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こんにちは、ひぐっちゃんです!
ヨガをしていると、周りの人から「どんなヨガをしているの?」と聞かれることはないですか?
私は2018年よりアシュタンガヨガを始め、今年からはより頻繁にプラクティスに取り組んだり、講座に参加したりするようになりました。そしていつかインドにも行きたいと思っています。
そのため、「どんなヨガをしているの?」と聞かれると、私は「アシュタンガヨガ」と回答することになりますが、結構な割合で「それってどんなヨガ?」と質問が続きます。
ヨガをしている人に「どんなヨガだと思う?」と聞き返してみると、「逆転やアームバランスなど上級ポーズが多そう」「運動神経がよくないとできなそう」「敷居が高そう」など、全体的に「難しそう」というイメージが多い印象でした。
しかし、実は”アシュタンガヨガ”として知られる、シュリ・K・パタピジョイス師が確立した“アシュタンガヨガ ヴィンヤサシステム”は、上級ポーズばかりではなく、運動神経が良い人に限定されず、初心者でも取り組めるものなのです。
それでは、アシュタンガヨガとは一体どんなヨガなのか。どうやって始めればよいのか。より具体的に解説していきたいと思います。
アシュタンガヨガとは
現在、一般的に”アシュタンガヨガ”と呼ばれていますが、正式には“アシュタンガヨガ ヴィンヤサシステム”と言われています。
パタンジャリの「ヨーガスートラ」に記載されているアシュタンガヨガ(ヨガ八支則:ヤマ・ニヤマ・アサナ・プラナヤマ・プラティヤハラ、ダーラナ・ディヤーナ・サマーディ)を実践するための、アサナに特化した練習方法です。
アシュタンガヨガの基礎は、現代ヨガの父・クリシュナマチャリヤ師が築き、南インドにて発展してきました。その後、シュリ・K・パタビジョイス師に受け継がれ、1990年代にパタビジョイス師によって系統化されました。現在は、シャラート・R・ジョイスが受け継ぎ、インドで指導をしています。
アシュタンガヨガの教本「アシュタンガ ヨガ~初級・中級・上級~」によると、“アシュタンガ ヨガは、心と身体と精神の融合の真相を学ぶもの”と定義されています。練習は、呼吸、ポーズ、視点、バンダ(身体の特定の部位を意識的に締めつけてエネルギーを体内に留めること)を意識して行われ、心身を浄化し、意識を覚醒させていきます。
アシュタンガヨガは、ポーズの順番と呼吸の回数が決められており、プライマリーシリーズ(初級)~アドバンス(上級)まで、合計6種類(段階)のシリーズがあります。
練習はマントラを唱えることから始まります。そして、2種類の太陽礼拝から始まり、立位、座位、と決められた順番でポーズを進めていきます。最後は、フィニッシングアサナと呼ばれる7種の逆転とシルシャアサナ(頭立ち)、4種の座位を行います。最後は再びマントラを唱えて、太陽礼拝を1回し、練習を終えます。
続いては、各シリーズの特徴について解説します。
アシュタンガヨガのポーズとは~6種類のレベル別シリーズ~
アシュタンガヨガには、合計で6種類のシリーズがあります。
- プライマリーシリーズ ~初級~(ヨガチキッツァ:身体の解毒、調整)
- インターミディエイトシリーズ ~中級~(ナディショダナ:神経組織の浄化)
- アドバンスシリーズA ~上級~(スティラ・バーガ:安定)
- アドバンスシリーズB ~上級~(スティラ・バーガ:安定)
- アドバンスシリーズC ~上級~(スティラ・バーガ:安定)
- アドバンスシリーズD ~上級~(スティラ・バーガ:安定)
多くの人はプライマリーシリーズを練習しています。プライマリーシリーズは約40種類のポーズがあり、ウッティタ・トリコナアサナ(三角のポーズ)やヴィラバドラアサナ(戦士のポーズ)、パスチマッタナアサナ(長座前屈)やナヴァアサナ(船のポーズ)など、馴染みのあるポーズが多く出てきます。
また、プライマリーシリーズのアサナの数を約半分にした、ハーフプライマリ―があります。太陽礼拝、立位までは同じで、座位のポーズを途中まで行い、フィニッシングアサナへ移行します。
プライマリーシリーズは約90分で終わるのに対し、ハーフプライマリーシリーズは約75分で終わります。
多くの人が気になっていると思われる、雑誌などで見る上級ポーズ(ティティヴァアサナやピンチャ・マユラアサナなど)は、インターミディエイトシリーズのポーズです。
プライマリーシリーズを経験せずにインターミディエイトに入るケースはほとんどないのですが、アシュタンガヨガは難しいと思われている理由は、上級ポーズの印象が強いためだと考えられます。
しかし、実際はプライマリーシリーズから始め、その中に上級の逆転ポーズや上級のアームバランスは入っていないため、運動神経が特別高くなくても始められるのです。
アシュタンガヨガの練習方法~レッドクラスとマイソール~
アシュタンガヨガには「レッドクラス」と「マイソール」という練習スタイルがあります。
レッドクラスとは、英語でLed classと表記し、直訳すると”導かれたクラス”です。つまり、先生のインストラクションとカウントに生徒が合わせて行う練習方法のことです。
基本的に先生は前でデモンストレーションはせず、口頭でのインストラクションで生徒をポーズからポーズへ導いていきます。また、サンスクリット語で教える先生も多く、最初は戸惑うかもしれませんが、先生は主に数字やポーズの名前を言っています。
マイソールとは、南インドの地名が由来で、創始者であるパタビジョイス師が行っていた伝統的な練習方法です。生徒は同じ空間に集まりますが、それぞれが自分のペースで順番通りに自分のできるところまで練習を進めていきます。
マイソールでは、先生はスタジオの中を徘徊し、必要に応じてアジャストをしたり、個々のスキルに応じて指導をしてくれたります。
初めてアシュタンガヨガを学ぶ時、レッドクラスとマイソールどちらに行けばよいかと悩む方もいます。先生によって意見が異なるので、一概にどちらとは言えません。
そのため、行こうと思っているスタジオに確認することをおすすめします。なぜなら、スタジオによっては、初心者はレッドクラスからだったり、初心者はマイソールからだったりするからです!(どちらでもOKのスタジオもあります)
アシュタンガヨガを始めるには?
上級者でなくてもアシュタンガヨガを始められることは分かったものの、いきなりアシュタンガヨガ専門のスタジオに行くのはやはり尻込みしてしまう…。
「一度プライマリーシリーズやハーフプライマリ―シリーズを体験してみたい!」という方は、ヨガイベントでのアシュタンガヨガ体験クラスに参加してみるといいでしょう。
クラスによってはポーズが一部省略されたりすることもありますが、アシュタンガヨガの流れは体験することができます。
また、ヨガジェネレーションでは目的別にアシュタンガヨガを体験できる講座があります!ぜひ体験やスキルアップの機会としてご活用ください♪
目的別!アシュタンガヨガ関連のおすすめ講座
【アシュタンガヨガに初挑戦!】
~パタビジョイス師から学んだ、日本人初の正式指導資格者~
「ケンハラクマによるアシュタンガヨガ体験クラス」
~無理なくアシュタンガヨガの練習をしていく方法も学べる♪~
「ヨガって楽しい!マキノカオリによるアシュタンガヨガ90分クラス」
~ちょっと早起きして、朝からやってみたい!~
「アシュタンガヨガ・レッドクラス」
【憧れのあのポーズ、あの動きをマスターしたい!】
「逆転・アームバランスの実践テクニックを学ぶ」
「ジャンプバック・ジャンプスルーの極意を体得しよう:集中講座」
【アシュタンガヨガの歴史について学びたい!】
「アシュタンガヨガ1日集中基礎講座」