こんにちは、ヨガジェネレーションのなおこです。
ヨガジェネレーションの講座が多く行われているスタジオでは、壁に講座をご紹介するポスターを多く貼りだしているのですが、先日、その中の1枚に目が留まりました。
「Yuj」という、一説ではヨガの語源ともされる「繋ぐ」という意味の言葉があしらわれたそのポスターは、「体のなかで一見離れている場所でも、実際は互いに関係している」ことを意味する筋連結(アナトミートレイン)をヨガに活かす!ワークショップのもの。
興味を胸に、生徒の一人として受講をしてきたので、今回はその講座での様子をレポートさせていただきます。
体は繋がっている、その真意とは?
よく聞く言葉ではあるものの、いざどことどこが、どのように繋がっているかと問われると、明確な説明は難しいものです。
筋肉と筋肉は、筋膜や骨間膜、靭帯などを仲介してつながっているので、体には数多くの筋連結が存在していますが、今回はもっともわかりやすい「肩」と「股関節」にフォーカスしていきます。
内田先生の言葉で、まず、私達の体には多くの筋連結の種類があるのだという事実を理解しつつ、これから深く学ぶ部分が明確になっていきます。
実際の体で学ぶ!体に残るワークの数々。
講座は講義だけではなく、たくさんのワークを通して進んでいきます。
今回のテーマの肩と股関節に合わせ、背中や腰回りの筋肉について学ぶ際には、先生のリードに合わせて少人数のグループごとに、モデルとなる人の体にマスキングテープを貼り付けていきました。
「思ったより大きい!」「こんなところにまでついているんだ!」という声も飛び出し、改めて筋肉の位置やその大きさを実感することができました。
このブログを書いているのは講座から一週間ほど経っているのですが、今でも何かを見ることなく筋肉の位置を示すテープが貼れるほど自分に落とし込めたのは、本や模型だけに頼らず、実際の体感にもとづく学びができたおかげだなと感じます。
どう動かせば体はゆるむ?「考える」から自分のものになる知識。
筋肉の場所や、筋連結のしくみが理解できたら、その筋肉がどうしたら緩むのか、少人数のグループで考える時間が始まります。
ここで特徴的なのが、その学びの深め方。一方的に先生から教わるのではなく、先程インプットした、筋肉の配置や相関関係をもとに、自分たちで知恵をしぼります。今日初めてお会いした方々ばかりでしたが、いろいろなワークを通して活発に会話をすることで、グループにも活気が満ちていきます。
導き出されるのは必ずしも、確立されたアーサナでなくても大丈夫。「ヨガ」を大切にしながらも枠にとらわれず、どうしたら緩み、効かせられるのか?を一番に考え、自由に組み立てていこう。
普段どうしてもアーサナありきの考えをしてしまいがちなもの。先生からのその言葉は、ヨガをすることでどこがどうなってほしいのか?から考える基本に立ち返らせてくれるものであり、それはいつのまにか持っていた「思考の凝り」のようなものまでも、やさしく緩めてくださるものでした。
クラスに自信と根拠をもたらす「伝える」経験。
各グループごとにまとめたシークエンスを、「伝える」ところまで体験できるのがこの講座のすごいところ。インストラクションに合わせて実際に全員で体を動かしていきます。
「とってもいいね!でももしこうしたらもっと体に効かせられるんじゃないかな?」
内田先生からのアドバイスが加わり、さらに精査されていく独自のシークエンスの数々は、すぐに自分のクラスに活かせそうな小ネタの宝庫!どうしても一人で考えることが多いシークエンスですが、知恵を出し合うことで膨らませることができ、さらにそれがグループの数だけ享受できる…なんとも贅沢な時間となりました。
どれもこれも、受けているだけでも気持ちの良いシークエンスばかり。もちろんインストラクタ―以外の方でも、体に興味のある方はどなたでも安心して受講できる、和やかな雰囲気でした。
講座の最後には、集大成ともいえる内田先生によるシークエンスも全員で体験する時間も。その変わりように、みなさんきらきらした表情で顔を見合わせていらっしゃったのが印象的でした。
決して一方的に受け取るだけではなく、自分の頭で考え、伝えるところまで一気に駆け上がることができた3時間。あっという間の時間でしたが、最後には、同じグループの中でシークエンスの前後の写真を交換するなど、人と人との「Yuj(繋ぐ)」までも感じることのできた、本当に素敵な時間となりました。
体は、つながっている。この学びを、受講したメンバーとの繋がりを思い出しながら活かしていきたいと思い描きながら帰路につきました。
筋連結(アナトミートレイン)をヨガに活かす!ワークショップ、次回の開催の告知を見つけた方は、ぜひ受講してみてくださいね!