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こんにちは!しのぶんです。
突然ですが、新米ヨガインストラクターのみなさん!解剖学はお好きでしょうか?RYT200の授業では2〜3日間かけて解剖学を学びますが、多くの方が「専門用語ばかりで全然分からなかった」「理解する前にどんどん話が進み、途中で諦めた」という感想を抱いているのが現状です。でもティーチングの質を高めていくために、解剖学は避けて通れないことも、また事実。
かくいう私も新米インストラクターなのですが、とある事情で解剖学への苦手意識が人一倍強いのです。そんな私が今回内田かつのり先生の「ヨガ解剖学基礎編」を受講して、解剖学への苦手意識を克服することができました。今回は、その「苦手克服ポイント」を3つにまとめてご紹介します!最後に「おまけ」も付いているので、ぜひチェックしてみて下さいね。
解剖学との最初の出会いは、カナダでした
私はRYT200をカナダのバンクーバーで受講しました。現地にワーホリで滞在中にヨガの魅力に夢中になり、ティーチャートレーニングの受講を決意したのですが、私の英語レベルは中級。とにかく授業についていくだけでも大変でした。そして忘れもしない2016年10月、「Anatomy(解剖学)」の授業が3日間に渡って行われました。それまではかろうじてクラスの内容を理解していましたが、この3日間は完全に放心状態でした。何枚もスライドを見せられて説明を受けましたが、スライド上に書いてある単語が1語も分からないのです。周りを見渡すと、カナダ人のクラスメイト達も頭を抱えていました。この時、私の頭の中では「解剖学、ムズカシイ」「解剖学、ワカラナイ」という強烈な苦手意識が生まれたのです。
苦手克服ポイント 1.専門用語を使わずに学ぶ
そんな苦手意識の塊でしたが、やはり自分のティーチングの質を上げたいと思い、大人気ヨガ解剖学講師の内田かつのり先生の講座を受けてみることにしました。
まず第1の苦手克服ポイントは、
専門用語を使わずに学ぶ
ということです。
内田先生は、「知識だけの解剖学は役に立たない。きちんと自分の言葉で生徒さんに伝えられる解剖学を持って帰ってほしい」と仰っていました。その言葉の通り、難しい専門用語は1つも出てきませんでした。数個だけ専門用語を学びますが、その場合はその言葉の意味を全員が深く理解し、腹落ちさせるまで丁寧に教えてもらえます。内田先生は難しい用語を使うかわりに、誰もが理解できる「たとえ話」をたくさん使い、ユーモアたっぷりに説明してくださるので、最後まで探究心と好奇心を持って学び、解剖学を楽しむことができました。
苦手克服ポイント 2.アウトプットを繰り返す
第2の苦手克服ポイントは、
アウトプットを繰り返す
ということです。
この講座の最大の特徴を1つ挙げるとすれば、「とにかくアウトプットが多い」ということだと思います。グループで話し合ったり、ペアでワークをしたり、みんなで環になって言葉の理解度を確認し合ったり。「ここで間違っても構わない。でも、間違っていた時は理由をしっかり確認することが大切」と内田先生は言います。私自身も最初は「屈曲」と「伸展」がよく分からなかったのですが、何度もみんなでアウトプットし合ううちに、「あ!そういうことか!」と腹落ちしました。アウトプットを繰り返すことで、徐々に苦手意識が薄らいでいくのを感じました。
苦手克服ポイント 3.骨模型と一緒に体感する
第3の苦手克服ポイントは、
骨模型と一緒に体感する
ということです。
解剖学と聞くと難しく感じますが、本来は私たちの体のこと。身近な話のはずなんですね。そんなシンプルなことを思い出させてくれたのが、終日講座を共にする「骨模型」たちです。骨の動きについて学んだ後、手の骨模型と自分の手を重ね合わせて、骨の形や関節の場所などを確認する時間もありました。これまでの解剖学へのイメージは「分厚い本」や「講義」だったのですが、骨模型を使いながら「体感して学ぶ」というスタイルに、ものすごい新鮮さを感じました。1日一緒に過ごした骨模型にはだんだん愛着が湧き、クラス終盤にふと気づくと、小さい骨模型がこちらを見ていて目が合いました(笑)
おまけ:大根おろしを楽にする解剖学
こうして解剖学への苦手を克服した1日を終え、自宅に帰って夕飯の支度をしていました。大根をおろしながら右腕が痛くなってきた時、ふと「この動きはどの筋肉を使っているのだろう」と思いました。「肩が伸展で肘が屈曲だから・・・」と考え始め、「じゃあ、肘の屈曲をやめて肩だけで大根をおろせば腕が楽になるかも!」と結論に達し、おろし方を変えてみました。するとあら不思議、さっきまでの腕の痛みがなくなり、いつもより楽に大根をおろすことができたのです(笑)この講座のお陰で、苦手意識を克服するだけでなく、大根おろしにまで解剖学を活用できるようになりました。改めて、「この講座を受けて良かった」と心の底から思います。