2016年最初のアナトミック骨盤ヨガ指導者養成講座!!
何度でも言います「骨盤は歪まない」!!

2016年3月1日、内田かつのり先生によるアナトミック骨盤ヨガ指導者養成講座が始まりました!
“キツイ!でも効く!!”でお馴染みの通称”アナ骨(コツ)”で親しまれている大人気の講座です。
“キツイ”を提供するからには、その先生は”キツイ”をこなせる必要がありますよね・・・
その”キツイ”を正しく伝えられるように、指導者養成講座卒業生の多くのかたが、ワークショップを何度も受講されています。
本当に熱心なかたが多くて頭が下がります(>_<)

ワークショップの特徴のひとつに精神的な向上が挙げられます。
キツイ中で自分を見つめ、内田先生のインストラクションの言葉も加わり、日々の生活の中で見え隠れする自分の弱さと向き合える、そんな時間が、きっと卒業生の熱心さを手伝っているのだと思います。

指導者養成講座ではワークショップでは学べない、アナ骨でのアーサナやシークエンスを解剖学的に細かく学ぶことが出来ます。
今回はその初日に「内田先生がまず何を語るのか?」そこをご紹介したいと思います!

骨盤は歪まない

骨盤

medical accurate illustration of the sacrum

“骨盤調整”という名目のヨガやストレッチがテレビや雑誌をにぎやかしていますが、解消出来るポイントとして「骨盤の歪み」という言葉を耳にしたことはありませんか?
内田かつのり先生が声を大にして伝えたいことの一つがココです。

骨盤は歪まない

この”歪む”という表現を否定しているかたもいるのかもしれませんが、これだけ公の場で断言しているのは、内田先生ただ一人と言ってもいいかもしれません。

“歪む”という表現に当てはまるような骨盤の変化は確かにありますが、目に見えるレベルで確認できるようなものではない。

解剖学に基づいて骨盤を正しく理解しているからこそ、メディアにだまされないように、
“歪む”ではなく、骨盤に起因する体の不調について丁寧に説明されていらっしゃいました。

「治る」という表現はしない。

講座風景
不調の説明に関連つけながら、アナトミック骨盤ヨガがどのような効果が得られるのかに触れていました。
ココにも内田先生が気をつけているポイントがあります。
それは「治る」という表現を使用しないことです。

ヨガにしてもストレッチにしても、
効果を挙げる際に「○○が治る!」「△△が改善!」といった売り出し方が目に付きます。
しかし「治す」という表現をヨガインストラクターが多用することは、
果たして相応しいことでしょうか?
内田先生はこうおっしゃっています。

ヨガに出来ること、アナ骨でアプローチ出来ることはあります。
ただ、万能薬がないのと同じようにそれだけで改善に向かうわけではないですよね。

内田先生がたくさんの生徒さんから信頼されているのは、こうして「出来ないことは出来ない」とはっきり伝えること。
そしてその上で解剖学に基づいた根拠をしっかりと踏まえて、「出来ることは何か」を伝えられるところにあると感じました。

なんとなく「ヨガをしていたらよくなりますよ」と、ヨガが万能薬のように伝えてしまいがちになっている現状に、内田先生は警鐘を鳴らしています。
医療との線引き、ヨガで出来ることと出来ないことの把握、個々の能力のおいても同様に、出来ることと出来ないことの判断は、ついつい曖昧にしてしまうことがあるかもしれませんが、正直に伝えることはとても重要なことですよね。

“アーサナをとる”以上は体に確実に”効かせる”


テキスト
大事な大事な内田先生の大前提となる話がクラスの皆さんにシェアできたところで、具体的にテキストを開き「アナトミック骨盤ヨガとは?」の説明に入ります。

冒頭でも触れましたが、アナトミック骨盤ヨガは“キツイ!でも確実に効く”ヨガメソッドです。
ですからこんな問いかけが内田先生からありました。

アーサナをとるヨガのスタイルとアーサナをとらないヨガのスタイルがあると思いますが、じゃあその違いってなんだろう?
アーサナをとる意味ってなんなのか、考えてみて。
それをみんなで話し合ってみよう

これにはみなさん驚き顔でした。
「考えたこともなかった」という声が実際に聞こえてきました。
こうして講座に出向いて学ぼうとされているわけですから、ヨガをすることについては、みなさんそれぞれの想いがあると思うのですが、”アーサナをとるかとらないか”に注目して考えるのは新鮮だったようです。

「正解・不正解はさておき、皆さんがどんなことを考えているのかをただ知りたかったんです」
と前置きをした上で、最後に内田かつのり先生の考える、「なぜアーサナをするのか」を教えてくれました。
それは、

“アーサナをとる”以上は体に確実に”効かせる”必要がある。

ということ。
解剖学に基づいた根拠と理論でアーサナを分析しているからこそ、アナ骨は”キツイ”。
普段使わない体の部分に的確にアプローチできるアーサナをとりながら、骨盤周りを徹底的に使うことが出来ているのです。

アーサナを細かく分析する

講座風景
クラスの皆さんでウトゥカタアーサナをとっていました。
同じポーズでも少しずつ違いが見えますね。
流派や師事している先生、個々の能力が大きく影響しています。
それぞれのウトゥカタアーサナがあることを確認してから、見本となるアイアンガー先生のポーズを見ながら、内田先生が説明しました。

アイアンガー先生
「アイアンガー先生のポーズをよく見てごらん。

1.腕は、耳の後ろにある
2.腿は、出来る限り床と平行
3.膝は、足よりも大きく前に出ている

この3つのポイントだけ押さえてもう一度ウトゥカタアーサナやってみましょう」

「ウトゥカタアーサナはもう知ってる~」と通り過ぎようとしませんでしたか?
内田先生との違いはそこですよ!
(画像参考図書:ハタヨガの真髄

 

このようにアーサナのポジションをしっかりと分析して伝えます。
そして「これは相当キツイよ」とか「膝に不調がある人はやめておいてね」とか、「30秒も出来たら十分だよ」などなど、写真一つから多くを伝えいました。

ただキツイだけでなく“効かせる”為にはこうしたアーサナを分析する力も必要ですね。

<strong”>まとめ
今回の記事の内容は、アナトミック骨盤ヨガ指導者養成講座が、始まって約30分ほどでの出来事です。それなのに本当にためになる話ばかりでした! 

内田かつのり先生の「なぜ」をとことん掘り下げる姿勢や、問いかける「なぜ」のポイントがハっとすることが多くて、話を聞いているだけでも面白く、そしてすごく勉強になります。

今日を含めた4日間をかけて、アナ骨インストラクターが誕生します!
みなさん、頑張ってくださいね☆!