中井先生が靴紐を結んでいる

中井まゆみ先生のRYT200が終わったあと、よく聞くのが「哲学の授業が面白かった」という声。実際にどんなお話をしているのか、私もずっと気になっていました。

こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。

先週から始まった「50代60代からのヨガ資格RYT200」。中井先生のRYT200の特徴は、毎回1時間、哲学の講義が入るところ。お昼休み明けなので、皆さん眠い目をこすりながら、受けてる人もいるのではないか、と思っていたのですが、意外にそうでもない。(私、大学時代「宗教と哲学」という講義を取っていたんですが、爆睡してた。)

大人になるってすごい。興味を持つもの変わるんですね。

真実の知恵=タットヴァ・ボーダ

本が机の上で開かれている

中井先生のRYT200の哲学では、まずタットヴァ・ボーダを学ぶところから始まります。

タットヴァ・ボーダとは、聖典「ウパニシャッド」のエッセンスをまとめた、小さなハンドブックと云われていて「タットヴァ=真実」「ボーダ=知恵」という意味を持っています。

この中にはウパニシャッドの要約がまとめられていて、これを最初に教わると、効率よく内容を理解できると云われているそう。

私たちが人生に何を求め、何を知り、そして何のために生きるのか。それを望む人たちが手にしてきた教え。長い歴史の中で先人たちから脈々と受け継がれてきた教えが、今私たちの手元にあるのだと思うと浪漫を感じずにはいられません。

自由に生きたい。

これは、遠い昔から、私たち人間が明らかにしたいと願ってきたこと。しかし、本当の自由とは何なのか、それをぜひ中井先生と学んでいってほしいと思います。

責任感とは?人としての役割

中井先生がRYT200で哲学のお話をしている

自由と聞くと、皆さんはどんなことを思い浮かべるでしょうか。やりたいことをやりたいようにすること?好きなことを好きなようにすること?

でも、ちょっと違いますよね。ヨガで言う自由とは、決して「何をやってもいい」ということではありません。

今日の講義では、中井先生が「責任感について」お話をされていました。

責任感とは何か。それは人として為すべきことを責任を持って果たすことです。

何をあたりまえな、と思われるかもしれません。しかし、中井先生はこう続けます。

私たちは人間として、人を傷つけない、暴力をふるわない、悪口を言わない、盗まない、嘘をつかない、他の生物に優しくするなど、守っておきたいことがありますよね。

これらは、動物では守れない、私たちが人間としての知性を持っているからこそできること。好きなことを好きにやる、というのは動物たちであればいいかもしれませんが、私たちは人であるということ。大前提として、この「人として」守るべきことがあるということを知っておかなければなりません。

円滑に調和をしながら生きること。人は1人では生きていけない

たくさんの人が一緒に手を合わせている

更にこんなお話も

人は1人では生きていけないですよね。「私だけ」で生きているわけじゃない。食卓に並ぶものは、誰かが育ててくれたものだし、いろんな人の手を渡ってここに辿り着いています。

だからこそ、一定の秩序を守ることが大切です。「人を傷つけない、暴力をふるわない、悪口を言わない、盗まない、嘘をつかない、他の生物に優しくする」というのは、この秩序を守ることにおいて、とても大切なことですよね。

たとえ、自給自足で生活をしている人であっても、全てのものに感謝する心が必要です。

息ができているのは、空気中の酸素のおかげ。食物が育つのは太陽の光や立派な土壌ががあるからこそ。この感謝の心を忘れてしまっては、人としての役割を全うするには至りません。

役割を全うする。責任をしっかり引き受けること

中井先生がRYT200の哲学でおはなししている様子

更に私たちは、今世で「役割」を持って生まれてきます。それは、家族の中では母として、仕事場では上司として、従業員として、友人やパートナーとしての役割かもしれません。

「その時々で与えられた責任を全うすることができる強さ、そして賢さが、やがて本来の自分を知るための大きな視野と深い理解を与えてくれるのです。」

タットヴァ・ボーダにはこう書かれています。

ここで中井先生から優しい一言が。

でもね、時には背負いきれないこともあるかもしれません。そんなとき、助けてくれる人がいるなら、ちゃんと助けを求める、っていうことも必要です。

全てを1人で抱える必要はないのだ、ということも教えてくれました。

自分が助けられるだけじゃない。人を助ける優しさももつ

中井先生のRYT200のテキスト
皆テキストに一生懸命書き込みしつつ頑張っています。

もちろん、それは逆もそうですよね。自分が助けてもらうだけじゃない。困っている人がいたなら、手を差し伸べる。人を助けることも必要です。

本当に、何をあたりまえなことを…なんですが、果たして本当に出来ているでしょうか。自分の生活を振り返ってみましょう。

見て見ぬふりをしていることはないか。

見えていないものは本当にないのか。

中井先生の教えてくれるRYT200の中での哲学は、この「人としてのあたりまえ」をまず大前提に哲学を進めてくれるのが、素晴らしいところです。

ここを飛ばして、いきなり「自由」の話をされても、勘違いしてしまう人も出てきます。

そして、何より中井先生は、ちゃんと哲学を日常に活かしている先生。私が困ったことがあったら一緒に考えてくれるし、助けてくれる。その優しさにいつも助けられています。哲学を学ぶには実践している先生に学ぶのが一番です。

いかがでしたか?ほんの一部ですが、こんなお話が、中井先生の哲学の講義では繰り広げられています。(笑)また機会があったら、紹介しますね!

次回の「50代60代からのヨガ資格RYT200」は、2月からオンライン月曜コースが、4月から東京のスタジオで週末コースが開講します。ぜひ興味がある方は無料説明会へ。来年から中井先生とヨガを学んでみましょう!