宮城県でヨガインストラクターの活動をしているさいとうなつみさん(以下、なっちゃん)。3回に渡り、なっちゃんの解剖学との出会いから、解剖学を活かしたクラスを開催できるようになってどう変わったのか?をお届けしています。
今回は最終回。「ヨガ解剖学6日間ティーチャーズトレーニング(以下、6日間)」、「ヨガトレーナー育成プロコース(以下、プロコース)」を受講したなっちゃん。数ある内田先生の講座の中でも、核となるこの2つの講座。
これらを受けて、なっちゃんの指導がどう変わったのか?を伺いしました。
「骨」を理解したら、「筋肉」が見えるようになった!
かめ:6日間を受講してどうでしたか?
6日間で「骨」を勉強したら、「筋肉」が見えるようになりましたね。
かめ:おお!!すごい!
6日間の講座では筋肉の場所にマスキングテープを貼って勉強すると聞いていたので、6日間の講座を受けるまでの間に自分でやってみたんですけど・・・骨が分からないから、起始と停止の場所がよく分からなかったんです。
でも6日間で骨を勉強したら起始と停止の場所が見えるようになり、筋肉をより理解できるようになりました。
かめ:すごい進化ですね!
あとは、同じ筋肉でも、「ストレッチ」のエッセンスは、基礎編にはなかったので、それを学べたのも大きいですね。
あとは「遠心性収縮」も理解できるようになったら、これまでポジション分析と筋肉の逆引きをしてきた中での謎が解けて、ポーズの全体感をつかめるようになりました。
かめこ:自分で勉強する時間も増えましたか?
はい。本気で勉強しましたね。6日間を受講している間は、講座の時間の何倍もかけて復習をしていました。
その中で、これまで受けてきた講座それぞれで点として教わっていたことが、少しずつ線としてつながっていって、過去の自分の質問にも自分で答えられるようにもなっていて、それが楽しくて、また続けられました。
その6日間で学んだ知識を、「自分のクラスでどう活かしていこうか?」と考えているところでプロコースが始まったんです。
かめ:そうだったんですね!
自分で積み重ねてきた時間があったから、点が線に繋がった
プロコースを受けて、内田先生考案のシークエンスを学んだことで、「(6日間や怪我の講座で)学んだことを、こうやって活かしていけばいいんだ!」と、そこでも点が線につながりました。
それにプロコースでは復習に加えて、予習もしていました。
6日間で学んだことを活かして、シークエンスに出てくるアーサナのポジション分析と筋肉の逆引きをしたり、講座の中で出てくる筋肉を調べてみたり・・・膨大な量を学んだと思います。
かめ:勉強の時間がさらに増えたんですね!
1つの講座に参加するだけで完結する学びはないと、私は考えています。実際に私はものすごく遠回りをしながら、今のところに立っているわけで・・・。
かめ:具体的にどういうことですか?
答えをもらうというのが近道だとしたら、遠回りするからこそ気付けるものがあることがたくさんあると思っています。私自身も、基礎編を受けてから、6日間に出るまで3年間ほど時間がかかりました。
その時は、凄く遠回りしているように感じていたんです。でも、今となっては、その遠回りする時間とか、自分で積み重ねてきた時間があったからこそ、1個1個の点が線に繋がったんだと思っています。
自分で考えて答えが出せなくて、それでも調べて考えて悩みぬいていた時間があったからこそ、答えにたどり着けた時に腑に落ちるのかなと。
今の時代どうしてもすぐに答えが欲しいってなってしまうかと思うんですけど、遠回りすることは無駄なことではないし、遠回りしていなければ得られなかった学びがたくさんあったと感じています。
自分のリードが変わったら、生徒さんのモチベーションまで変わった!
かめ:プロコースが終わって、どんな変化がありましたか?
クラスは、シークエンスのバリエーションがものすごく増えました。シークエンスで悩むことが少なくなりました。
そして、今までだったら、「(生徒さんが)辛そうだから、ゆるめよう。」って、生徒さんの反応に、腰が引けてしまっていたんです。
でも、プロコースの座学で解剖学や生理学の根拠の部分を学べたことで、「こういう根拠があるから、今は辛そうだけど頑張ってもらおう!」って、腰が引けることなくお伝えできるようになりました。
かめ:すごい!クラスの主導権を握ってますね。
生徒さんにも、なぜこのようなシークエンスを行うのかという根拠の部分をお話しできるようになったことで、さらに頑張ってくださるようになったと感じています。
かめ:納得できることって、行動に移しやすいですもんね。
あとは、「プロ意識」で学んだ、「生徒さんに寄り添っていく方法」を改めて大切にするようになって、生徒さんとの信頼関係がこれまで以上に深まったように感じています。信頼関係が深まることで、さらに頑張ってくださるという循環も生まれたように思います。
かめ:いい話ですねぇ!
嫌いな人から言われるよりだったら、好きな人から言われたほうが頑張れることって絶対あると思うんです。
私も内田先生のことが好きだから、勉強を頑張れるというのもありますし。
今まで、モチベーションが上がらない方は、きっとその方ご自身の理由が何かあるんだと思ってたんです。
でも、私のクラスが変わったら、モチベーションが上がったということは・・・実は私が原因だったんだと反省しました。
関わり方や言葉のかけ方、関係性、どうやって導入するのか?によって、モチベーションも変わる。結果的にはそれが生徒さんの身体の可能性を引き出すことにも繋がってくるし、そこも含めてヨガのインストラクターの仕事なんだなと実感しました。
「ヨガを伝えるだけがヨガのインストラクターの仕事ではない」という、プロコースでの内田先生の言葉がとても印象に残っています。
そのヨガを伝える部分以外の大切なことも、プロコースのプロ意識の部分でたくさん学ぶことができました。
かめ:それに気づけるって、ヨガンストラクターとして大きな成長ですよね。
嬉しいです。プロコースで学んだ事を大切にするようになってから、「先生に会いにヨガクラスに来ているの。」「先生のファンです」と言ってくださる方もいて。
身体の変化を実感していただけることももちろん嬉しいですが、そんな風に誰かにとっての会いたいなと思える人でいられることがとても嬉しいです!
[ 編 集 後 記 ]
3回に渡り、お届けしたなっちゃんのインタビュー。内田かつのり先生から解剖学を学ぶことで、体に寄り添うことで、心も通う場になったのだと実感しました。この記事を編集して、なっちゃんの心の暖かさや思いが、たくさん伝わってきて、心が洗われました。
なっちゃん、本当にありがとうございました。これからも応援しています^^