ヨーコ・フジワラのアップドッグ

毎日同じ練習を繰り返すアシュタンガヨガ。アーサナが進んでくると、「今日はプライマリーシリーズ、今日はセカンド、今日はアドバンス。」という練習の仕方もあるかもしれませんが、「同じシークエンスを行う」というのはアシュタンガヨガの大きな特徴です。

だからこそ、日々の自分の体の変化がわかりやすく、その小さな変化にどう自分が適応していくのか、それを考えるのが楽しい。

こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。

先週、今年初のヨーコ先生のRYT200が開催されていました。今回のトレーニングでオンラインでのRYT200も11回目に。(ハワイを入れたら26回目。)

もう10回以上は同じ話を聞いているのに、それでも毎回この講義の日は反応してしまいます。それが「アシュタンガヨガと怪我」の講義。体の痛みは自分にいろんなことを教えてくれる。何回聞いても、自分の弱さに気づかされるのです。

自分のトリセツが必要。自分の体との向き合い方

ヨーコ・フジワラRYT200のレッドクラス
ヨーコ・フジワラRYT200レッドクラスの様子。この日はアシスタント和恵ちゃんが先生役

アシュタンガヨガの練習って、見よう見まねでもできるんだけど、それって段々限界がでてくるのね。自分の体の使い方がわかるとアーサナは自然と上手になるから。それには、まず自分の取扱説明書が必要なのよ。

こんな話で始まった、今回の講義。

今やYouTubeを見れば、いろんな動画がたくさんあるから、見よう見まねでいろんなことが出来てしまいます。でもやっぱり動画だけではどうにもならない壁にぶつかる。特にアシュタンガヨガはすぐにぶつかる。(笑)でも、そこで必要になってくるのが、自分の体との向き合うこと。

自分はどんな動きの癖があるのか、どんな体の形をしているのか。左右差はどのくらいあるのか。そしてどんな個性があるのか。練習の中で見えてくる「自分の体」。まずはこれを自分で正確に知る必要があります。

歪みや癖によって起こる痛みや怪我

ヨーコ先生のヴァタヤナーサナ
ヨーコ先生のヴァタヤナーサナ。練習風景もかっこいい

もちろん、身体能力の個人差もあるし、ヨーコ先生みたいに、飛びぬけた身体感覚を持っている人もいる。だけど、大抵、自分の体への認識が上手くできていなくて、怪我をしてしまったり、慢性的な痛みを抱えることに。

しかし、大前提として、ヨーコ先生は大切なことを教えてくれていました。

体って、勝手に悪くならないからね。何もしていないのに、いきなり怪我をすることってないのよ。何かしら原因があるから。

例えば、慢性的によくならないことがあるのは何かしら悪い使いかたをしているから。だから、自分の何が体を悪くさせているのかを分析する必要があります。

それが、アシュタンガのアーサナなのか、寝具なのか日々の座っている椅子の形なのか。

もしかしたら、その全部かもしれません。だとすると1つずつ丁寧に日々の生活を見直してみて、1つずつ消去していく。そうしていくうちに「これだった」というものがきっとあるはず。毎日その繰り返し。だけど発見できたときの喜びはこの上ない。「これだったのか!」と嬉しくなります。

これが聞こえたら要注意!悪魔のささやき「もうちょっとできるんじゃないかな」

ヨーコ先生のレッドクラス

アシュタンガヨガで痛めてしまう原因のひとつとして挙げられるのが、自分の過信。

もうちょっとできるんじゃないかな~

これが、大きな痛みに繋がることに。これは性格にもよるとは思うんですが、アシュタンギに多いのが「頑張り屋さん」。頑張ること得意な人が多いな~と思います。そんな人は、「もうちょっとできるんじゃないかな」この声が聞こえたら、要注意です。(笑)

痛みは、自分の弱さを教えてくれるもの。

本当は、「痛い」の手前で自分の限界に気づくことが必要です。この限界値に気づけることって、生きていく上でも大切だと思います。

やりすぎちゃダメなのよ。【違和感あるな】ってところで止めておく。その限界値を探究するのが理想だよね

年齢を重ねると体も無理が利かなくなっていきます。この体はできるだけ大事にしたい。だから「もうちょっとできるんじゃないかな」という声が聞こえたら、それ以上やらない!今日から自分と約束しましょう。

アーサナは完璧である必要はない。出来ないハードルを上げているのは自分自身

ヨーコ・フジワラのナタラジャ―サナ

ちなみにアーサナが完璧になる必要はないからね。私は一言もそんなこと言ってないから。

できるようにならないといけない。

これは自分で自分にかけている呪縛です。皆自分のマインドが一番厄介。

アーサナはきれいじゃないといけない

アーサナは決められた通りのアライメントで行わなければならない

痛みを無視して、このマインドばかりに目を向けていると、大きな怪我に繋がることにも。大切なのは、この自分のマインドとどう向き合うのか。それがヨガ。

ヨーコ先生が興味深い話をしていました。

骨と骨をつなぐのが靭帯、筋肉と骨をつなぐのが腱、筋肉と筋肉をつなぐのは筋膜。この一番外側って筋膜なんだけど、一番外側って何かわかる?一番外側って、自分のマインドなのよ。【だってやらなきゃいけないし】とか【あの人より上手くなりたい。】とか【あのポーズができるようになりたい。】これを頭で考えてやっていると体が何を言ってるのか聞こえなくなっちゃうんだよね。

面白いですよね。マインドって自分の内側にありそうだけど、これまでの人生で人から植え付けられたり、自分でこうでなければならないと創り上げた固定概念だったり。実は自分の内側ではなく、外側にあるのかなと思いながら聞いていました。

現在、ヨーコ・フジワラ先生のRYT200は「40代50代から始める」という副題を付けています。40年50年積み上げてきた、マインドは、中々手ごわいし、厄介。(笑)だけど、そこを突破するから、ヨーコ先生のRYT200は皆から「人生が変わる」って言われるんだろうなと思います。

アシュタンガヨガの練習も年齢と共に変えていくことが必要。そして、それには体だけでなくマインドの変化も大きなポイントになるのだと思います。

次回は6月開講です!4月からはアシュタンガヨガ初めての方でも受けられるマイソール入門コースも開講です。ぜひこの機会にヨーコ先生のアシュタンガヨガを受けてみてくださいね。