マーク・ウィットウェル先生が講義をする様子

ハートオブヨガ提唱者である、マーク・ウィットウェル先生。現在は、バリやフィジー、ヨーロッパ、アメリカなど世界各国でハートオブヨガの教えを広められています。今回約6年半ぶりの来日となるマーク先生。

普段のマーク先生は、どのように生徒に接していらっしゃるのでしょうか?
 
これまで何度もマーク先生のトレーニングを受けられ、学びを深められている、川原朋子先生にお話しをお伺いしましたので、お楽しみください!
第1部はこちらから

マーク・ウィットウェルといえば?先生に対する敬意と感謝

マーク先生のバリでのクラスの様子

ヨガジェネレーションスタッフ

朋子先生から見るマーク先生の印象は?

笑顔でインタビューを受けている川原朋子先生

マーク先生はご自分の先生たちをとても敬愛しているところがとても印象的です。先生に対する感謝や敬意ですね。マーク先生の先生たちは、もう誰1人として、この世に残っている人はいらっしゃいません。

クリシュナマチャリア先生、T.K.Vデシカチャー先生、U.Gクリシュナムルティ先生、皆さん、お亡くなりになっています。

ヨガジェネレーションスタッフ

はい。

笑顔でインタビューを受けている川原朋子先生

でも、その先生たちに丁寧に手渡されてきたものが、マーク先生の中で生きていているのを感じます。それはきっと、マーク先生ご自身がプラクティスを通して、毎日その先生たちの教えを感じ続けているからでしょうね。

マーク・ウィットウェルの中に生きるヨガ業界のレジェンドたち

若き日のマーク・ウィットウェル先生とT.K.Vデシカチャー先生

若き日のマーク・ウィットウェル先生とT.K.Vデシカチャー先生

笑顔でインタビューを受けている川原朋子先生

私はマーク先生が話してくれる先生たちのエピソードがすごく好きです。「わたしの先生は」という決まったフレーズからお話が始まります。「わたしの先生は」がどの先生を表しているのかはお話を途中くらいまで聞かないとわからないんですけどね(笑)

ヨガジェネレーションスタッフ

朋子先生も先生(マーク・ウィットウェル先生のこと)のお話よくしてくれますよね。

笑顔でインタビューを受けている川原朋子先生

そうですね。先生たちのお話をしてくれるときのマーク先生はとても、謙虚です。先生の存在はもういないけれど、でもその先生から受け取った学びがあるから、今の自分がいるという感覚、生徒であり続けることの大切さ、そこをすごく学ばせて貰っています。

マーク先生がとても素晴らしい先生なのは、マーク先生自身が、とても真摯な生徒だったからなのだろうなと思います。

ヨガジェネレーションスタッフ

なるほど。

笑顔でインタビューを受けている川原朋子先生

これくらい有名な先生になったら、上からの態度になってもおかしくはないですよね。ハートオブヨガでは「先生と生徒にヒエラルキーはない」と言っているのですが、まさにそのままを体現してくれているなと思います。

それはきっと、マーク先生の先生たちが同じようにフラットに丁寧にマーク先生に接してきたのだと思います。「グルは友人以上でも友人以下でもない」とマーク先生がおっしゃるその通りに教わってきたのでしょうね。だからマーク先生を通して、先生の先生を感じられることが豊かなことだなと思うのです。そして、私もマーク先生が自分の先生の話をしている姿がすごく素敵で好きですね。

「ヨガの教え」は生徒の「質問」から始まる

ハートオブヨガワークショップで川原朋子先生が講義している様子

ヨガジェネレーションスタッフ

私も朋子先生がマーク先生のお話しているのを聞くの、大好きです!

笑顔でインタビューを受けている川原朋子先生

ありがとう。そうね、先生から受け取ってきたことを次の世代に渡していくことがヨガの教えですよね。「自分が、自分が」じゃなくて、「私の先生が、私が先生から教わったことは」というところに、指導者である前に学び続ける立場であるんだっていうところが自然と受け継がれている気がします。

デシカチャー先生が大切にしていたこととして、マーク先生が教えてくれたのですが、「教え」というものは目の前にいる学びたいと思っている人がいて初めて成り立つもの。『これが知りたい』という疑問だったり、質問だったりが本人の中にあるからこそ、そこでの学びが起こっていく。というものなのだと言っていました。教えは「質問から始まる」って。

だからこそ「質問できる関係性」というのをとても大切にされています。

ヨガジェネレーションスタッフ

そっか…でもそうですよね。「先生だから」と萎縮して質問ができなければ成り立たないですよね。

笑顔でインタビューを受けている川原朋子先生

そう。でも逆に与え過ぎないということものもあると思います。

全部先回りして教えてしまうと、本人が「なぜだろう?」と思う、質問を思いつく機会すらなくなってしまいますから。

ヨガジェネレーションスタッフ

確かに!

ヨガを教えるために必要なこと。生徒との対話力

笑顔でインタビューを受けている川原朋子先生

ハートオブヨガでは、人の話をよく聞く「対話する」ということを大切にしているのですが、それは、こういった考えから来ているのです。相手のニーズがどこにあるのか、その人は何をしたくてここにいるのか、どんな人なのか。

そして、「どんな人なのか」の中にもうすでにその人のヨガがあるということだから、それを尊重していくというのがヨガの始まりですよね。

ヨガジェネレーションスタッフ

マーク先生のクラスもそうなっているのでしょうか?

笑顔でインタビューを受けている川原朋子先生

そうですね。マーク先生のクラスは大勢の人が受けていることが多いです。なので、その中の数人と順番に会話をします。

ですが、その人と話していることが、皆にあてはまることだったりするので、そうやって、クラス全体に語りかけているんですよね。

2019年7月。6年ぶりのマーク先生の来日が実現します。もちろん、ずっとこの日を待ち望んでいいた方もいらっしゃるかもしれませんが、初めて、マーク先生やハートオブヨガに触れる方もいらっしゃることでしょう。

私自身お会いするのは初めてですが、朋子先生のお話を聞きながら、きっと素敵な先生なのだろうなと思っています。

今回、ハートオブヨガ指導者養成講座はもちろんのこと、東京・京都でマーク先生のワークショップや集中講座も開催されます。ハートオブヨガに触れてみたい。ヨガ業界のレジェンドに一目会ってみたい方はぜひ、お越しください。

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