こんにちは!ヨガジェネレーションのがんちゃんです。昨日のPart1に続き、本日もジュディ・クラップ先生の「ヨガセラピー指導者養成講座」の紹介です♪通常、私たちの記事の文体はですます調なのですが、今回は私の思いをストレートに表現したく、である調となっています。何卒ご了承ください。
解剖学をベースとした体に関する深い知識と観察眼
指導者養成講座の冒頭、先生の自己紹介のあとに参加者の自己紹介が行われた。その項目には「身体の不調(あれば)」と「苦手なポーズ」が含まれていた。ヨガセラピーの講座とあって、参加したインストラクターの多くはヘルニアや側弯症、腰痛や偏頭痛、交通事故で追った怪我や生まれつき持って生まれた身体の不均衡、パニック障害等、様々な経験を乗り越えて集っていた。
それらを聞くところからがすでにジュディ先生のヨガセラピーのはじまりだった。医者の問診のように、的確な質問で参加者の身体の状態を正確に把握していった。場合によっては、発見されてまだ新しい病名や疾患名が彼女の口から飛び出て、日本語訳が見つからないこともあった。
また、不調を聞けば、どのようなポーズが、どのように取りにくいか、痛みが生じやすいかもすぐに分かる様子だった。ちなみに、インストラクターである参加者も、後屈系や逆転系のポーズを苦手なポーズとしてあげることが多かった。
解剖学の基礎知識、日々のヨガプラクティスは必須の中・上級者向け講座
また、講座中はとにかく実践が多い。自分の、あるいはペアワークの際の相手の身体をケーススタディとしてどんどん講座は進んでいく。骨や筋肉に関する基礎知識は必須。また、日々ヨガの練習を重ね、身体の部位を正確に意識し、コントロールできることも要求される。要求されるし、それができればできる程、得るものが多い、中・上級者向けの講座だ。
そんな中でも、解剖学のかの字も学んでいない私でも理解できたのが呼吸に関するワーク。腹式呼吸に注目し、横隔膜の上下運動がいかに重要かに触れていた。
呼吸の際に横隔膜が上下運動をすると、それに伴ってその下にある消化器官の内蔵も優しくマッサージされるという。そしてそれは内蔵の周りにある筋肉全体をもほぐすことになる。つられて、骨盤の軽い前後運動も誘発される。
ペアになってパートナーの腎臓あたりに手を当て、ただその辺りへ送り込まれる空気を感じるワークが行われた。「ポイントは空気をしっかりお腹の下の方まで送り込むことだが、腰痛持ちの人の多くはこれができていないことが多い」と話すジュディ先生に参加者一同深く納得していた。
参加者の胸を打つ、「ヨガ論」「人生論」の数々
指導の合間に、ジュディ先生はちょっとした小話を交え、彼女のヨガ論・人生論を語ってくれる。それがまた、参加者の心を一層惹きつける。以下にそのほんの一握りを紹介する。
私たちは日々の生活の中で、体のバランスを絶えず崩す行為を繰り返している。ヨガはそのバランスを、本来あるべき状態に整えるものである。
ヨガを一生続けたいならば、自分にとってよくないポーズを見極め、それをやらないという選択をすることも重要である。
ヨガは「魂」に語りかけるものでなければならない。
ヨガは身体的なプラクティスにとどまらない。マットの上でヨガとどう向き合うかは、あなたが人生とどう向き合うかそのもの。無理をしすぎるのでも、しなさすぎるのでもなく、どうしたら害のない範囲で挑戦できるか?自分の限界を越えられるか?その境界線を探ることを学ぶのがヨガである。
こんなにも濃厚な3日間を過ごした後、参加者がどのような変化を遂げるのだろうか?きっと一日一日、頭から湯気が出るような思いをしているに違いない(笑)。しかし、間違いなく言えるのは身体に対する理解がぐっと深まることで、より安全に配慮した指導、よりポーズの効果を最大化した指導ができるようになるのではないだろうか。