生きる基準になるヨガとは何か

「ヨガって何かって言われると生き方なのかなって思ってたんだけど、最近は生きる基準って言い方でいいかなって思うんだよね」

そう話してくれたヨーコ・フジワラ先生。ヨガの中でも毎日の練習時間をしっかりと確保する流派だからこそ、日々の基準として大きな役割を果たしてくれるのが、アシュタンガヨガ。ヨーコ先生が何十年と練習してきたヨガです。

こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。

人によって答えは違う。ヨガとは?ヨーコ・フジワラの場合

ヨーコ先生の練習風景

入社して以来、いろんな先生を担当させてもらってきて、こんなに多種多様な考え方に触れることって中々ないなぁと思いながら、日々を過ごしています。

もちろん、私も人間。合う先生もいれば全然合わない考え方の先生もいたり。(正直。笑)でも、それでいいんですよね。いろんな考え方があって、その人にとっての「ヨガ」がある。

その昔、T.クリシュナマチャリヤ師が言ったように

100人いれば100通りのヨガがある

答えに正解もなければ間違いもない。人の数だけヨガがあっていいのだと思います。今日は私の担当の先生の1人、ヨーコ・フジワラ先生にとって、「ヨガとは何か」をお話してもらったので、紹介したいと思います。

動画で視聴したい方はこちら

体のバロメーター。日々同じことを繰り返すからこそわかる

これ、いろんなところで言ってると思うんだけど、アシュタンガヨガって毎日同じプラクティスをするじゃない?だから、いろんな変化がよくわかる。体も心もね。昨日はこれが気持ちよくできたのに、今日は出来ない。とか、あとは今日は怖い。とかね。

この基準があるから、昨日の自分の生活を振り返ってみたり、とにかく自分のことをよく見るようになります。「昨日何食べたっけ?」「どのくらい寝たっけ?」といという自分の生活を振り返る。

更に、女性の体というのは、人生のライフイベント、例えば初潮、出産や産後、更年期などによっても変化しますし、1ヵ月の中でも、ホルモンバランスによって違いがありますよね。

この基準を自分の中で持っておくことで、食事の塩分量によって、体の重さが変わること、月経前は体がむくんでいることだったり、月経中は骨盤周りが緩むことだったり、その変化が自分でわかるようになってきます。すると、練習後の1日の過ごし方や事前の対策もできるようになっていきます。

日常を哲学的に考える。ヨガをやってるからこそのメリット

ヨーコ先生の1人漫才のような喋りは健在でした。

例えばこの前、車を運転してたときにね、私が歩道を車でふさいでしまったことがあったの。すごい剣幕で怒られて。もちろん、そのとき、『ごめんなさい』って思ったんだけど、でも、ふと、『あぁこの人は、怒りを持って歩いてる人なんだな。何か気に入らないことがあったら、その度にふっかける人なんだろうな。』って思ったの。

とヨーコ先生は、動画の中でお話しています。物事を冷静に、かつ客観的に見るためにも、哲学を知っておくのはとても有益。自分にとって、ショッキングな出来事に出くわしたときも、冷静に対処ができます。

もちろん、ざわつくけど、そういう考え方を持っていることで『この人からわだかまりが無くなってくれたらいいなあ』とも思うよね。これってやっぱりヨガをやってるから、こういう考え方ができるようになったかな。って思う。

哲学は、そもそも人間がどんな生き物で、この世はどうやって出来上がっているのかということを学ぶもの。云わば、この世の理を学ぶものです。

これを知っておくと日常が生きやすく、人間関係もスムーズにいくようになる。ヨーコ先生のお話を聞いてるとよくわかりますよね。

一回り大きな人間に。ヨーコ・フジワラと過ごす時間

ヨーコ先生の朝練風景

私ちょっと昭和っぽいところあると思うんだけど、人って苦労することや辛いことにぶち当たると、開花することってあるんだよね。40代とかになってくると、人からガツンと言われることだったり、『嫌だったらやらなくてもいいじゃん』ってことあると思うの。だけど、アシュタンガヨガってそういうときにすごい大きな気づきをくれるの。

アシュタンガヨガは、やりたくないことや、苦手なことと真正面からぶつかるヨガ(笑)というのも、苦手だからやらない、とかやりたくないからやらなくていい、というポーズがありません。

毎日決められたポーズ必ずやっていきます。(誤解のないように書いておくと、あくまでもメンタル的な理由で、やらない、という選択をしないだけで、痛みがあるのにやる、とか調子が悪くてもやる、と言っているわけではありません。)

「やりたくないから」「別に必要じゃないから」とか「やりたいと思っていない」とか「やろうとしていない」とか「できるようになりたいと思っていない」とか。

よく聞く(笑)でも、たまには疑うことも必要。「それって本当?」って。

人は、自分の心地いい中でだけ生きていくことを覚えてしまうとその殻を破ることができません。それは、心地いい半面、自分の可能性を狭めてしまうことにも。ヨーコ先生とのヨガの練習は、そういう可能性を広げてくれる意味でも、一回り大きな人間にしてくれます。しかも、その一歩って意外にそんなに難しくなかったりもする。

私自身、大きな変化があるタイプの人間ではありませんが、アシュタンガヨガを行うことでじわじわと、いろんなものが変わってきました。起きる時間、食べるもの、睡眠時間、仕事をする時間、運動習慣。どれもがアシュタンガヨガが基準に。(笑)いつの間にかこうなっていったので、変わった!と感じることはあまりないけれど、この生活は結構気に入っています。

動画の中では、RYT200の紹介をしていますが、いよいよ6月からその先のRYT500が開講になります。こちらは1年コース。1年あれば変化が習慣になるのに十分な時間があると思います。ヨガの指導のスキルアップと共に、その面も目を向けてみると面白いかもしれません。