調子の良い日は月の半分。女性のセルフケアとしてのヨガ

男性とは違う生殖器を持ち、妊娠・出産という大切な役割を果たす機能をもった女性の身体。初潮を迎えてから、閉経に至るまでの期間は、平均で35~40年間。毎月5日間は生理期間と考えると、1年間で60日。それを35年~40年。つまり5.8~6.6年は生理とお付き合いしているということになります。

こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。

先週始まった、サントーシマ香先生によるムーンサイクルヨガ指導者養成講座は、女性の体に合わせてデザインされたヨガや呼吸法の練習、そしてアーユルヴェーダの知識を学べるということで、たくさんの卒業生を輩出しています。

初日には、ムーンサイクルヨガの利点とねらいという講義が。その中ではこんなお話がありました。

調子の良い日は月の半分?女性の体調のホントのところ

女性の体って、普通に生きているだけでも大変なんですよ。毎月の月経サイクルがあって、1ヵ月に1回は出血があります。そのときだけ、注意すればいいという人がいれば、排卵が終わったと、ずっとPMSで調子が悪くて、1ヵ月に調子がいい日が10日くらいしかない、っていう人もいるんですよね。

と香先生。

実際に調べてみると、2023年に東京都が約3,500人の働く女性に実施したアンケートでは、生理に伴う不快な症状がある日を合計すると「月の約半分」というコメントや、中には「ほとんどの日がつらい」という声も寄せられたそう。

東京都産業労働局働く女性のウェルネス向上委員会参照

女性のライフステージによる課題も。妊娠・出産・産後のケアをするのは自分自身

光がさす室内でサントーシマ香先生が妊娠したお腹を包み込むように手を置いている

また、結婚・妊娠・出産・そして産後という生活の変化も心身に大きな影響を与えます。

随分と時代は変化はしてきましたし、個人差はありますが、身体的にも精神的にも、エネルギー的にもダイレクトに影響を受けるのも女性であるというのもまた事実です。

その心身の変化をケアするのは自分自身なんですよね。1人ひとりが自分自身の心身をケアするスキルを持っているというのは大切なことです。うっかりすると人って、ストレスが溜まると、調節するために人に当たってしまったり、買い物に依存したり甘いものを食べ過ぎたりとか、してしまいますよね。

香先生もおっしゃる通り、優しい人であればあるほど、受けたストレスを発散の仕方がわからないまま、そういった行動をしてしまいます。

でも、ヨガのベーシックなポーズを一度学べば、そんなにお金もかかりません。甘いものとかお酒は、とりすぎると血管とか膵臓とか肝臓に結構なダメージがきてしまいますよね。お買い物も楽しいけれど、預金に影響があります(笑)健康的に自分のエネルギーを調節してあげて、いたわってあげるスキルっていうのをムーンサイクルヨガでは、お伝えしています。

健康的なストレスのコントロール方法の1つとしてヨガという選択は賢い方法だなと思いました。

ヨガクラスの中での教育機会を。自分の生徒さんにもセルフケアを伝えていく

香先生のムーンサイクルヨガ指導者養成講座中の実践風景

そして、もう1つご自身のセルフケアとしてももちろんのこと、

クラスに来てくれる生徒さんへの教育機会という意味も含めて、ポイントとしてあげています。

とお話してくれました。クラスに来てくれる生徒さんが、夜寝る前に少しだけ呼吸法を実践する。クラスに来てくれている時間以外でもヨガを実践してくれたら、それだけでも、世の中の女性がもっと平和に過ごせるようになる気がします。

自分の中心に繋がること。何が最適なのかを見極める知性

サントーシマ香先生のセンタリングの時間の様子
最初のセンタリングの時間。自分の内側と繋がる練習

また、意識の焦点を自分に。そして、マインドの波を鎮めることで、私たち1人ひとりが自分にとって何が最適なのかを選択することができます。

ヨガでは、自分の内側には知性が宿っているという考え方があります。これがストレスがかかっていたり、や忙しすぎたりすると、その選択を見誤ってしまうことも。その力を育む力を養うというのがムーンサイクルヨガの目指すところ。

香先生はそのために必要なことをこんな風にお話してくれました。

そのためには、こちらが1から10まで一挙一動すべてを指示するのもいいのですが、例えば、『練習している中で一番気持ちいいところでポーズを保ちましょう』という言い方もいいですよね。この前提条件として大事なのは自分の体や感じ方に対する気づきです。これこそがヨガのエッセンスです。

現状に気づいていないとどうしたら快適なのかを選択することもできません。自分自身を尊重して、力を与えることができるような声かけができるといいですよね。レポートの最初の方で書いたように、女性は一生を通して様々な出来事を経験し、いろんな人がいます。

そんな女性にヨガを伝えていくということは、こういったところにも配慮があるといいなぁと思います。自分と関わってくれる女性がすこしでも心地よく毎日過ごしていけるように、願いを込めて作られたメソッドだということが、伝わってきました。

そんなムーンサイクルヨガ、来週は横浜ヨガフェスタ、11月には大阪でワークショップが、そして12月には次回の指導者養成講座が開催されます。色々なところで、ムーンサイクルヨガを受ける機会があるので、ぜひ一度受けてみてくださいね。


ムーンサイクルヨガワークショップはこちら
大阪&オンライン開催|11月23日(土)10:00-12:00

ムーンサイクルヨガワークショップ

次回のムーンサイクルヨガ指導者養成講座
オンライン|12月2日(月)9日(月)16日(月)23日(月)

サントーシマ香 ムーンサイクルヨガ指導者養成講座