以前に比べて、ヨガのハードルはぐっと下がり今では日本のヨガ人口は1,100万人超と云われています。(2023年日経新聞掲載)
ヨガをする人が増えた理由として、最も大きいのは、コロナ禍でのヨガのオンライン化や動画配信によるもの。スタジオに行かなくても自宅で気軽にヨガが楽しめる世の中になりました。
こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。
更に、最近は、ヨガを楽しむ方の年齢層も上がったなあという印象。これまでは「ヨガって宗教っぽい」「ヨガって体が柔らかくて若い人がするもの」というイメージが強く、若い人が多かったように思います。
しかし、ヨガ業界も社会と同様、高齢化が進んでいます。また、ヨガが不調の改善や予防に有効であるというエビデンスが増え、年齢を重ねた人がヨガに信頼を寄せてくれてくれるようになりました。
100年で倍に!日本人女性の平均寿命
先日、サントーシマ香先生のムーンサイクルヨガ指導者養成講座を聞いていて、驚愕の事実が。
日本の平均寿命の推移です。これ見てください。1920年女性の平均寿命は43.2歳だったっていわれてるんです。それが、2019年には、87.45歳。倍なんですよ
約100年での人間の進化には驚かされます。長寿を望むのは、人間の性なのかもしれませんが、この100年で寿命を倍にまで、伸ばすことに成功しているのです。
つまり、丁度閉経を迎える頃、赤ちゃんを産めなくなるのと、死期っていうのが重なっているんですね。もっと言うと、閉経を迎える前に亡くなるっていう方もいらっしゃったというのがわかると思います。
と香先生。そう、つまり、昔の女性はいわゆる更年期、閉経という女性の体の変化を体験しないまま寿命が尽きていたということになります。
更年期、閉経以降の女性のからだを知ること
昔より、寿命が延びている日本で閉経以降の女性の体がなるべくソフトランディングできるように、衰えていく機能や不快な症状を取り除いたり、または予防がヨガでできたらいいなと思って、このお話をしています。
閉経の前後5年ずつ、というのが更年期。閉経には、個人差があるので、更年期がいつから始まるのかがわからない。もっと言えば、閉経の前後5年ということは、閉経してみないと、「これが更年期」というのははっきりとわからないということになります。また、高齢出産からそのまま不調が続き、そのまま閉経を迎えるパターンもあるのだそう。
ほぼ100%近くの人が更年期を迎えますが、そのうちの5~6割の人に不快な症状が現れると云われています。
と香先生。ホットフラッシュやめまい、軽いうつ症状や、不眠。Googleの検索ボックスに「更年期」と入れて検索すると様々な不調についての記事がでてきます。
更年期を迎える女性の半数以上がこの不調を経験すると考えると、今から備えておけることやそのときが来ても動揺しないように準備しておけたらいいですよね。
ポーズだけじゃない。ヨガクラスの中で指導者ができること
更年期の症状に対して、ヨガができることっていうのは、どのポーズがこれに効くとか特定のポーズが役に立つといった機械的なものではなくて、1人ひとりの女性が体験しているかもしれないことに対して尊重すること。いろんなことが皆あるということを知っておくことですよね。
ヨガの先生として、この言葉をすごく大切にしておいてほしいなと私は思いました。「このポーズがこの症状に良い」というのがあると、ヨガは売りやすい。(笑)それは私もそうです。
だけど、本当に香先生から学んでほしいのは、そういったテクニックだけではなく、生徒さんに寄り添う心。いろんなバッググラウンドがあって、今日、皆がここに集まってきているということを想定して、思いやることだなあと思います。
香先生のクラスはその想定と備えがしっかりされている。相手を尊重することと思いやりに溢れているのです。
くつろぎの時間を提供する。ムーンサイクルヨガ
女性ホルモンの低下と共に、現れる不快感。それに対して香先生が教えてくれるムーンサイクルヨガはとても良い仕事をしてくれます。
更年期以降は、ストレスケアやストレスマネジメントがとても大切です。そういった意味でも神経系を調節してくれるムーンサイクルヨガは、くつろぎの時間を提供するということで、喜ばれます。
と香先生。神経系を調節することで、ストレスホルモンが低下し、痛みや不快感というのも和らぐそう。
痛みや不快感というのは、体で起きている異常を感じ取る上でとても大切なこと。でも、起きていること以上に、強く感じたり、慢性的になってしまうのは考えものです。
医療機関でちゃんとケアすること同時に、ヨガで少しでもサポートしてあげることができると、ヨガは更なる社会貢献にもなっていくはずです。(現代社会では更年期世代の方でも多くが社会で重要なポジションにいますよね)少しでも日常を快適に、心地よく過ごせるお手伝いができるという意味でも、ムーンサイクルヨガは、「一生女性の味方」だなと思いました。
ムーンサイクルヨガは運動が苦手な方でも、いくつになってもできるような優しい動きのヨガ。
無理なく、日々続けていけるようなエッセンスが詰まっています。また、月経が無くなったとしても、自然の月のサイクルに従って続けていくことができるので、本当にいくつになっても行うことが可能です。
今回、講座には、20代~50代までの女性の方々が参加してくれました。いくつになってもこの体と心を慈しみ続け、そして毎日を幸せに過ごせますように。
次回の開催は、9月になります。その前には8月に東京でワークショップの開催が決定しています。もし興味がある方は、ワークショップはスタジオとオンラインのハイブリッド形式での開催ですので、ぜひ一度ご受講してみてくださいね。
ムーンサイクルヨガワークショップ
東京&オンライン|8月24日(土)開催