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こんにちは、ヨガジェネレーションスタッフのkayaです。今日はちょっと昔話から。
6年前、ヨガジェネレーションの事務所がまだとあるマンションの一室だった頃、ヨガジェネレーション立ち上げスタッフの社長含む役員3人の面談を受けるため、私はそこに行きました。その時の出会いが私と彼女の始まりでした。当時、地元の田舎でヨガインストラクターをしていた私は、ヨガスタジオもあまりなく、ヨガの勉強をしようと思うと、関西や東京に受けに来るかYoginiなど雑誌やネットで情報を得るしかなく、Yoginiなどの雑誌を読んでいたので彼女の顔と名前は知っていました。
彼女が部屋に入ってきた瞬間「あっ…佐久間涼子さんだ」と思ったのを覚えています。その出会いから1ヵ月後、私はヨガジェネレーションで裏方の”企画者”として働き、彼女は”ヨガインストラクター”として表舞台で活躍してきました。
あれから6年が経つ今、先週日曜日、涼子先生による1日集中講座「ヨガインストラクターとして大切なこと」講座を開催いたしました。3年間ほど一緒に働いたのち、2年ほどヨガ業界を離れていた私が戻ってきて初の涼子先生の講座。純粋に今の涼子先生はどんなことを語るのか、しばらく離れていた間にどんな成長を遂げているのか、我が子を見守るような気持ちでレポーターとしてお邪魔してきました。
参加者の悩みのキーワードは「自信」
最初涼子先生によるヨガクラスで心と身体をほぐし、その後自己紹介をしていきます。みなさんの自己紹介の中で印象に残ったのが「自信がない」という言葉。
・生徒さんは満足しているのか
・何を伝えたら良いのか
・今の自分のスキルや知識でヨガを伝えて行って良いのか
そんな悩みが多数出てきましたが、これらは誰もが一度は悩んだことのあるテーマではないでしょうか?
「自信」はどこから来るのか
講座の中で印象に残った涼子先生の言葉があります。
クラスに自分よりもヨガ歴が長い人が来た時にひるんじゃうことってないですか?私のクラスでも、ヨガ歴が長くてもうどんなポーズでもとれますよ、というような自信満々なかたも来ます。昔は私も、そんなかたを前にして自信を失った時もあります。
ほかにも、私のクラスにはお医者さんが来ます。解剖学の勉強をどれだけしていても、お医者さん相手に解剖学の知識を語っても、ヨガクラスに来たお医者さんには満足してもらえないですよね?
それからお坊さんも来ます。いくらヨガ哲学を語っても相手がお坊さんなら「そんなことを聞きに来たんじゃない」と思わせてしまうかもしれないですよね。もちろん、勉強すること、ヨガを探求することは大切です。でも、知識だけでは自信はつきません。
ヨガインストラクターとして、生徒さんは選べません。年齢が若いインストラクターさん、経験の浅いインストラクターさん。彼女、彼らたちがどの分野を勉強しようとも、様々なバックグラウンドを持つ生徒さんの中で、ある特定の分野で自信をつけるというのは難しいことです。ではヨガインストラクターとして自信を持つためにはどうすれば良いのか。
そこで考えて欲しい、との涼子先生からの問いが「ヨガインストラクターの役割は何なのか?」ということでした。
ヨガインストラクターの役割は何か?
このレポートを読んでいるあなたがヨガインストラクターであるなら、少し考えてみてください。
ヨガインストラクターの役割って何だと想いますか?
あなたはヨガインストラクターとして何を伝えていますか?
実は相手が誰であれ、全てのヨガインストラクターさんが生徒さんに届けることのできる、響かせることのできるものを持っています。ただそれは始めから備わっているものではなく、日々の中で積み重ねていくものです。「ヨガインストラクターとして自信がない…」というかたは、日々の中でそれを大切にできていないからかもしれません。具体的にはネタバレになってしまうのでお伝えできませんが、この講座では、涼子先生が自身の経験を生かして培った、下記の内容をお伝えしていました。
・どんなお客さんにも「来て良かった」と思ってもらえるクラスの作り方
・自信を持つために必要なこと
・ヨガインストラクターとしてのメッセージの送り方
「先生の言葉は力強い」
講座の最後に、生徒さんが涼子先生に「先生の言葉は力強い」と言われていましたが、確かにクラス中でも「うんうん」とうなずく生徒さんがとても多く、先生の言葉が生徒さんに響いているのを感じました。
元々「佐久間涼子」という人物は、あまり器用ではありません。どこかから借りてきた文章をキレイに並べて伝えたり、どこかで学んだ知識をそのまま伝えたりできるような器用さはなく、学んだことが自分の身体の一部になるくらいまで深めてから、やっと言葉にしていく…そんな先生です。そのため、器用に集客ができず苦戦した時期もたくさんありましたが、泣いて駅でビラを配って、生徒さん1人1人と大切に向き合いながらここまでやってきました。
だからこそ、「特別」なんかじゃない。だからこそ、真剣にヨガと向き合いたいと想うヨガインストラクターさんたちの心に響く。そう感じました。
佐久間涼子だからできたこと、あなただからできること
涼子先生が自身の経験を語る時、環境を見て「恵まれていたから」と見るかたもいれば、「涼子先生だからできた」と言う人もいます。確かに涼子先生がおこなってきたやりかたは「佐久間涼子」だからこそ、できたことです。でも「佐久間涼子」だからできなかった方法もたくさんあります。もっと器用に、もっと短い時間で、もっとキレイなやりかたで…そんな方法は涼子先生にはできないこと。
全ての人が「佐久間涼子」になる必要はないからこそ、この講座で学ぶ「大切なこと」を踏まえた上で、「自分ならどのやりかたで行くことができるのか」を考えて欲しい、それが先生からのメッセージであり、そこに気づかせてもらえる講座になっていたと思います。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
余談:約2年ぶりに彼女を見て。
ヨガジェネレーションの代表である酒造博明のもとで2人で育ち始めたあの頃から、同じ道を全く別の立場から歩いて来て(私は途中で1人別の道を歩いてみたけれど)同じように学んだことを大切にしていて、2人で交わした想いがしっかりと根っこにありました。
「涼ちゃん」だったあの頃から「涼子先生へ」。いい先生になっていました。この日、彼女が参加者にお伝えし、参加されたかたがたが喜んでくださる姿を見て感じました。ここで彼女が語っている言葉は、彼女がみんなに伝えた「大切なこと」をいつも胸に、6年間成長してきた証なんだと。