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ヨガを長く伝え続けていらっしゃる先生にとって、ヨガとは?ヨガを伝えるとはどのようなものなのだろうか。

2021年6月に行われたヨガインストラクターのための勉強会で、講座に耳を傾けながら、私はそんなことを考えていました。

こんにちは!ヨガジェネレーションのなおこです。

ヨガインストラクター歴15年目を迎えるベテランヨガ講師・Chie先生。

今回、インスタライブを通して、聞いてみたかったその問いをテーマにお話を伺いました!

ヨガのクラスの本質とも言える深い内容をお聞かせいただけたので、ご紹介させていただきます。

ヨガのヨの字も知らずに入った世界。

まずはChie先生がどのようにヨガの世界に入り、これまで活動を続けていらっしゃったのかを紐解きます。

インスタライブでのChie先生。お住まいの山梨県とつないで配信させていただきました。

なおこ:Chie先生はどのようにヨガと出会われたのですか?

ヨガを始めた頃は、ホットヨガがものすごく流行り始めた頃だったの。ヨガに関しては、”存在は知っている”程度でした。テレビ番組でヨガが特集されていて、画面をみながらやってみたのが初めてのヨガでした。

なおこ:テレビ番組がきっかけだったんですね!やってみていかがでしたか?

ポーズを一緒にやってみたの。もともと体を動かすことは苦手ではなかったはずなのに、途中から「あれ・・?できない!」という経験をして。最近体をそこまで動かしていなと気づき、この機会にヨガを体験しに行ってみようかな?と流行りのホットヨガに行ったことをきっかけに、ヨガって面白いなと感じ始めました。

なおこ:そんなヨガとの出会いから、ヨガインストラクターになるまではどのような道のりでしたか?

“一生つづけられる仕事”を見つけようとしていた時期でもあり、興味があるヨガインストラクターの資格を取ってみようかな?と養成講座に通い始めました。卒業後レッスンデビューとなったけれど、最初のオーディションは今考えるとひどかったよ。頭が真っ白になってキャット&カウのポーズでどちらも「吸って」と言ってしまったりね(笑)

初めはまさにヨガのヨの字も知らずに始めたやってみた興味が、そのままインストラクターデビューにつながったChie先生。オーディションでの緊張などご自身の経験もおありなので、”新人ヨガインストラクターあるある”な気持ちがわかってもらえるなと感じます。

その後、キャリアを積みながらインストラクター養成講座の講師やレギュラーレッスン(常温ヨガ・ホットヨガ・スポーツクラブ)、外ヨガイベントやリトリートなど多岐に渡り活動の幅を広げてこられたそうです。

ヨガはポーズだけではない、と感じるようになるまで

なおこ:ポーズから入ったヨガが、今のように“アサナだけでなく日常や生活そのものがヨガ”と思えるようになるまで、なにかきっかけはありましたか?

私がヨガを始めた頃は、世の中でもヨガの哲学的なことは今ほど知られていなかったように思います。次第に、世の中にもヨガのポーズ以外の側面に関するワークショップも開催が増え参加しながら学びが深まってきました。その他、哲学や、解剖学など興味が向いた方面の学びや、自身の体での体験の深まりによって、少しずつ日常や生活そのものがヨガだと思うようになりました。

Chie先生がクラスで大切にし続けていること

私がChie先生のお話の中で、以前より心に残って離れないエピソードがあります。

ヨガインストラクター養成講座を卒業した方から「クラスを受け持っているのはスポーツクラブでエクササイズより。自分はヨガのポーズ以外がもつ側面も伝えたいけれど、今の環境では難しいのでしょうか。」というお悩みを本当によく耳にしてきました。

スポーツクラブでもクラスを持たれてきたChie先生。ご自身がどのようにその時期を過ごしてこられたのかお話くださいました。

スポーツクラブのホットヨガスタジオでレッスンを持っていた時のこと。エクササイズ要素を求めるお客様も多い環境でも、私のクラスでは「とにかく感じること、内側に意識を向けること」を一貫して伝えていたの。徐々に生徒さんに「感じること」というテーマが浸透し、生徒さんの内側に意識が向き始める感覚がこちらにも強く伝わってくるほど、スタジオ内の空気が変わる経験をしました。

なおこ:何度聞いても、このお話には胸を打たれます。

ホットヨガであれ、スポーツクラブであれ、伝わるのだな、と感じた出来事でした。それまで自分の中でヨガを通して伝えたいと思っているもののしっかり体現しきれていなかった、青写真のようなものを、しっかりと体現できた、今後においても大きなポイントとなる経験でした。

なおこ:その経験が、「自分の内側に意識を向ける」という今のChie先生のヨガのベースにつながっているのですね。

まさに、そう。アサナをとることではなく、アサナを通して自分の内側に意識を向けることが目的だから、私のインストラクションはBGMでいいと思っていることにもつながっていると思います。

「まるでBGM。アーサナ深まるインストラクション、その秘密とは。」の記事はこちら

体験も、感覚も、その人の中に。Chie先生のヨガや日常を満たすマインドフルな感覚

今年、住み慣れた東京を離れ、大好きな自然を身近に感じながら山梨県で暮らしていらっしゃるChie先生。

インスタライブではお茶や果物などの味覚からも日々様々な感覚をひろいあげながら丁寧に暮らされている様子が伝わってきました。

体験とは、その日その時その時間、あなたがどう感じているのか?に判断を挟むことなく意識にあげること。私たちは、目の前の生徒さん対して、”これは今どう感じる?”と提案しているに過ぎない。

とChie先生はお話くださいました。

なおこ:コロナ禍で周りの変化が大きい今、この感覚は改めて大切と感じる方も多そうですね

考えすぎてしまって苦しくなってしまった時への対処法として、マインドフルに感じることはとても大切なことだと思います。

山梨に移住生活そのもの、Chie先生が長いヨガインストラクター歴の中でご自身の伝える軸とされているマインドフルネス・内側に意識を向けるということが日々のなかに浸透していることが改めて感じられるようなお話をたくさん伺うことができました。

当日は、インタビュアーであるはずの私自身も、自分の悩みや知らず知らずのうちに薄れてしまっていた言葉が心にしみる感覚があり、何度も胸がいっぱいになりました。

ご覧いただいていた方の中でも、ヨガインストラクターとしてクラスを開催する上での悩みなどに重ねて、コメントもたくさん寄せられました。

シカクいアタマをまるく!ヨガインストラクタ―必見の3講座、近日開催!

画面の向こうの生徒さんに向けられる笑顔はライブ中も講座中も同じ。暖かい雰囲気にあふれています。

どこかで聞いたキャッチコピーみたいね!(笑)とインスタライブ中も笑いあっていましたが、まさにこの言葉がぴったり。

”インストラクターになったからには〇〇しなければならない…!”と、アサナのとり方、インストラクションの仕方、クラスの作り方などに縛られてしまい苦しくなっている方、必見の3講座が開催となります。

Chie(花上千絵)「ヨガインストラクターのための勉強会」

講座終了後には、悩んでいたことを懐かしく思うほど、「ヨガインストラクターとして自分が伝えたいこと」をまっすぐ伝えられるような自由な感覚が心に残るかもしれません。

ぜひ、講座もチェックしてみてくださいね。

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