常に海外講師の側にいる通訳者の視点から見える、海外講師の様々な側面に迫った本シリーズ。第1回目では、あのキャシー・ルイーズとの出会いから考え方までお聞きしました。 第2回目となる今回は、実際にキャシー・ルイーズが世界中の指導者に指示される所以や、1人1人が理想お指導者像に近づくために彼女が伝えていることまで語っていただきました。

 

キャシーが「世界中の指導者達の師」と呼ばれる理由

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キャシー先生の元には、日本からも毎年ハワイにわざわざクラスを受けるために訪れる有名な指導者が多いですし、ブリン先生もキャシーを師と仰いでいます。なぜそれほど指導者たちが教えを受けたがるのでしょう?

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万人に平等だからです。シンプルですけど、これってよく考えたら本当に難しいと思うんです。でも、通訳者としてずっとそばにいる間、あの純粋さやオープンな雰囲気が崩れたことなんてないんです。あのハワイの気候のような人柄が、本物だから。 ヨガ指導って、突き詰めていけばいくほど、そういう人間の根本的な部分にたどり着くのではないでしょうか?指導者でも、見習いたいし、やはり癒されたいんだと思います。

世界で唯一の「キャシー・ルイーズによる指導者養成講座」とは?

多くの指導者が教えを受けているキャシー・ルイーズですが、数年前から日本でのみ『3つのマスターシークエンスを学ぶヨガ指導者養成講座』の講師を務めています。それは、女性に体の状態に合わせて「元気付ける」「回復させる」「緩ませる」という3つの目的に剃ったシークエンスを学び、シークエンスごとの全てのポーズの基本やアジャストまで学ぶというもの。その魅力についてもお聞きしたところ、返ってきたのは意外な言葉でした。

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自由な発想でクラス運営をするための基礎を学べるということが最大の魅力ですね。

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基礎となる3つのシークエンスを徹底的に学ぶ講座ですが、想像しているよりも深いのですね。

 

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確かに、シークエンスの完成度は本当に高いし、キャシー先生は世界レベルのアジャスト講師ですから、その技術を学べる内容はそれだけでもすごいですよ。実際、私もシークエンスを自分のレギュラークラスで試すことはよくあるんです。生徒さんは本当に爽快感を感じてくれていますので、あのシークエンスはやっぱりすごい。

でも、実は彼女が「シークエンス通りに指導しなさい」なんて言ったとこは一度もないんです。初開催から今までずっと。

通訳者から見た、キャシーの指導の目的

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キャシー先生は本当に正直だから、これは私以外にも言っているのですけれど、キャシーは全ての女性に元気になってもらいたいんです。でも、いくら3つのシークエンスがあっても、どのポーズをどれくらい必要かは場合てや面によって異なります。 だから、まずはこのシークエンスを自分のために組み替えたり、アレンジして、どんどん自分自身を元気にするようにキャシー先生は教えていますね。そうやって、自分に合わせてあるときはダイナミックにしたり、あるときは緩ませたり。インストラクターが自分自身で体験を積むことが、お客様に合わせて最適なクラスをできることに繋がるって、伝えたいんじゃないでしょうか。

ここまでお聞きして、キャシー・ルイーズの指導はやはり首尾一貫していました。 彼女が持っているのは間違いなく世界トップレベルの技術。扱う内容は崇高ですらあります。ですが、彼女はそれをあくまで「自分ごと」として伝え、生徒全員がちゃんと咀嚼して自分の経験にできることを何より大切にしているようでした。

「教科書で読んだ内容をそのまま話しても伝わらない」とよく言われることではありますが、知識を体験にいかに落とし込ませるかにこだわり抜いた先生は、本当に稀有な存在ではないでしょうか。 キティさんの視点から話す内容からはそう感じずにいられません。

 

自分の指導に迷う全てのインストラクターに

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最後に、キャシー先生の講座をどんなインストラクターに受けて欲しいですか?

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今の自分のクラスに何か悩みを持っている人。そして、明るいエネルギーと、まっすぐにヨガを伝える方法を学びたい人にぜひ受けて欲しいです。インストアクターに大切なのは、技術はもちろんのこと、伝える心なのだということを教えてくれる先生です。愛情をクラスに具体的に落とし込むことを教えてくれるキャシー先からの学びは、きっと自分にも生徒さんにも必ずいいものを提供できるはずだから。

迷いなく、力強く語ってくれるキティさんを見て、改めてキャシー・ルイーズという先生の飾らない偉大さ、そして支持される理由を納得せずにはいられない時間となりました。 まだまだ技術向上のための情報ばかりが求められる時代。でも、その技術を扱うものの心の在り方までも教えてくれるキャシー・ルイーズという素晴らしい「師」に、多くの人に出会って欲しい。心からそう思います。