高尾美穂先生による『女性のカラダの基礎知識』開催レポート到着!
2016年9月6日(日)にイーク表参道で開催した高尾美穂先生による『女性のカラダの基礎知識』に参加された恩田真樹子さんより、レポートが届きました!
ヨガジェネレーションスタッフでは書けない、実際の参加者ならではの声をお読みください。
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女性のカラダを学び、ヨガの可能性を広げる
先日、小雨が降る表参道でおこなわれた、高尾美穂先生による『女性のカラダの基礎知識~女性ホルモンの基礎知識と更年期について』に参加してきました。
私は、ヨガインストラクターとして、主に女性を対象としたヨガクラスをおこなっているのですが、それ以外に母親であり、娘であり、妻でもあります。
「自分はどんな人なの?」と分解すると私とほぼほぼ同じという方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
それぞれの方の健康状態や性格などを考慮して寄り添ったクラスを提供したい
今回、ワークショップに私自身が参加しようと思った理由は5つあります。
・女性に特化したヨガクラスを行っているインストラクターであった事。
・この専門性を更に深めたいと思っていた事。
・より、具体的で明確な知識が専門家により聞きたかった事。
・私がこれから更年期を迎える女性である事。
・私が娘を育てている母親である事。
私は、主に産前産後の女性を対象としたクラスをしていて、おそらく年間100名近くの女性とお会いしますが、出会う方は様々です。不妊治療の末に妊娠された方、高齢出産の方、産後のトラブルのある方、妊娠を希望している方など…、『女性を対象にしている』と言っても様々な生徒さんがいます。
どんな内容のクラスであってもそうですが、一元化したクラスを提供するのには限界があります。その日、クラスに求めているものやニーズが個々人によって違っている事はよくあることです。
それでも、「それぞれの方の健康状態や性格などを考慮して寄り添ったクラスを提供したい」とインストラクターならば誰しも思いますよね。クラスに来て下さる生徒さんに、どのような姿勢を持って、応えるべきなのか、というのは私がクラスの中でいつも考え続けている事でもあります。
その言葉、明確な事実として確認していますか?
高尾先生のお話しの中で、印象的な言葉が一つ。
『このポーズ、月経中に良いとか、割と皆平気で言ってませんか?』
これって、ありがちです。私も反省点がたくさんあります。
それと同じぐらいに、生徒としてクラスを受けていて、しっくりとこなかった経験もあります。
例えば、「○○の養成講座で聞いた」とか、「ティーチャーズトレーニングで○○先生が言っていた」とか、「本に書いてあった」とか、その専門性に特化した専門家の言葉ではなく、本や誰かの又聞きなどの仲介された痕跡を持った情報の場合、それが明確な真実なのかどうか誰にも確認が取れない事が困ったことに案外たくさんあります…。
勿論、たくさんのヨギやヨギーニの経験や古くから言い伝えられてきた情報もあるでしょう。
ですが、解剖学や医学などで“明瞭になっている知識”を正確に学び伝えることが出来たなら、それらを取り入れた安全性の高いクラス構成をおこなう事が可能になります。
「…と言われている」という曖昧な知識に振り回されず、ヨガインストラクターとしての責任感を持っていく事は、“ヨガが社会のために貢献できる要素”を更に発展させていける可能性へと結び付けてくれるかもしれません。
いちインストラクターとして「学び」に留まらない内容
過去の背景も、未来への展望も違う方々と出会い、身体や心にそっと寄り添えるのは、ヨガインストラクターという仕事の素晴らしさのように思います。
日本のヨガ人口は200万人と言われ、その中でもヨガブームと言われてきた中で実際にヨガをおこなっているのは30代の女性が最も多いと言われています。私を含め、「教える人」も多い30代のヨギーニたちがこれから心と身体に起きてくる変化を理解し、より自分に沿った練習法を選択する事や、より健康的な生活を送りながら経験を重ねていく事が出来たら、なんと素晴らしい事かと思います。
家族や、お友達を援けていくアドバイスを送ることもできるでしょうし、人前に立つ役割としての良いロールモデルにもなります。
ヨガのクラスに反映させ、活かすだけではなく、もっと自分の身近な所にも降りてくる内容であり、特に女の子を育てているお母さんには是非知って頂きたい知識がこのワークショップにはたくさんあります。
ポーズや呼吸法、瞑想のテクニックを伝えていくだけの役割を越えて、“一人の女性として”、“一人の女性である”生徒さんと向き合う力を持つ事が出来た時、断片的な解釈に留まらないで生徒さん達のQOL(生活の質を向上させていく)を深めていく事が出来るヨガインストラクターへと一歩近づくのではないでしょうか。
最後に一つ。「餅屋は餅屋」と言います。
物事はそれぞれその道の専門家に任せるのがよいという例えですが、まさにこの言葉がしっくりくる高尾先生のワークショップ。インストラクターに限定せず、様々な女性にお勧めしたいです。
レポート提供:恩田真樹子
日本橋でヨガと女性を応援するヨガインストラクター