妊婦さんがヨガをしているところ

こんにちは!ヨガジェネレーションのカワミサです。

私は、現在2歳の子供の育児に奮闘している、ママさんヨガインストラクターでもありますが、出産する前はインストラクターではありませんでした。

実は、妊娠をきっかけにマタニティヨガを始めたことから、「私も、指導者になれるかも! 」と思いはじめ、ヨガインストラクターになりました

最初にお伝えしておくと、私個人的には、「全ての女性が出産すべき」とは全く思っていません。生き方も多様化している中、仕事や人間関係、男女の役割や、出産についても当然、個人個人が自由に、自分の人生観に沿う選択をして然り、と考えています。

なので、このブログを読んでくださっている方の中にも、妊娠を望んでいる人、望んでいない人がそれぞれいて、私にとっては両者のお考えが理解でき、そして愛おしい存在です^ ^。

ここでは、「出産はしないんだろうな」と考えていた私が、偶然の妊娠を境に、「出産して母になり、ヨガの練習生から指導者になる」と心が動いた経緯について、3回に分けて綴っていきます。

第1回目は、妊娠が発覚して、 普段のヨガの練習をマタニティヨガに変えようと考え始めたところから、「ヨガを伝え広める人になろう!」と決心するまでのお話です。

赤ちゃんは、訳あってママを選んで生まれてくる

私はアラフォーの仲間入りをするまで、生活のほぼ全てを仕事に捧げて、朝から深夜まで働き続ける生活を長年続けていました。結婚や出産にも興味がなく、「仕事をして、ヨガをして、1人で生きていくんだ。」とずっと思っていました。

でもある時、体の異変に気づき病院を訪れると、カウンセリングを担当してくださった先生から、

「今すぐ体と心を休ませる必要があります。期限を決めずに、明日から仕事をお休みしましょう。」

と告げられ、人生で初めての長い休暇を取ることになりました。

結果的に、診察の次の日から3ヶ月間、強制的に仕事スイッチをOFFにして休養をとりました。とにかく早く仕事に戻りたかった私は、カウンセリングの時に先生がお話してくださる通りに日々を過ごし、順調に回復に向かい、無事に職場復帰しました。

ところが、復帰してから早々に、パートーナーとの間に赤ちゃんを授かっていることがわかり、人生の予定が全て狂うことになりました。

「どうしよう、今までと同じように仕事ができなくなる。そして、同じようにヨガの練習もできなくなる。」

今となっては「娘よごめん!」という気持ちですが(笑)、正直に、最初に頭を過ぎったことがコレでした。漠然と、「私はホルモンバランスが乱れていて、妊娠しづらいんだろうなぁ」と思っていたので、自分で自分自身にびっくりでした。

その時は、突然の妊娠で頭が混乱しましたが、パートナーから言われた、

赤ちゃんは、訳あってママを選んで生まれてくるらしいんだ。きっと、君に休憩を取らせるために君のところに来るんだ。」

という言葉で腹をくくりました。

ヨガの練習の仕方を変えないと!

振り返ると、休養をとる前は、大好きだったヨガのクラスに参加する余裕もなく、ただ仕事に追われる毎日でした。

それが、好きな事を好きなだけやれる毎日に変わったのです。きっと、ヨガのおかげで心身のバランスが整い、いつの間にか妊娠しやすい体の状態になり、自然と授かったのだと思います。

とにかく、大好きだったヨガの練習に戻れたのは良かったのですが、「これまでと同じような練習はできないんだろうなぁ」と、妊娠に関する知識が無いに等しい私でも想像がつきました。

さて、どうしよう。

体のあちこちが、ものすごいスピードで日々変化していきます。

妊婦さんがどのようにヨガを取り入れて、出産の当日を迎えるのか、まったく分からなかった私は、ひとまず家の近所のマタニティヨガのクラスに参加してみました。クラス自体は快適で心地よく、楽しい時間でしたが、何か物足りない…

ただアーサナをとるだけで、何故このアーサナなのか、何故出来ないアーサナがあるのか、どんどん大きくなるお腹を自宅ではどの様にケアしてあげたらいいのか…

先生に質問したい事が山積みになり、

「これはもう、自分で勉強するしかない」

と思うようになり、思い立ったら即行動です。すぐに、いくつかのマタニティヨガ のティーチャートレーニングについて調べ、ヨガジェネレーションが開催している、Bliss Baby Yoga協会のマタニティヨガ指導者養成講座を受講する事に決めました。

ドキドキのマタニティヨガ指導者養成講座の初日

妊娠7ヶ月の時に、産科の先生の許可も頂き、万全の準備を整え、マタニティヨガ指導者養成講座(以下TT)の初日を迎えました。

体はどんどん重くなり、全ての動作がのろのろ状態でしたが、足取り軽くスタジオに入っていくと、なんとも形容しがたい、女性の優しい~柔らか~い空気でギュウギュウに満たされた癒しの空間!

そこには、妊婦さんをサポートしたい!幸せなお産を迎えたい!という、出産に対するポジティブなオーラが全開な女性達が集まっていたのです。これまでに経験した中で一番と言えるほど、幸せ濃度が高い場所でした^ ^。

しかも、全参加者24人中、なんと4人が妊婦さん。妊婦さん率も高い!

そしてもっと驚いたのが、ヨガインストラクターさんだけではなく、私のように自分の出産のために学ぶ、もしくは、いずれ迎える妊娠に備えて学びたい、と考えて参加している方も多かったことです。

この時は、ご夫婦で参加されている方もいて、講座では男性の意見も聞くことができました。

TTは、インストラクターになりたい人だけではなく、自分のために学びたい人も暖かく迎え入れてくれます。

詳しい講座内容については、ぜひ、こちらをご覧ください。

私が参加した回はMari先生が教えてくださいました。世界基準で認められた、産前産後ヨガ指導者育成のプロフェッショナル Bliss Baby Yoga協会のトップ講師です。先生のお考えやアドバイス、その全てが、ずっと抱えていた「なぜ?」に答えてくれるものでした。

出産とは何か?から始まり、妊娠の初期・中期・後期それぞれに適したヨガの練習方法、また出産時に役立つ呼吸法や、産後直後のデリケートな時期の過ごし方まで、多くのことを吸収しました。

3日間という短い期間でしたが、受講者同士の絆も深まり、濃い学びの場に導かれたことに、本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。

マタニティヨガの必要性と指導者不足の現状

このTTに参加する前は、「ティーチャートレーニングだけど、自分のために学ぶ」と思って参加しました。

でも、マタニティヨガがいかに妊婦さんにとって役立つものかを実感し、また、日本でのマタニティヨガの普及率の低さと、指導者の数が足りていない現状についてのお話を聞くにつれて、考え方が少しずつ変化していきました。

「自分が、憧れのヨガインストラクターになれると思っても見なかったけど、人が足りないなら、やるべきなのではないか?」

「私が学んだことを伝え広めていけば、ヨガでもっともっと妊婦さんをサポートできるのではないか?」

こんな想いがが芽生え始めました。

TTの中には、クラスのデモンストレーションを行うなど、実践的な内容も含まれていますが、Mari先生がおっしゃるには、

一番大事なことは、スキルではなく、妊婦さんの心に寄り添うことよ。」

このことを、先生は熱意を持って、時に笑いを交えて私達に伝えてくれました。

実際に自分が妊婦だったため、クラスに参加する側の気持ちと、指導する側の気持ちの両方を同時に味わう事で、先生が一貫して語られていた「寄り添う」の意味を心底理解することができたのです。

「マタニティヨガを伝え広めることは、正しい知識と心があれば、私でもできるかもしれない。」

TTの1日目に感じたこの想いは、最終日には確信に変わり、マタニティヨガをきっかけに、ヨガ指導者への道を選ぶことにしました。

「指導者になろう!」と決心するも、回復しない心と体

TTから約3ヶ月後に、私は無事、元気な女の子を産みました。

予定日が近づいても、毎日落ち着いて、ヨガのアーサナや呼吸法の練習を続けられたのも、確かな知識があったからこそ。

下の写真は、出産前日のマタニティヨガのクラスの後に撮ったものです。お腹は、MAXにパンパンです

陣痛が始まっても、TTで教えてもらったダウンドッグでいきみ逃しをして、我ながら優秀な妊婦だったと思います^ ^。

分娩中も、ここ一番のハッピーベイビーを披露して、助産師さんに褒められたほどです(笑)

こうして、マタニティヨガに助けられて乗り越えた出産でしたが、産後に起こる様々なトラブルは、想像以上に大変なものでした。

「ヨガをやっているし、私は心身ともに健康! すぐにいつも通りの生活に戻れるはず。」

と、どこかで自分を過信していました。でも現実はその正反対

赤ちゃんのお世話は待った無しに始まっているのに、心と体が付いてこれない、そんな自分にがっかりする…負のループにハマってしまっていました。

今思えば全てホルモンの仕業だったのですが、この先のお話は次回に続きます。

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第2話は、赤ちゃんとの生活のリズムを掴みかかった産後4ヶ月目頃から、ヨガの学びをさらに深めるために、育児と並行して、産後ヨガのTTを受講したことについて書いています。

第3話は、産後5ヶ月目から受講した「RYT200ヨガ指導者養成講座」と「産前・産後ヨガティーチャートレーニング」を経て思う、「ヨガで人が繋がり、生きやすい未来をつくる!」ということについて書いていますので、ぜひ合わせてご覧ください!