こんにちは。レッドです。
『経絡|けいらく』入門ワークショップの講座の魅力を少しだけご紹介しますね!

「東洋医学」「経絡」というほぼ未知の分野を前に、最初は緊張した面持ちで、固まっていた皆さんの表情が、講座が進んでいくにつれてやわらかくなり、スタジオの空気もなごんでくる様子が伝わってきました。

1.なぜ「経絡」なのか

経絡。色々伝えたいことがたくさんあるのですが、なぜヨガの講座がたくさんある中で経絡という講座があるのか。
また、ヨガ解剖学講師である内田先生が、なぜ経絡の講座をされているのか。
そんなことに迫っていきたいと思います。

内田先生はこれまで、鍼灸師の国家資格をとるために、数百時間という時間をかけて東洋医学を学んでこられ、今も学び続けていらっしゃいます。
そんな先生でも、未だにわからないことがある、というのがこの東洋医学というエリアなんです。

そう聞いたら、
「ええ!?内田先生でもわからないって…相当難しいんじゃ…」
と、思いますよね?

受講生
内田先生が一方で担当されているヨガ解剖学の世界では答えが1つでも、東洋医学では答えが1つではなかったりする。
それを胡散臭いととらえることもできるし、難しいととられることもできるし、そこが面白いととらえることもできる。

東洋医学には漢方や舌診、脈診、鍼など色々なアプローチ方法があるそうですが、脈診などはかなり”神業”レベルの高度なスキルが必要だそうで、内田先生であってもかなり難しいな、と感じるそうです。

しかし、それに対して、経絡のアプローチは、最低限の知識と、あとは触れるという経験を数多く積んでいけばヨガやセルフケアに、結構使えるスキルだよ、というのです。

東洋医学と西洋医学どちらか一方だけを支持するのではなく、両方の良さを知っている内田先生がそうおっしゃるのだから、間違いありません!

2.ヨガの中でどう活かすの?

ワークショップの中では、内田先生が特に使い勝手が良いよ、と教えてくださった
「腹診」と、シャバアサナのときに使えるツボ押しを実践しました。

まずは腹診。お腹の場所によってそれぞれに響く五臓六腑があるというのです。
理想は焼きたてのパンのようなやわらかいお腹なのですが、何百人とみてきた内田先生の経験から言うと、人によってその硬さは全然違うそう。

内臓の位置などは皆ほぼかわらないのに、押したときに感じられる明らかな硬さの違い。

これぞ、西洋医学ではとらえきれない「個体差」であり、カラダからの「サイン」なんでしょうか。

講座風景
シャバアサナで使えるよ、と先生が教えてくれたツボも、確かにクラスの中ですごく使い易そう!
しかも、気持ちいい!
押す力や指の角度の微妙な変化で感じ方がかわってくるのは、経験を積むしかないのだそうです。

3.力技で覚えるよりも指先の感覚を研ぎ澄まそう!

講座風景
内田先生は、決して無理にツボの名前を覚えてください、とは言われません。
それよりも、たくさん人の体に触れて、手の感覚で感じることを大切にされていました。

どうしても、”頭でっかち”になりがちな私たち。
ヨガインストラクターのトレーニングを受けたことがある方でも、実際に人の体に触れるという経験は、実は少ないのではないでしょうか。

アジャストメントに自信がないという人も、知識だけではなく、おそらく触れるという経験が不足しているということもあると思います。

説明はできないかもしれないけれど、確かにあるその人の「個性」や「気」を感じ取る力。
ヨガインストラクターやセラピストの方にとって、すごく大切な力ではないでしょうか。

医学がこれだけ発達しても、人の体は奥深く、まだまだわからないことだらけ。はっきり説明がつかない不調やその予防に対してアプローチができる経絡は現代に生きる私たちにとって、案外身近で、使えるスキルなのかもしれません。ヨガインストラクターの方にとって、生徒さんとのコミュニケーションのツールにもなりえるでしょう。

興味をもってくださった方は、ぜひ3日間の集中講座でより深く掘り下げて学び、
使える引き出しを増やしていただければと思います。