目次
RYT200を取得した後、スキルアップのために勉強を続ける人が多くいらっしゃいますが、その中でもマタニティヨガ、解剖学、シニアヨガが人気です。ヨガジェネレーションで過去に実施したアンケートでも、RYT200取得者が次に学んだ内容として最も多かったのがマタニティヨガでした!
それ以外の内容も含め、ヨガ指導者用の講座はたくさんありますよね!ヨガジェネレーションだけでも年間1,000以上の講座を開催しているほど。色々な講座があるのは嬉しいけれど、勉強を続ける身としては何から受ければいいか迷ってしまいませんか?
スキルアップとして受ける講座を選ぶ方法として、自分の興味のある分野、需要(生徒)が見込める分野、特定のクラスを任されて必要に迫られている分野など…様々な動機や目的があると思います。
今回は需要が見込める分野という視点で、マタニティヨガの需要について考察していきたいと思います♪
マタニティヨガの需要は少子高齢化の影響で縮小していると思われがちですが、実はその逆なのです。その理由を統計学的に見ていきましょう。
【現在と今後のヨガ人口】2~3年後には今の2倍以上にもなる?!
2017年のヨガジャーナル日本版の統計によると、現在年1回以上ヨガを実施している人は770万人いると推定されています。
今後2~3年のうちにヨガを始めたいという人は880万人おり、2020年にはヨガ人口が1600万人に増える見込みとなっています。この数字をもとにマタニティヨガ人口を推測していきます。
余談ですが、2016年に全米ヨガアライアンスが発表した“Yoga in America Study”によると、アメリカのヨガ人口は総人口の15%でした。
2017年時点の日本のヨガ人口は総人口の6%ですが、2020年には13%以上になる見込みで、ヨガの認知および実施率はヨガ大国のアメリカに一気に近づいているのです!
【現在と今後のマタニティヨガ人口】2~3年で約21万人から43万人以上に増える?!
2017年にヨガジャーナル日本版が3,000人を対象に実施した調査によると、マタニティヨガを現在実施していると回答した数がヨガを1年以内に実施したと回答した数の2.7%でした。
そのため、推定ヨガ人口770万人の2.7%の約21万人が現在マタニティヨガを実施していると推測できます。そして、今後のヨガ人口の増加率と掛け合わせると今後のマタニティヨガ人口は43万人以上になると予測できます。
2018年9月に厚生労働省より発表された2017年の日本の出生数は前年より3万人減の約94万人でした。約94万人の新生児に対し、約21万人の母親がマタニティヨガを実施しているということは、妊婦の約22%がマタニティヨガを体験していることになります。
将来的にはマタニティヨガ人口が43万人以上になる見込みのため、今後は妊婦の40~45%がマタニティヨガを実施するようになると仮説できます。
また、実際はマタニティヨガを習いたいけれど通いやすい場所にスタジオがないため習えないという悩みを持った人も少なくないため、潜在的ニーズを含めるともっと需要があるかもしれません!
再び余談ですが、全米ヨガアライアンスの報告書によると、アメリカにおけるマタニティヨガ実施者はヨガ人口に対して3%でした。偶然なのか、日本の2.7%と非常に近い数字で興味深いですね!
【マタニティヨガインストラクターの人口】約21万人のマタニティヨガ実施者に対してインストラクターは3,000人以下?!
それでは、マタニティヨガインストラクターは日本に何人いるのでしょうか?日本で活動しているヨガインストラクターの推定人数は約1万人と言われています。
ヨガジェネレーションが実施したアンケートでは、RYT200取得者のうち30%がマタニティヨガや産後ヨガを学んだことが分かっています。
つまり21万人のマタニティヨガ実施者に対して、多くても約3,000人しかマタニティヨガインストラクターがいないことになります。
言い換えると、マタニティヨガインストラクター1人に対して70人以上の妊娠中の生徒がいることになります。
※資格を取得しても教えていない方がいるため、実際のマタニティヨガインストラクターの人数はもっと少ないと思われます。
今後、約43万人の妊婦がマタニティヨガを実施するとなると、マタニティヨガインストラクターの人数が圧倒的に足りていないことが分かります。
マタニティヨガ指導者に必要な妊娠出産経験よりも大切なこと
いかがでしょうか?少子高齢化の傾向にはありますが、女性のライフスタイルにヨガが浸透してきているため、マタニティヨガの需要が右肩上がりなのがお分かりいただけたかと思います!
さらにマタニティヨガを受ける生徒の特徴としては、友達作りや悩みや不安を打ち明けたいなどのコミュニケーションを目的として参加している方が多くいます。
そのため、通常のヨガクラスよりも先生と生徒、生徒同士のコミュニケーションが生まれやすくなっています。ヨガ指導だけではなく、生徒と積極的に関わっていきたいヨガインストラクターに向いています♪
また、マタニティヨガインストラクターになるためには、妊娠出産の経験は必ずしも必要ではありません。
必要なのはマタニティヨガ指導者養成講座や産後ヨガ指導者養成講座を受けて、安全に指導するために必要な知識とスキルが身につけることです。
指導において大切なのは、妊娠出産経験よりも情報のアップデートと実践です。そのため、産前産後の指導者養成講座を選ぶ時は受講後のサポート体制などを確認するといいですね!
現在ヨガジェネレーションでは、複数の講師陣による産前産後ヨガ指導者養成講座を開催しています!それぞれの講座や講師の特徴については次回の記事でご紹介いたします♪
世界基準の産前産後ヨガが学べ、3講座受けると全米ヨガアライアンス認定のRPYT85が取得できる!
『ブリスベイビーヨガ共催:マタニティヨガ指導者養成講座』
『ブリスベイビーヨガ共催:産後ヨガ指導者養成講座』
『ブリスベイビーヨガ共催:産前・産後ヨガ指導者養成講座-実践編-』
◆講師:ブリスベイビーヨガ協会(マリ・ノタラス/エマ・グラント/ロージー・マダソン)
産婦人科医から医学・スポーツ科学に基づく知識が学べる!
『マタニティ・産後ヨガ指導者養成講座(マターナルヨガ)』
◆講師:高尾美穂
産後ママに必要なリラクゼーションとリカバリーに焦点をあてた、心身を慈しむためのヨガが学べる!
『産後ヨガ指導者養成講座』
◆講師:サントーシマ香
それでは、次回の記事でお会いしましょう!
<参考文献>
参考1:日本のヨガマーケット調査―ヨガジャーナル日本版(株式会社セブン&アイ出版)
参考2:平成29年(2017)の人口動態統計(確定数)の概況-厚生労働省
参考3:Yoga in America Study-全米ヨガアライアンス
参考3:マタニティヨガの先生が不足!資格取得で人気クラスが作れる!-ヨガジェネレーション