アナトミック 骨盤ヨガティーチャー さいとうなつみ

明けましておめでとうございます。今年も、どうぞよろしくお願いいたします!年末年始はどのようにお過ごしでしたか?久しぶりに地元に帰ったという方も多いかもしれません。

年末に公開したこちら↓の記事で、「今年は親と一緒にヨガをすることになった!」という方がいらっしゃれば、とても嬉しいです。

なかなか親に「ヨガをしよう!」と言い出せない方は必見です。

「ヨガをすることに同意はしてもらったけど、どうやって動けばいいんだろう・・・」という方もいらっしゃるかもしれません。こちらの記事では、内田かつのり先生からヨガ解剖学を学び続けているさいとうなつみさんが、どのようにお母様とヨガを始めたのか?そして、続けた結果、どうなったのか?をご紹介します!

ZOOMをセットするために帰省。そこからスタート!

さいとうなつみさんとお母様のヨガが、どう進んだのか?ご紹介します!

なっちゃんはお母様とのクラスを、どうやって進めていったんですか?

私の場合は、母が秋田で、私が宮城。離れて暮らしていて、会うのも年に1回なんです。でも、「オンラインでできる!」と気づいてからは、現実味が帯びました。

でも、母は「え!オンライン?無理無理。」って感じだったので、私が一度、秋田に帰ってZOOMのセッティングして、「時間になったら、このボタン押せばいいの!」っていうところまでやりました。

そこからは週に1回のペースで続けています。

ZOOMを繋いでの、お母様とのヨガの様子。

その行動はなっちゃんの想いがあってこそですね。オンラインで、何か難しさは感じましたか?

内田先生の「シニアヨガ指導者養成講座」の中で、「どうしたらモチベーションを高めてもらえるのか?」というトピックのお話がありました。その印象が強く残っていたのですが・・・。

でも、私は母にどうしたらモチベーションを高めてもらえるのか?が分からなくて・・・。そこを見つけるまでは、始められたのはいいものの、続けられるのかどうか、不安がありましたね。

具体的な目標は「キンキキッズのコンサートを最後まで立って観る!」

「見つけるまでは」ということは、見つかったんですよね?

はい!母は、実はキンキキッズが大好きなんです、笑。特に堂本光一さんが!

ふとした会話の時に「今度、東京までコンサートに行くの。それが立ち見席なんだけど、最後まで立っていられるか心配だわ・・・」と言ったんです。

それを聞いて、じゃあコンサートに行くまで、膝の筋肉を強化できるプログラムをやってみようかと提案したら母も乗り気になってくれて。

それまでは、私の勉強のために付き合ってもらっていたというところから、具体的な目標ができたことで、それまで以上に頑張ってくれるようになりました。

膝周りの筋肉を鍛えるための動き。

そういうことって聞き出そうとすると出てこないんだよね。「○○さんと、こんな話をしていてね」「こないだ、△△に行ったよ」とかそういうところにヒントがあるから、それを自分でキャッチして行ったほうがいいね。

私は自分のスタジオに来る生徒さんには、「この人になら話せる!」って思ってもらえるように、カッコつけないで、ダメな自分も見てもらうようにしてる。

そうなんですね。勉強になります!

私の母は、おしゃべり大好きなんですが、私はいつもついつい聞き流してしまうので… おしゃべりの中に何かヒントがないか、キャッチしにいくようにしてみます!

「本当にこの動きでいいのか?」と、迷うこともあった

なつみさんの解剖学の勉強のための本やテキスト。

それ以外にも、難しいことはありましたか?

「ポジション分析」です。内田先生から勉強した通りに、とにかく「ポジション分析」をしてみたのですが・・・。横から見た母の姿勢は分析できたんですけど、正面から見た姿勢は迷う部分も多くて・・・だから、母にやってもらっている動きが、これで本当に良いのか心配でした。

のりこ先生はそういうことはありましたか?

もちろん!とにかく試してみたね。運動でどうしても難しい場合は、マッサージに切り替えたりもしたよ。

もちろん鍛えたいんだけど、「ほぐす」というステップが大切だから。

解剖学の根拠が、ヨガ指導の自信に繋がる。

なつみさんのお母様の体の変化

実際にお母様とヨガをすることで、なっちゃん自身が学ぶことも多かったようですね?

解剖学を勉強する前、1回だけ一緒にヨガをしたことがあったんです。でも母はこれまで、腰椎すべり症・腱板断裂・変形性膝関節症・・・多くの疾患を経験してきて、手術も何度もしていたので。だから、とにかくヨガをするのが恐かった。私の母は、加減を知らないので、150%ぐらいでずっと頑張ってしまうのです。

なんか危ない気がするんだけど、何が危ないのかが当時はわからなかった。ずっと「無理しないでね」と、連呼しながら、おっかなびっくりヨガをしたんです。でもその後、内田先生から解剖を勉強して、たくさんの講座に出て、色々な疾患があっても、「ある時期越えたらヨガをしても良いし、ヨガでできることがある」っていうのがわかりました。

「怪我を防ぐためには、ここに注意が必要」「ここに痛みがあるから、この動きをした方がいい」「今の母なら、この動きならやっても大丈夫」とか、解剖学を学ぶことで、自分の中に根拠が生まれたんです。

解剖学の知識を持っていると、自分自身が安心して伝えられるということが、よく理解できました!

今年のお正月に実家で撮ったなつみさんとお母様

今、お母様はどんな状態になりましたか?

姿勢も少しずつ改善されてきていて、身長が2㎝伸びたと話していました。

それまでは頻繁に通っていた整形外科も、考えてみたらヨガをはじめてからは1度だけしか行っていないようです。 キンキキッズのコンサートや舞台を観るために東京に行っては、その度に「2万歩歩いてきたよ」「前は腰が痛くなったのに腰が痛くならなかったよ」と毎回楽しそうに報告してくれて。

痛みであきらめてしまうことなく、好きなことを思いっきり楽しんでくれていることが、何よりも嬉しいです!

なつみさんは、「ヨガ解剖学アカデミー」のフェイスブックで、「なつみ通信」というシリーズで100回の投稿をしました。その中で、お母様の体がどう変わったか?を定期的に投稿しています。(かなり遡ることにはなりますが・・・)ぜひ、チェックしていただければと思います。

■「ヨガ解剖学アカデミー」のフェイスブックはこちら>>

さいとうなつみさんのプロフィール

東北福祉大学卒業後、精神保健福祉士として約5年間医療機関に勤務。
在職中にヨガと出会い、自身がヨガに支えてもらった体験から、「誰かを支えている働く人に、ヨガを通じて自分自身をケアする時間を届けていきたい」「医療や福祉の場でもヨガを広げていきたい」という想いをもつように。
退職後、ヨガインストラクターの資格を取得後、2016年からヨガインストラクターとして活動を開始。

「身体や運動について気軽に相談できる地域の身近な存在」としてヨガで地域の方の笑顔を支えていくことを目指し、現在も解剖学など身体についての見地からヨガを学ぶトレーニングを重ねている。

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