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ブロックやブランケット、ボルスターなどたくさんのプロップ(道具)を用いて行われるリストラティブヨガ。1990年代に考案され、比較的新しいスタイルのヨガですが、最近では雑誌やウェブサイトでもよく見かけるようになりました。たくさんのプロップを組み合わせ、リラクゼーションで自分自身を包み込んでいくかのようなこのヨガ。
実はこのリストラティブヨガで使われているプロップ、ただ、プロップの上に寝ているわけではなく、たくさんの「意味」が隠されていることをご存知でしょうか?
今日のオハナスマイル駒沢大学店では川原朋子先生による、リストラティブヨガ集中講座が開催されています。そこで今日はブランケットにフォーカスして、道具の意味をご紹介したいと思います。
リストラティブヨガでは色々なプロップが使われている!
リストラティブヨガでは、様々なプロップが使用されています。代表的なプロップとしては、ボルスター、ブランケット、ブロック、アイピローなど。これらのプロップを創意工夫しながら使用していきます。朋子先生はよく講座の中で、
何を目的にこのプロップを使っているのか、考えながらセッティングしてくださいね
と生徒さんたちにお声かけをしています。そう。プロップはただ置いてあるのではなく、ちゃんと意味や目的があって、そこに置かれています。
私たちの体は、1人ひとり骨格も違えば、手足の長さや、体の癖も違います。リストラティブヨガは、リストラティブヨガは、ただ置かれたプロップの上に寝ているように見えるかもしれませんが、本来私たちの体に合わせて「プロップをカスタマイズ」する必要があるのです。
今日はその一部分をご紹介したいと思いますので、写真と共にお楽しみください!
その1:足首が硬い…正座が辛い生徒さんへの対策
例えばこの上の写真を見てみましょう。足首の下にブランケットを丸めて入れてあります。これはチャイルドポーズのリストラティブヨガバージョンをしているときの足首の部分。
朋子先生は、このポーズのときこんな風におっしゃっていました。
みんなのチャイルドポーズが「おやすみのポーズ」になっているわけではありません。
私たちは、一般的にチャイルドポーズと言えば、みんなお休みできていると思ってしまいがちですが、足首が硬い生徒さんからしてみれば、長時間この姿勢でいることが苦痛になってしまうケースもあります。
そんなとき、このブランケットを丸めて入れてあげるだけで、生徒さんは痛みや違和感を感じることなく、力を抜いて、このポーズを楽しめます。
その2:腰が冷えている人が多い!?腰のブランケットにはこんな効果が!
それから、はっとしたのが、このブランケットの使い方。
紫色のブランケットが腰に沿う形でかけられています。朋子先生に腰のブランケットの理由を聞いてみると
女性は腰が冷えていることが多いから温めてあげるとほっとしますよね
とおっしゃっていました。確かに寒さが強い今の季節、上からブランケットをかける前にもう1枚余分にかけられるようであれば、腰にそっとブランケットを置いてあげるだけで、いつも以上にリラックスできます。
私は寒がりでよくブランケットをこんな風にまいて仕事をしていることがあります。
が、腰が冷えている自覚がありませんでした…。無意識のうちに腰が冷えているのを温めていたのだと気が付きました。
その3:背骨に沿ってブランケットを置いてあげるだけで感じる安心感
そして、前項の写真をもう一度見てみましょう。背中の上にもう1枚ブランケットが置かれてあります。
背骨を通っている神経系をゆるめる効果や、背中の伸びを促す効果があります
と朋子先生。更に
前屈のポーズは特に、体の前面が落ち着き、背面が解放されます。ブランケットをかけることで無防備な背中が鎮まり、暖かさが増し、より安心しますよね。
ともおっしゃっていました。
確かに背中が解放されることで、急に不安になったり、何か違和感があったりすることがあります。また、現代人は特にパソコン仕事やスマホなどで背中が緊張していることが多いですよね。そんなときにそっと1枚置いてあげるだけで、体の力が抜け、いつも以上のリラクゼーションを感じることができます。
小さなテクニックで大きな効果が!リラックスの秘訣は繊細な配慮にあり!
いかがでしたか?リストラティブヨガ集中講座では、ご紹介したブランケットのほかにも、様々なプロップの使い方や意味を勉強することができます。
今回紹介したのはほんの一部分でしかありません。
プロップの使い方は小さなことだと思われるかもしれません。しかし、このプロップの置き方や入れ方、大きさや向き、厚さなど、本当に小さなことで人間の体は緊張したり、リラックスしたりするのです。
川原朋子先生のリストラティブヨガが生徒さんに喜ばれるのは、このキメ細かい配慮があるからなんだなぁと集中講座に潜入しながら思いました。
リラクゼーションを極めたい、もっと生徒さんに喜んでほしいと思っていらっしゃるヨガ指導者の皆さんは、ぜひ一度リストラティブヨガ集中講座を受講してみてくださいね!