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こんにちは。ヨガジェネレーションのがんちゃんです。
今日は「ストレスの仕組みがわかった!」と誰もが納得し、笑顔になれるマリア・カースティン先生の「メンタルヘルスのためのヨガワークショップ」のご紹介です。
2015年12月、企業におけるストレスチェックの導入が義務化
お勤め先で導入されていてご存知の方もいらっしゃると思いますが、2015年の12月に厚生労働省が企業に対し、社員のストレスレベルチェックを義務化しました。具体的にはストレスに関する質問表が社員に配布され、それを集計・分析することでストレスがどのような状態にあるのかを調べる検査です。
導入の背景には年間の自殺者数の増加や精神障害等の労災補償件数が高水準で推移していること等、わが国の厳しい現状があります。働き盛り世代の死因の1位が自殺であることや、仕事のストレスがメンタルヘルスの不調を誘発しているケースが多く、近年、国や企業によるメンタルヘルスケアの取り組みが重要視されています。
<参考>
・ストレスチェック制度導入マニュアル(厚生労働省)
・「ストレスチェック」が義務化! データでみるメンタルヘルス不調の現状と対策(PHP人材開発)
メンタルヘルスの不調にヨガができること
クラスの冒頭でマリア先生はこうおっしゃっていました。
「現代社会でまともに生きていくのは大変!例えば一般的なカップルの生活を例にとれば、まずは結婚しなさいと言われ、結婚したら子供を産みなさいとプレッシャーをかけられる。仕事で成果を出しながらおしゃれなライフスタイルを追求し、核家族のため生活の全てのことは自分たちで背負うことにならざるを得ない。」
ストレスへの反応は大きく次の3つ:「闘争・逃走」「チャレンジ」「思いやり・絆反応」に分類されます。最後の「絆反応」はストレス下で人とのつながりを求める気持ちが湧く時などをさします。そうすることで生き残ろうとしたり、社会からの孤立を防ぐのです。しかしながら、メンタルヘルスの不調の種類や度合いによっては、この反応が起きない場合も。そんな中でも、一度覚えてしまえば”一人でもできる”ヨガは回復につながる貴重なツールになりえます。
簡単なポーズが抗うつ薬の代わりになる?!
ズバリ、抗うつ薬の代わりになるポーズとはなんだと思いますか??答えは、”万歳”です。つまり胸の前面を広げ、”脇”を見せるポーズ。自然と心が上向きになる効果があるそうです。「だって万歳をしながら誰かを思い切り怒鳴りつける気持ちになれないでしょう??」と満面の笑みでおっしゃるマリア先生。
マリア先生のクラスのポーズはいずれもやさしく、繰り返し行うものばかり。それは強いストレスを抱えている方、精神面が弱っている方にとって、”思考することが難しい”ため。また、繰り返し同じポーズを行うことは退屈に感じるどころか、”自分のペースででき、自分で状況をコントロールできる”ため安心感につながります。加えて、気持ちが内向的になっている方にとっては単純かつ同じ動きをみんなとすることで連帯感が感じられ、プラスに働くとおっしゃっていました。
凹の時は立て直しに。凸の時はいつか来る(かもしれない)厳しい局面の備えに!
こうした繰り返し行うやさしいポーズは弱っている時や難しい局面にいる時に気持ちを上向きにする作用が。また、逆に今は健康で物ごとが順調ならば、日頃から心と体をやさしくケアすることでトラブルに直面した際のダメージを軽減できるのです。
最後にもう一つ、先生の言葉を紹介して結びとしたいと思います。
“Yoga is like eating good food, to nourish the mind and body.”(ヨガは身体にいいものを食べるのと同じこと。心と身体に良質な栄養を与えてくれるもの。)