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ストレスがなくなる、ではないです。ストレスがあっても大丈夫。それがヨガの瞑想です
こうグルジ先生がおっしゃる言葉に、ヨガの奥深さを感じました。
こんにちは!ヨガジェネレーションのべーです。今日は大阪でクリシュナ・グルジ先生による瞑想基礎講座が開催されました。グルジ先生の総合講座は、全部で8種類の講座がありますが、中でもこの瞑想基礎講座は、1位、2位を争うほどの人気講座。
今日はその様子を少しお見せしたいと思います。
ヨガは何のためにする?アーサナはエクササイズではない
最近では、あらゆるところでヨガを見かけるようになりました。テレビをつければ、健康的な生活の象徴として、ヨガウェアを着たきれいなモデルさんがヨガをしているCMが流れ、ドラマのワンシーンでヨガをしているシーンが使われることも。
ヨガがファッショナブルな意味で誰もが知るところとなった、ということは、本当に喜ばしいことですね。しかし、アーサナの真の目的はきれいになる、健康になることだけではありません。
アーサナは静かに座るためにある。アーサナ本来の目的とは?
では一体、アーサナの本来の目的は何でしょう?
瞑想をするときに体が邪魔にならないために、アーサナをします
グルジ先生はそうおっしゃいます。
え?でも、瞑想って座っているだけでしょう?
と思われるかもしれません。しかし、座っているだけでも一定の姿勢を長時間続けると、どこかが痛くなったり、違和感があったり。だんだんと辛くなってきます。
私たちが、日々練習しているアーサナは、静かに長時間座っていられるための体を作るための鍛錬なのです。
瞑想はサマーディへの道。八支則(アシュタンガ)って知っている?
ここで皆さんに質問です。八支則という言葉をご存じでしょうか?これからヨガを勉強しよう!と思っていらっしゃる人は、必ず知っておくべき、ヨガの基本的な教えです。
ヨガスートラという、有名な経典に書かれており、ヨガを実修するための8つの段階を示しています。8つの段階をシンプルに書くと下記のようになっています。(詳しい説明はヨガジェネのヨガペディアをご確認ください。)
1.ヤマ(他人や物に対して守るべき行動。道徳的基本。)
2.ニヤマ(自分に対して守るべき行動。精神的に守ること。)
3.アーサナ(ヨガのポーズ。)
4.プラーナヤマ(呼吸と体、心を繋げることに意識を向けていく。)
5.プラティヤハーラ(感覚の制御。)
6.ダーラナー(集中。)
7.ディヤーナ(瞑想状態。)
8.サマーディ(至福の喜び。)
この中でもアーサナは3番目にありますね。そして、瞑想は、ここで言う、7番目のディヤーナを指します。つまり上記の1~6は瞑想に向けての準備なのです。
瞑想は「ストレスが減る、集中力がつく」だけではない!
近年では、瞑想がとても身近なものになりました。
- ストレスが低減される
- 集中力が身につく
- 仕事の効率がよくなる
などといった、身近な悩みが改善されていくということで数々の企業研修に取り入れられているほど。しかしグルジ先生はこう言います。
瞑想はストレスがなくなるものじゃない。ストレスがあっても大丈夫になる。瞑想はサマーディへの道です
と。よく一般的に言われている瞑想の嬉しい効果は、瞑想の副産物であって、本来の目的ではない、ということですね。
良い先生につくこと。瞑想を始めるために大切なこと。
瞑想の初心者は、先生と一緒に練習をした方がいいですね。私たちは、心が別のところにいってしまいます。瞑想しているのに、ごはんのことを考えていたり、仕事のことを考えていたりする。
私たちの心は、ダーラナー(集中すること)が苦手です。1人で瞑想していると、昨日できなかったことの反省をしたり、明日の予定を考えていたり。今日の夕ご飯は何にしよう?なんて思考が生まれてくるものです。その散漫になってしまう心を集中させるためにも、先生のもとで誘導してもらい、瞑想の練習を積むことが大切なのだそうです。
体や心、私たちが「私」だと思っているものは、私ではありません。
好き、嫌いといったジャッジメント、エゴ、マインドや体、心すべてから離れ、真実を知る修練。それが瞑想なのです。
ヨガを深く知るには?クリシュナ・グルジと長く過ごす大切さ
私もグルジが教えてくれる言葉の1つひとつを何度も繰り返し聞くことによって、グルジの伝えたいことを理解できるようになってきました。とはいえ、まだ2年。これが実際の体験として起こるまではきっともっとたくさんの時間が必要なのだと思います。
グルジ先生と1年を過ごす、ヨガ指導者養成講座がいよいよ来月、東京で始まります。伝統的なインドのヨガを皆さん、1年かけて学び、本当の意味でもっと深く「ヨガ本来の目的」を知ってもらえる時間です。
ヨガをもっと深く知りたい。伝統的なヨガの教えを自分のクラスに活かしたい、と考えている皆さん。ぜひ、この機会にこの1年コースに挑戦してみてくださいね!目から鱗のような、知らなかったことがたくさん勉強できるはずです。