セルフコンパッションは自分への信頼と自信

常に自信満々!というのもどうかと思うけれど、それでも自分のことを信じて前向きに進める「自信」はやっぱりほしいもの。

大きな決断をするとき、道に迷ったとき、辛いことに直面したとき。本来であれば自分の選択に、自分で自分を後押ししてあげたいと思いますよね。

こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。

自信が欲しい。未来に向けて踏み出そうとする大切な一歩

階段で座っている女性

失敗したとき。物事が思ったように進まないとき。誰しもがふと「この選択が間違っていたのではないか」そう自分を疑ってしまいます。

さらに

  • もっと努力できたのではないか
  • もっと頑張れたはずなのに、自分のせいでこの結果になったのではないか
  • なんて自分は無能なんだろう…

さすがに「無能」とまでは思わないにしても、それに近いくらい自分を責めてしまうことはありませんか? あるいは、誰しもが一度は経験していることかもしれません。

このように、ほとんどの人が自分の内側に秘めているのが「内なる批評家」。

自分の大切な友人には決して言わないような言葉を、自分には容赦なく浴びせてしまう。これこそが、自分を一番苦しめる原因になっているのです。頭では分かっていても、渦中にいるときは役に立たないものですよね。

人にはできるのに、自分に向けるのが一番難しい

友人を励ます女性

今日お伝えする「セルフコンパッション」。コンパッションとは「思いやり・慈悲の心」です。

私たちは、人に思いやりを向けることは得意です。そうやって育てられてきましたから。

また、人から受け取ることもできます。誰かからの優しさに、心から感謝することもありますよね。

けれど、いざ「自分に向ける」となると、途端に難しくなる。どうやっていいのか分からない。

しかし、セルフコンパッションが欠けていると、私たちは自分を繰り返し批判してしまう傾向があります。その結果、

  • 不安が高まる
  • 自信をなくす
  • 落ち込みやすくなる

この流れが習慣化し、気質となってしまうと、メンタル不調につながってしまうのです。

行動チェック!セルフコンパッションが欠けているときの特徴

落ち込んでいる女性

まずは、自分がこんな行動をしていないかチェックしてみましょう。

心の中で、こんなふうに思っていませんか?

「人を喜ばせるため、嫌われないために…」

  • とりあえず「はい」と答える
  • 自分の本当の気持ちを隠す
  • 自分が悪くなくても謝ってしまう
  • 強がってしまう、他者に譲りすぎてしまう

心当たりがある方も多いのではないでしょうか。誰かとぶつかりたくない、怒られたくない。そんな気持ちが強い人ほど、このような行動を取りやすいのです。

でも、これこそが「自分への批判」を強めてしまう要因となります。

自信とはその不安と向き合い続ける勇気

松島幸恵先生の講座風景
講座をしてくれる松島幸恵先生

自信っていうのはね、そもそも不安に負けずに努力を続けることなんですよ。

ただ自分を奢ることでもなく。
むやみに自分を信じ込むことでもなく。
なんとなく溢れてくるような、不確かなものでもない。

いろんな不安や心配事がある中でも、そこから目を背けずに、努力を積み重ねていくこと。自信とは、そうやって培われていくものなのです。

この言葉を教えていただいただけでも、この講座を受ける価値がある。私はそう思いました。

誰にだって不安はある。誰もが人から嫌われたくないし、怒られたくない。けれど、その不安に負けずに―

  • 辛い状況にある自分や他者を支え、勇気づける
  • 優しさと強さを持って恐怖に立ち向かう
  • 自分の感情や心配ごと、求めていることを、ちゃんと人に伝える
  • 傷つきやすく、弱い自分に耐える

これを続けることができる人。
それが「自信のある人」であり、同時にこれこそが「セルフコンパッション=自分への思いやり」なのだと、先生は教えてくださいました。

自分への優しさは甘えではない

自分への思いやりある行動は、決して「甘え」ではありません。

傷つきやすく、弱い自分に耐える。
これは、自分を甘やかしていてはできないことです。

私自身も「自分に甘いことは許せない」と思ってしまうタイプですが、この概念を知って理解が深まることで、自分を見る目が少しずつ変わってきました。

近年では、セルフコンパッションを持つことでうつ症状が減少するなど、科学的なエビデンスもしっかり出ています。ぜひ、この大切な考え方を学んでいただけたらと思います。

一人でも多くの人のメンタル不調が減りますように。
心を込めて、この講座をお届けしたいと思います。


ヨガ×セルフコンパッション
オンライン&アーカイブ|9月21日(日)9:30-13:30