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ヨガ指導者の皆さん、普段のクラスで手を使ったアジャストはしていますか?それとも苦手意識から避けているでしょうか?「どちらかと言えば苦手なので、極力触らないようにしている」「力の加減がわからないし、怪我をさせてしまうのが怖いのでインストラクションは口頭にしている」というかたのために、本日はこの記事を書いています!
ご紹介するのはハワイ出身の人気講師、キャシー・ルイーズ。最高に心地が良いアジャストで知られる彼女の指導者養成講座には、アジャストをマスターするための心構えが満載でした!
止まっているか?深まっているか?呼吸をよく観察しよう
ハンズオン(手を使う)アジャストをする際に何よりも大切なのは呼吸を観察すること。
キャシー先生はこうおっしゃいます。自分が生徒の体に手を触れたことにより呼吸が止まっているのか、それとも深まっているのか、焦らずにじっくりと観察しましょう。
「観察する」とは視覚的な意味合いだけでなく、「手・触覚」も使っていきます。生徒に触れている手の平から生徒の状態をしっかりと感じ取れるように意識していきましょう。
ネガティブなリアクションもあることを想定して
アジャストをすると生徒の反応がいくつかのパターンに分かれます。1つ目は息がぴたっと止まり体が硬直する。2つ目はあまりの心地よさに完全に体が脱力する。そして3つ目は明らかに『やめて!触らないで!』と嫌がる。苦笑
1つ1つのパターンを実演するチャーミングなキャシー先生に思わず皆さん大笑い!
アジャストが怖いのは「気持ちよくなかったらどうしよう?痛かったらどうしよう??」と思うからですよね。ここでもキャシー先生からのワンポイントアドバイスが。
もしも生徒がネガティブな反応を示したら怖いし傷つくけれど、それですぐに引き下がってしまってはヨガ指導者としての信用を失いかねません。なので焦らずにあえてそこにとどまって!少し間をとってからそっと離れましょう。そこからは慌てずに口頭でインストラクションを続け、体のリラックスや深い呼吸を促します。
ヨガに限らず、最悪の事態を想定しておくことで不安が和らぐことってありますよね。
力の加減は音楽のボリュームを調整する意識で
アジャストの悩みとしてよく聞くのが「どれくらい押していいか、力をかけていいか、加減がわからない!」というもの。講座の中でも同じ質問が出た際、キャシー先生はこうおっしゃいました。
音楽を聞く際に音量のボリュームを調整するイメージで行います。まずはさりげなくそっと始め、生徒の様子を伺いながら少しずつ圧を強めて行きます。この時も視覚と手の感覚をしっかり使うように!
デモンストレーションをする際、アジャストする体の部位と方法を決めて手を触れたら、目をつぶってアジャストを深めるキャシー先生の姿が印象的でした。その瞬間はご自分の全神経を集中させて、生徒の体の状態を感じ取っているようでした。
欲張らずに1クラス1アジャストからトライ!
「アジャストをする!」と意気込んでしまうと「あのポーズもこのポーズも」と欲張ってアジャストしてしまいそうですが、キャシー先生はまずは1つだけポーズを決めてアジャストの練習をすることを勧めています。
クラスが進む中、複数のポーズのアジャストをやるのは大変。うまくいかずにますます苦手意識が強くなってしまう可能性があります。たくさんのポーズのアジャストができるようになることよりも、とにかく場数を踏むこと。沢山の生徒の体に触れて、個人差があることを知るのが肝心です。
キャシー先生のアジャストはいずれも微細な動きばかり。多くをやっているように見えないかもしれませんが、その包み込むような静けさとやさしさは確実に生徒に伝わり、みるみる体の力が抜けて呼吸が深まるのがわかります。
ハンズオンのアジャストには口頭でのアジャストとは違う、特別な力があります。生徒のポーズを深めることができるのはもちろんですが、何より生徒との信頼関係が深まるのです。
これらは全てキャシー先生のヨガ指導者養成講座の中で行われたこと。講座では上記以外にも、アジャストスキルを高めるコツをを惜しみなくお伝えします。
・手は添えるだけ、触れるだけでも十分効果がある
・生徒のポーズを「修正する」のではなく「サポートする」意識で
・ヨガ指導者の体に負担がかかりすぎないよう、支えを作りながら行う
講座では女性向けの3つのシークエンスを学びますが、登場する全てのポーズのアジャスト法を学び、ペアワークで実践していきます。ヨガの指導経験が浅い方でも生徒に怪我をさせることなく、安全に、しかも簡単にできるアジャストテクニックを多数ご紹介します!
実は世界で彼女のヨガ指導者養成講座を受けられるのは日本だけ!ご興味を持った方はぜひチェックしてみてくださいね。