハートオブヨガティーチャーの皆さん、トレーニング修了おめでとうございます!ハートオブヨガのクラスが日本で根付き、そして増えていくことを私も心から応援したいと思います。