松島先生によるヨガ×セルフコンパッション

日本人講師
Japanese

心の病になる前に。ヨガ指導者の私たちにできること

精神科医として日々心の不調に悩む人と向き合っている松島幸恵医師。そんな松島医師が治療の現場でも使っているのが「セルフコンパッション」という概念。

社会的な影響はあるとはいえ、外界の捉え方は自分で変えられることができるというのも事実です。そして最も大切なのは自分で自分にかけている言葉なのです。

皆さんも、自分自身に厳しく接してしまうことはないでしょうか?

「どうしてこんな選択をしてしまったのか」「今までの自分の人生が悪かったのではないか」
「もっと頑張れるのではないか」「なんで自分はこんなにダメなんだろう…」

落ち込んでいるのが友人であったなら、優しい言葉で励ましたり、何か手伝うことができないかと手を差し伸べることができるのに、自分に対してはつい厳しく、追い詰めてしまうことはありませんか?

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新しいストレスマネジメント手法 セルフコンパッションとは?

ヨガ業界においても「マインドフルネス=心を今、ここに向けた状態」という言葉はポピュラーなものとなりました。一般的にも企業の社員研修や瞑想アプリなども増え認知が高まっています。今、ここに意識を向けたとき、その気づきに対して、一切の良い、悪いの判断をしないというのが、マインドフルネス。それに加え、辛いと感じたことに対して、「自分に思いやりと優しさを向ける」のがセルフコンパッションです。

この2つの姿勢ははお互いを高め合うために必要です。マインドフルな気づきには自分の感情や思考を優しく受け入れることができる、セルフコンパッションの姿勢が大切であり、また、セルフコンパッションを高めるには、マインドフルな姿勢が必要なのです。

精神科医:松島幸恵先生から学べる特別な4時間

講座の中では、セルフコンパッションの説明はもちろんのこと、実際にワークを行い、自分で様々なワークを通して「自分を知る」作業を行っていきます。感じていることを「言葉にする」という行為を中々できずに、溜め込んでしまっていることがあったり、適切な言葉を探す難しさに気が付くはずです。 また、最終的にコンパッションを高めるためにヨガや慈悲の瞑想を行います。私たちは本来、自分にも人にも思いやりをもって温かく接することができる愛の塊です。

様々な周囲の環境やストレスによって、忘れてしまっているその感覚を取り戻していく。それが慈悲の瞑想です。
これらのワークや瞑想によって、皆さんの中にある本来の自分を取り戻しませんか?

今の社会に。ヨガが貢献できること

マインドフルネスという言葉が認知されるようになり、「今ここにあること」「今自分が体験していること」をよく見ることによって、その体験に辛さを感じてしまう方もいらっしゃいます。マインドフルネスは曝露であるとも精神科領域では指摘されています。曝露とは、恐怖や不安の原因になる刺激や状況にあえてさらすこと。そのため、マインドフルネスで想起した体験で疲弊してしまう人も多いのではないでしょうか?

一方で『コンパッション=苦しみを感じているときに自分で自分を見守っていること』。ただ見つめるだけでは、きつくなってしまうこともあります。そんな時温かな気持ちで見守ることこそが大切です。

セルフコンパッションはいい人になることでも、自分を楽にすることでもありません。むしろコンパッションに満ちたコーチング力を育てること、コンパッションに満ちた修正のできる自分を育成するということであり、その手助けによって知恵と強さをもって人生の 困難に立ち向かえるようになります。

自分から一歩離れた目線で、自分を見られるようになる。ヨガと相性のとても良いツールになるはずです。